表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破滅エンドが確定しました。悪役令嬢ですが知ったこっちゃない、逃げる。  作者: 西園寺百合子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/50

46 ギャフンとはつまり、茶番。

悪役令嬢 ヴェロニカ・ルージュリス 炎魔法

皇太子  アルト・アズリオン    水魔法

皇太子弟 シエル・アズリオン    風魔法

婚約者  リリアーヌ・マーロウ   雷魔法

ヒロイン ミレイア・ノクス     光魔法

先生   カサンドラ

ドキドキの壮行会そうこうかい

式典は、予定通りに行われていく。


ミレイアがキラキラした目で、1番前でステージにいる私を見ていた。

これから、私がギャフンされると思っているんだろう。

…まあ、カタチ的にはギャフンされるんだけど。


と、アルト殿下がステージにスタスタと上がってきた。

誰も止めない。

もう、この時点で不自然なのに、ミレイアは不思議に思っていないのが不思議だ。

「お待ちください、神官様!」

アルト殿下がそう言って式典を止める。


「我らが調べたところ、そこにいるヴェロニカ嬢が古代の聖女の生まれ変わりというのは、全くの誤解だということがわかったのです!」

そう言うと「おおっ」とわざとらしく声があがる。

どういうわけか、ほとんどの人がこの茶番劇のことを知っているようだ。


「本当の古代の聖女の生まれ変わりは、ミレイアさんでした!」

アルト殿下の紹介が、雑だ。

それでもミレイアはしずしずとステージに上がって一礼する。

そうして、ドヤ顔で私を見た。

私が何か言おうとして口を開くと、それをアルト殿下が遮る。


「では、そういうことで。ミレイアさん、いってらっしゃい!」

そう言うと、ミレイアが数人の神官に「どうぞどうぞ」と押されている。


「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!嘘ついたその…偽古代の聖女の生まれ変わりはどうするのよ!」

ミレイアがそう言って私を指差す。

人を指差しちゃいけませんって、教わらなかったんだろうか。


アルト殿下が私とミレイアの間に立ってくれた。

さすがに、アルト殿下を指差すのは悪いと思ったのか、ミレイアは指をおろす。

「そこ、気になっちゃいます?…まあ、偽…ではありますが、ヴェロニカ嬢は全属性の魔法を使える聖女であることには変わりありません」

アルト殿下がそう言って、私の手をとってくれる。


ミレイア退場のあと、どうするかは聞いていないから、目が泳ぐ。

何が始まるんだろうと不安で…アルト殿下を見た。

アルト殿下と目があう。

すごく優しい視線で安心した。

…うん、大丈夫なんだろう。

ゆっくりとうなずくと、アルト殿下がミレイアのほうを見る。


「ですから、ヴェロニカ嬢は我が国が責任を持って、大切に見守らせていただきます。…皇太子妃として」

そう言われて、ひゃーっとなった。

公開プロポーズ、キター!!!!!


ギャフンという言葉がミレイアから聞こえたような気もする。

頭がショートしてる。

「ア…アルト殿下、それって…あの…」

「アルって呼ぶ約束だよ?」

そんな約束はしてないけど…

そうだったような気になってくるから不思議だ。


「アル…あの、私…」

頭が真っ白になってしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ