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空に輝く五芒星  作者: 猫村 子麦
第三章:違和感
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にじゅうはちこめ

「みてみてぇ、猫の絵〜」

「……うん、すごく上手……」

「うん。すごく眠そう」


 私はイリスの顔を覗き込んだ。

 そしてぎょっっっとする。


「い、イリス!?どしたの!?」


 イリスが目を閉じながら喋っていた。

 あ、あの、私に向かって「人と話すときはきちんと目を見て話しなさい」って口を酸っぱくして口が酸っぱくなるほど言ってきたあのイリスがっ!?

 こ、これはおおごとだ!今日地震起きたりしますかね!


「ルウ落ち着いて」

「無理」

「私、長めのまばたきしてただけ」

「…………?」


 一瞬意味がわからなかった。


「まばたきだから、セーフ」

「わぁ、イリスがとんでもないこと言い出した」


 イリス、疲れたんだろうか。

 でも、なにに?


 考えたらわかるような気がして。

 考えてもわからないような気がして。


 結局、時間制限に敗れた。


「うわ、もう当番が給食の配膳終わらせちゃいそう。配膳終わったのに立ってたらめちゃ気まずいから私もう席着くね」

「うん、いってらっしゃい」


 そこは、「いってらっしゃい」じゃないような気がするけど……

 私は少しの可笑しさをみぞおちで転がしながら当番の配膳ルートに戻った。


   ××××××××××


「いただきます」

 「いただきます」


 クラス全員での挨拶に少し出遅れた私を誰も気にしない。私でさえも。

 給食を半ば無意識に食べながら、私は考え事に耽っていた。


 イリスはさっき何をしていた?


 イリスの机には何かのプリントが散乱していた。

 私はまるで気にしなかったが、イリスがそんなことをするなんて滅多にない。整理整頓はきちんとする人なのだ。

 だというのに、なぜか。


 それにあのプリント、見た記憶があるのだ。

 

「もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ」


 どこだったっけ?


「もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅ……あ、食べ終わってた」


 いつだったっけ?


「ごちそうさまでした」


 あ、思い出した。



 あれ、提出期限三日前の宿題だ。

 やっぱり今日地震起こるんだ。








気付いたら五芒星の総合PVに点がついてて嬉しくなりました、子麦です。

昨日から2回連続投稿ですよ、誰か褒めてください。(もっと高頻度で更新してる人はたくさんいるのに何と烏滸がましい)

次話も宜しくです。

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