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破滅エンドが確定しました。悪役令嬢ですが知ったこっちゃない、逃げる。  作者: 西園寺百合子


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22/50

22 リリアーヌ嬢が可愛い、嫉妬。

悪役令嬢 ヴェロニカ・ルージュリス 炎魔法

皇太子  アルト・アズリオン    水魔法

皇太子弟 シエル・アズリオン    風魔法

婚約者  リリアーヌ・マーロウ   雷魔法

ヒロイン ミレイア・ノクス     光魔法

先生   カサンドラ

私の役目は色々と終えたから、帰ってもよかったのだけれど。

アルト殿下が座っているから、勝手に帰るのもいけないかなと思って、とりあえず席に戻る。

「なんの話をしていたの?」

アルト殿下に話しかけられて驚いてしまった。


「え?…あ…えっとぉ…」

シエル殿下に相談された内容が内容だけに、話してもいいのか悩む。

シエル殿下に直接伝えたほうがいいと言った手前、私から伝えるのは違う気がする。

「シエル殿下に…お花の説明をしていただいていただけです…」

そう言って、紅茶で言葉を飲み込んだ。


「シエルのことは、シエル殿下って呼ぶんだね」

アルト殿下に言われた意味がわからない。

首を傾げると、アルト殿下がちょっと気まずそうに私をちらっと見て、視線を前に戻す。

「俺のことは、アルト・アズリオン殿下って呼ぶだろ?」

そう言った。


そりゃあ、そうでしょうよ。

私はシエル殿下の側妃候補で、シエル派で、アルト殿下の元婚約者なのだもの。

少し距離があるくらいの呼び方のほうがいいと思っている。

「俺は…」

アルト殿下が何かを言おうとしたところに、シエル殿下とリリアーヌ嬢が戻ってきた。

慌てて席を立って2人が座るのを待つ。


リリアーヌ嬢はニッコニコだ。

楽しく話ができたんだろう。

シエル殿下も楽しそうだし、相性はいいんだろう。

リリアーヌ嬢が侍女に何かを話している。

そのすきに、シエル殿下が私の袖口をまたクイクイと引っ張ってきた。

「また、相談に乗ってくれる?」

そう言ったシエル殿下がとても可愛い。


もしも弟がいたら、こんな感じなんだろうか。

元の世界でも一人っ子だったし、この世界でも一人っ子だから、弟や妹がいるのは憧れてしまう。

可愛い弟のために、一肌脱ぎますか。

「もちろんです、シエル殿下。何かあれば、いつでも」

そう言って微笑むと、シエル殿下も微笑み返してくれた。

可愛い。


「ちょっと!そこの2人!何を微笑みあっていますのっ!」

そう言ってリリアーヌ嬢が怒っている。

こうしてみると、リリアーヌ嬢もいちいち嫉妬して可愛い。


私はアルト殿下のことで嫉妬して、怒ったことってあっただろうか。

破滅エンドを回避するために、アルト殿下とミレイア嬢がイチャイチャしていても見ないフリをしていた。

もし私があのとき、リリアーヌ嬢みたいに嫉妬して怒っていたら…

そうしたら破滅エンドだったな、うん。


羨ましいなと思いながら、シエル殿下とリリアーヌ嬢を見つめた。

この2人には幸せになってほしいな。

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