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第十三話 扉
「この扉の奥に、何か手掛かりになるものがあるかな・・・・」
最初に倉庫に入ってきたときよりも緊張があって鼓動が速くなった。
凍えそうな冷気を放つ扉が、この先の不穏な予感を漂わせる。
ゆっくりと近寄り、手を伸ばす。
「・・・・・・・はぁぁぁぁ」
辻は予想通りの結果に大きな溜息をついた。
「扉が開いてないと無理じゃないか」
仕方がない、とあきらめて項垂れるように扉に寄りかかる。
ギィィ・・・と金属がこすれる鈍い音がした。
どうやら鍵はかかっておらず、幸運にも辻が寄りかかった衝撃で開いたらしい。
辻は、おお・・と間の抜けた声を出した。
「扉が開いた・・・・。案外すんなりといくもんだな」
そう呟きながら部屋の中に進んでいく。
今さっきいた部屋は明かりがつけられたが、この部屋の電気はどこにも
見つからなくて視界は暗く、足場が見えない。
「電気は無さそうだな。せめて提灯らしきものでもあれば・・・」
言ってはみたものの、そんな簡単に自分の足元に提灯が
転がっているなんて都合のよい事はない。
考えた結果、壁に沿って進む事にした。
しばらく進むと壁の窪みに古びたランプが置いてあった。
そのランプを手にとり、明りがつくことを確認してから、
辻は再び手掛かりを探し始めたのだった。
今回は短くてすみません。




