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空に輝く五芒星  作者: 猫村 子麦
第三章:違和感
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にじゅうきゅうこめ

  給食を食べ終わって、私は給食の後片付けを手伝った。思考を整理する時間が欲しかった。誰にも話かけられたくなくて、誰にも話しかけようと思えなかった。こんな気分になったのは久しぶりだ。前こうなった時がいつだったのかはもう思い出せない。いつか今日のことも思い出せなくなるのだろう。

 別に寂しくはないな。


 本来は二人で持たなければいけない食缶を一人で持って歩く。今日の残飯はそれなりにあったようだ。重い。腕が痛くなる。

 瞬間移動技術が確立されたら、この残飯は残飯と呼ばれなくなるだろうか。

 食糧を求めている人々に届くようになるだろうか。

……だめだろうな、だって人は人だから。

 戦争に使い出すだろう。爆弾でも送るようになるだろう。


 そもそも、私には無理だ。


 待て、私は何を考えている?

 あぁ、これだから駄目なのに。

 整理したかった思考をなくしてしまったみたいだ。

 私は壊れかけなのだろうか。

 別にいいや。壊れかけでも愛してくれる人は居る。

 だからって許されるわけでもないけれど。


「あ、ルウ後輩」


 どんどん散っていく思考を引き留めてくれたのは


「レア先輩」


 ちょっと乱暴な妖精だった。


「それ重いだろ」

「はいとても……いや取り上げないでくださいよ、持てますって」

「そこは礼を言うもんだぞ。可愛げがない」

「ん……せめて一緒に持ちましょう」

「いや、やめてくれ?それじゃあ私が来た意味がないからな。ほれ、ルウ後輩は教室に戻れ」

「それ、どういう意味で……あっ」


 レア先輩は私の言葉に答えないで行ってしまった。


 私がそのまま行ってしまったら、レア先輩が来た意味がないというのはどういう意味だ。次の授業は別に移動教室でもないのに。

 それに、レア先輩が来たのは偶然じゃないのか。何かの目的を持ってこちらに来て、そして私に『意図的』に接触したのだとしたら。

 ?

 ?

 ?

 なんだそれ

 ?

 ?

 ?

 なんだそれ

 ?

 ?

 ?

 まるで

 ?

 ・

 ・

 ・


 しこうていし……



 



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