さんじゅうろっこめ
イリスと一緒に入った生徒玄関。そこで私の疑念は完全に裏付けられ、憤りは最高点に達したのだ。
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「毎日上履きに変えないといけないのめんどくさくない?」
「掃除が楽になるから私はいいと思う」
「あ、確かに。イリス頭良いね。そんなこと前から分かってるけどっ」
「ルウだって悪いわけじゃないでしょ」
「平均点ちょい上くらい?イリスの方が良いことに変わりはないけどね」
私たちは上履きをしまってある靴箱の前に立ち、それぞれの靴箱の中を見た。私の、白に青を入れた上履きは少しよれていて、もう少しで替え時かなー、と思った。しかし私は物を使い込むのが好きなので、きっとあと半年は捨てない。いくらボロくなっても大切にしたい質なのだ。単にお小遣いに回るお金を増やしたいという理由もあったりする。新しい画材買いたいなー。
私は外履と上履きを履き替え終わった。隣を見て声をかける。
「イリス、行こ」
「んあー、ちょっと待っててね」
「?良いけどなん……行っちゃった」
私が言いかけた問いに答える前にイリスはどこかに歩いて行ってしまった。私はなんとは無しにイリスの靴箱を見る。途端、仰天した。
「て、がみ……?」
Oh. What is it????????!
ら、ラブレターとかそういう類ですかちょっと待ってくださいなんだよこれ少女漫画か!
思わず脳内高速突っ込みを披露してしまった。ティアちゃんにはまだまだ及ばない。
「わわわわわわわわわわわわわわわわわわわ」
(わわわわわわわわわわわわわわわわわわわ)
小声で慌てる。心の声と二重だ。
私はほぼ無意識に手紙を手に取ってしまった。これはイリス宛だって分かっているはずなのに、取ってしまった。
なんだか、許せなかった。
だから私は、私がどうしてそうしたのか詳細がわからずに行動してしまった。
自分から見ても私は相当な嫌な奴だ。
近づいてくる足音から隠すように手紙を制服のポケットに入れた。
こんにちは、猫村子麦です。
五芒星PVが約2000になりました―、わーい!みなさんほんとありがとうございます。これからも頑張りまぁす。そしてこれは広告ですが、「宵闇の扉絵本」キャラクター設定保管庫 の記念すべき一人目の住人であるエフエイスティトス(愛称はティトス)くんが書いた「エフエイスティトスの手記」が明日公開される予定です。麦凪が頑張って解読して日本語に起こしました。(設定)
よろしければどうぞ。




