じゅうろっこめ
「…………ご、ごろつきニャンコ?なんですか、それ!」
美術室の隅っこから急に声が聞こえた。
「おっ。シルク、起きたか」
「はいっ!シルク、起きました!」
部屋の隅からのろのろぉっと這い出してきた色白白髪銀眼の子はシルク先輩といい、2年生である。
雪原に現れそうな見た目をしているが、シルク先輩はあまり外に出たがらない。アルビノという病気で、紫外線にあたると皮膚が赤くなったり、水ぶくれができたりしてしまうらしい。皮膚がんのリスクも高い。日焼け止めやサングラスをかけるようにすれば外出に問題はないが、シルク先輩はその手間を面倒くさがる。登下校も親に送迎してもらうそうだ。両親は家でできる仕事をしているし、学校と家も近いため負担にならないらしい。
「シルク先輩、寝癖ひどいです。プードルみたいになってます」
「えっ!?あ、ほんとだ!ところでプードルってめっちゃ可愛いよね!」
「同意見です!」
「同じくー」
「気が合うな、私もだ」
みんな犬が大好きである。
「そういえば、シルク先輩、なんで寝てたんですか?」
「えっとね。ちょっと、昨日夜更かししちゃったんだよね。それでもう眠くて眠くて!」
「……授業大丈夫でしたか?」
「うんっ!ノートの端っこにワンちゃん描いてたから大丈夫!時々記憶飛んでるとこあるけどね!」
「大丈夫じゃないですね」
「え?そう?」
授業中白目向いてたんじゃないか?この人
いや、でも銀眼で白くも見えるから遠目だとわからないのかもしれない。
シルク先輩はとても元気に喋る人で、会話がとても楽しい。それに、色白白髪銀眼はおまわず目で追ってしまうほど綺麗だ。天使みたいだといつも思っている。
私は密かに、シルク先輩とレア先輩を雪原コンビと名付けている。
そして、雪原コンビと妖精コンビが揃った時のトリオ名を募集中だ。
「で、ごろつきニャンコって、なんの話してたんですか?すっごく気になるんですけど」
「あ、それ私も気になるー」
「あぁ。それは、ルウにモデルを頼もうとしてだな……」
「え、モデルを頼む流れでごろつきニャンコの単語出てきます?」
「それが、出てくるんだよなぁ」
「世界には不思議がいっぱいだねぇ」
ちなみに、今話しているのは私含め4人だけだが、美術部にはもっとたくさんの部員が居る。
みんな、集中力が高すぎるのだ。
トリオ名思いつきましたら、感想欄に応募お願いしま〜す。(あんま集まんない気はしますけども)




