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破滅エンドが確定しました。悪役令嬢ですが知ったこっちゃない、逃げる。  作者: 西園寺百合子


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20/50

20 緊張感のあるお茶会で、冷汗。

悪役令嬢 ヴェロニカ・ルージュリス 炎魔法

皇太子  アルト・アズリオン    水魔法

皇太子弟 シエル・アズリオン    風魔法

婚約者  リリアーヌ・マーロウ   雷魔法

ヒロイン ミレイア・ノクス     光魔法

先生   カサンドラ

お茶会の開催は1週間後。

毎日、毎日、歩いて、ストレッチをして、歩いて…

少し筋肉をつけるようにして運動した。

リリアーヌ嬢をダシにして、私もダイエットのために真剣に運動してしまった。

結果、少し体重が…増えた。

筋肉が増えたのだろう。

だから、私はそれほど悲観していない。


「おほほっ!ヴェロニカ嬢は体重が増えたそうですね」

リリアーヌ嬢は勝ち誇ったように言った。

負け惜しみではなく、本当に気にしていないんだけど、一応悔しがる演技をしておいた。

リリアーヌ嬢も実はそれほど体重は減っていない。

でもそこはリリアーヌ嬢の侍女と結託して少しずつ痩せていることにしている。


そうして、シエル殿下とのお茶会の日となった。

リリアーヌ嬢に運動させるためだけの会だったけど、せっかくならシエル殿下とリリアーヌ嬢の仲を深めるのもいいだろう。

そう思って同行する。

なんとなく、小学校教師にでもなった気分だ。

怪我無くお家に帰らせるのがお仕事、的な。


シエル殿下のお茶会は王族しか入れない庭園で開催される。

婚約者であるリリアーヌ嬢が入るのは問題ないが、側妃の、しかも候補でしかない私が入れていただけるのは異例だ。

シエル殿下が取り計らってくれたのかもしれない。


「シエル殿下、お茶会のお誘い、ありがとうございましゅ」

リリアーヌ嬢が緊張のためか挨拶を噛んでしまった。

これは…

「シエル・アズリオン殿下、私までお誘いいただきありがとうございます」

食い気味でシエル殿下に挨拶をした。


顔を上げて、少し戸惑う。

シエル殿下の隣に、アルト殿下が座っている。

この国のルールではパーティーやお茶会に呼ばれたとき、主催者への挨拶は階級が高いものからしていく。

アルト殿下は主催者ではないかもしれないけれど、王族だ。

早く挨拶をすべきなのだろうけど、まだリリアーヌ嬢が挨拶をしていない。


リリアーヌ嬢はシエル殿下の正妃となる人で、私は側妃予定のただの貴族。

困った…

このまま挨拶をしないのは不敬。

リリアーヌ嬢より先に挨拶するのもまた不敬…

変な沈黙が流れた。


「あ…アルト・アズリオン殿下に、ご挨拶申し上げます。…あ、申し訳ありません。うっかり私ったらリリアーヌ嬢がいるのを忘れていました~」

うっかり順番忘れちゃったという演技。

バレバレだろうけど。

私が挨拶をしてようやくリリアーヌ嬢がアルト殿下に気がついた。

どんだけシエル殿下しか見えていないんだ。


「あ、アルト殿下、に、ご、ご挨拶申し上げますわ。申し訳ありません、緊張してしまいまして」

リリアーヌ嬢もかなり苦しい嘘をつく。

でも、アルト殿下は気にしないといった感じで挨拶を返された。

さすがは大人。

大人な対応だ。


なぜアルト殿下がいるのかわからないけど、着席する。

シエル殿下の前は当然、リリアーヌ嬢なので、私はアルト殿下の前に座ることとなった。

なんとなく気まずい。

膝の上に置いた手を見ていたら、ガチャンと音がして、驚いて音がしたほうを見た。

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