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空に輝く五芒星  作者: 猫村 子麦
第二章:親友
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じゅうきゅうこめ

「本当にいつも通りでいいんですね」

「あぁ。お前らのいつもを描きたいんだ。絵は綺麗なものだけど、綺麗なだけじゃないから。日常を描いた平凡な絵だってあっていいだろ」


 それもそうか。

 私は軽く頷き、真っ白なキャンバスの前に座った。


「よっしゃあ!大作、描くぞおぉぉぉぉぉおおおお!」

「うん。意気込みは悪いものじゃないけど、あんまり(りき)んじゃダメだよ」


 隣にキャンバスを並べたイリスが、声をかけてくる。


「わかってるよ」


 イリスに注意されてバツが悪くなり、ぶらぶらと揺らしたつま先に視線を落とす。


「わかってるけど、さ…………」


 いじけたように言うと、隣でイリスが椅子に座った気配がした。

 だから私は、つま先からイリスへと視線を移す。そして、パッといつものように笑った。


「真っ白なキャンバスって、ワクワクするじゃんっ!」


 イリスは、にかっと笑みを形作った私の顔を見てふわりと笑った。

 

「そうだね」


 ほんっっっと、イリスは綺麗に笑うなぁ


 私が半ば見惚れるようにしていると、視界の隅で高速移動するレア先輩が見えた。


「…………え、何してるんですか、レア先輩。怖いんですけど」

「いい画角を探してるんだ!ところでさっきの表情良かったぞ!もっかいやれ!」

「無理です」

「おぉう。。イリス後輩、そこをなんとか」

「無理です」


 イリスがレア先輩からふいっと顔を背ける。レア先輩は非常に情けない顔になっていた。


「と、とりあえず描き始めよっか」

「うん。良いけど、ルウは何描くか決まった?」

「うーん。そうだなぁ……」


 イリスに問われ、私は美術室を見回す。


 デッサンをするのもいい。油絵もいいな。それとも水彩をするか。


 しばらく考えたのちに、私は決めた。


「人物画を描く」

「……誰の?」

「ふっふっふ。それはー」


 私は、ある人を手で示した。


「シルク先輩っ!!」

「えっ!?ふぁっ!?ルウちゃん、シルク描くの!?」


 部屋の隅で寝ていたシルク先輩がバッと起き出してきた。シルク先輩近くにいた部員の肩が跳ねたが、シルク先輩は気付かない。


 大きく見開かれた目は銀色に輝き、雪色のまつ毛に縁取られていた。

 






 お話とは全くもって関係ないんですけど、これ移動中の車の中で書いてたんですよ。(運転はしてません。ご安心ください)なのに、車酔いしなかったんです。子麦は車酔いする人なのに今日だけしなかったので、なろうのご加護(?)的なのを感じました。

 次話もよろしくお願いします。


 すみません。シエル先輩の名前間違えてました。正しくはシルクです。修正しました。

 すみませんっっっっ!レア先輩のルウとイリスの呼び方間違えてました!正しくは「ルウ後輩」「イリス後輩」です。修正しました。

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