さんじゅうごこめ
「は?」
あぁ、熱い。
あぁ、痛い。
「どういう意味?」
痛むのは頭か、それとも心か。
あまり声を荒げてはだめだ。休み時間に寝る人もいるし。
周りを駆け回る生徒たちのはしゃぎ声にかき消されるくらいの音量で、でもライアちゃんには聞こえるように。
ふわふわする思考と視界は、私に不思議なほどの冷たさをもたらした。
「どう言う意味って……怖くないのかってことだよ」
は?
どうしよう。理解に苦しむ。
「私、イリスの親友だよ。ライアちゃんも知ってるよね」
「う、うん……」
ライアちゃんは頷いた。私の思考はどんどん爆発しそうに沸騰していく。そろそろ溢れ出してしまいそうだから、誰か止めてよ。お願いだから。
私の願いはきっと浅すぎたのだろう。誰にも届かなかった。
「怖いからって、巻き込まれるのは嫌だからって、親友を見捨てるの?」
「みす、てる?」
あぁ、そんな顔しないでよ。
止まんないじゃんか。
「自分の保身を図って友達に与えられている危害を見過ごすの?私、あなたにそういう人だって思われてたんだ。くそくらえだよ」
「あたえられてる危害?何を言ってるの?」
「ねぇ、今朝、イリスがしてた顔知ってる?私、本気でこの学校辞めようかと思った。でもやり返さないとすっきりしないの。私は、強くなる場面と弱くなる場面を履き違えたりしない。普段は気を抜いてたって、親友のためならどこまでだって強く硬くなれる」
「ちがっ、今朝のあれは」
「あははっ」
あははっ、ハハッ。
あんまり笑わせないでよ、疲れちゃう。
あれ、今、私
どこに、いる?
沸騰しすぎた思考が鍋から溢れ出しすぎて水が足りない。枯渇状態だ。
急に訪れた思考停止の予兆を打ち消してくれたのは、
やっぱりこの子だった。
「ルウ、ストップ」
視界が塞がれる。のちに、手に何かを持たされた。
水筒だ。
「イリス、水筒ありがと」
「第一声がそれでいいの?」
ライアちゃんが青ざめた顔で離れていく。何度もこちらを気にする素振りを見せる姿を見ていたら、今朝のことがフラッシュバックしてきた。
とりあえず、水飲もう。
今年の文学賞応募数三作品になりました、四作品を目指してます猫村子麦です。
ブチギレてても休み時間に寝てる人のことに頭が回るルウちゃんほんっとやっさしい。そんなルウちゃんを苦境に立たせてる子麦はもっと苦しみやがれっ!なーんてね、作者名麦凪じゃないからまだ優しい世界で在れます。
意味不明なこと言ってすいませんでした。衝動で書いた結果がこちらになります。はっはっは。意味はあるよ、いつかあなたもわかるといいね、この、こむワールドの全てを。
どうしましょういよいよ頭おかしくなってきたかも。食欲あるうちはまだ大丈夫です。ご安心を。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
次話も宜しくです。




