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第87話 退治しよう

翌朝、子爵領を出航する。


さらに翌日の昼頃にグレン会長から聞いたクラーケン出没情報がある場所付近に近づいてきたため、私は海に潜って確認することにした。



潜った周囲で、私のスキルに反応がないため、さらに進んでいく。


しばらく泳ぎ続けると前方で光がチカチカとし出した。


私は警戒しながら光の方へ進んでいくと、茶色?赤茶色系で胴体が丸く、大きな足8本が多方向に揺れている物体が遠くにいるのがわかった。



この距離で見えるくらいだ、近づけばクラーケン並みの5、6メートルはあるのではないかな。


ナビア王国の海軍が注意喚起してきたのは、私が遭遇したクラーケンではない別の物体のようだ。


警戒しながら距離を縮めると大きな物体はオクタパスだった。



オクタパスは私に気づいたようで、黒い墨を私にめがけて吹いた。


周囲が黒くなりオクタパスが見えなくなると、オクタパスの足が私の体に巻き付いた。


足から出ようとすればするほど足の吸盤が体に吸い付く感じで身動きが取れない。



今までの中でこんなに苦戦することはなかったため焦りが出る。


今まで海の中では負けなしだったため、私自身に慢心があったのかもしれない。


自分に落ち着けと言い聞かせながら、オクタパスをじっくり見ると、頭全体が光っているように見えた。



私を掴んでいる足をオクタパスは自身の口へ移動させ、口を大きく開いて待っていた。


私は顔に近づいたところで思いっきり踏みつけると、顔がグニャとへこみ足が緩んだため私は抜け出すことができた。


さらに近づいて勢いをつけて殴ると、オクタパスはよろけて頭から海の底へ落ちていく。


慌てて追いかけ、1本の足を掴むと足がまた私に絡まろうとするため、ぐるぐるとオクタパスを回していたら近くに大きな岩があったようで、オクタパスの頭が岩にぶつかった。


するとオクタパスの頭の一部が割れ、足も動かなくなった。



私は急いで腰につけているマジックバッグにオクタパスをしまい浮上する。


海上に上半身を出して、マジックバッグから出した合図弾を空に向かって撃った。


一旦航走をストップしていた私たちの船は、私の合図弾で再開したはずなので船に向かって泳いだ。






合流して船に上がると、セドとリカード隊長が私を囲む。


「ダニエル様が遭遇したクラーケンではなく、オクタパスだったのですか?」


私からの話を聞いたリカード隊長が厳しい顔をしていた。



「そうなると航走は気を付けながら進まないといけないな」


セドも厳しい顔つきになっていた。


リカード隊長が他の船に連絡をするように部下に指示を飛ばす。



しばらくすると他の船が私の乗る船の横につけて、フェリクス、グレン会長、ベイルさんが次々とやって来た。


甲板で今後の相談をして、海賊のアジトに直接行かずに、アジトの手前にある無人島で一旦待機。


私が無人島や海賊のアジト周辺の海の安全性を確認してから海賊のアジトに向かうことになった。



私がクラーケンを倒さない限り、海賊のアジトに近づくのは危険だとの判断だからだ。


「ダニエル様に負担をかけて申し訳ありません」


グレン会長が私に向かって軽く頭を下げる。


「私は海賊のアジトにつけば、船で待機か、船の周りを海の中で見回る後方援護になりますから、みんな得意分野で仕事をすればいいだけです」




話し合いが終わって、また私は海に飛び込んだ。


無人島までの海域を見回り、船も海賊アジトに近い無人島を目指した。


すべての船が無人島にたどり着き停泊をしたが、何か落ち着かなくて、みんなに止められたが、再び海に入り海賊アジト方面に進む。


すると3隻の船がこちらに向かってすすんでいるのが見えたため、浮上してどこの船か確認した。



1隻の船を2隻が追いかけているようだった。


ただどの船にも旗は掲げられていなかった。


もう少し近づけば船員を確認できる。



近づいた時には追いかけていた船の一つが、逃げていた船に追いついたようで船が激しく揺れ始めていた。


海上に顔を出したときには、贈れていた1隻の船も逃げていた船の横に来て挟み撃ち状態になった。


両サイドは確実に海賊だろう。


だけど真ん中の船で応戦している人たちも海賊のように見える。



まずは両サイドの船を沈めようか。


再び潜って両サイドの船の側面を足で蹴り上げ、何か所も穴をあけていく。


そして真ん中の船を引っ張り両サイドの船から離す。



両サイドから攻めた海賊たちが乗ったままだからどうするかと考えながら先端を持ち、みんながいる島へ向かっていたら、背後から数人が襲ってきた。


どうやら海賊たちが私の存在に気づき、例の魔道具を装備して、後方で海に飛び込んで近づいてきたようだった。


私は船を手放して彼らに応戦、全員を倒し終えた。



船がどこにいるか探していたら、ちょうど方向転換しているようだった。


その時、私がいるところとは反対側の船の側面が大きく傾いた。


方向転換に失敗したのか?



船に近づいていくと、チラチラと白いものが船の側面から見え隠れする。


まさかクラーケン?


船がまた揺れて一段と傾く。


このままだと転覆しそうだ。



少し離れたところから確認すると、船から落ちた海賊たちがクラーケンの足に絡み取られていた。


手にしている剣で足を切ろうとあがいている者もいたが、ほとんどは意識がないのか、クラーケンの足に絡まれた体の上半身が折れ曲がり下を向いていた。


クラーケンは退治しないと、私たちの船も先に進めないから早く始末しよう。



マジックバッグとは反対側に挿してある短剣を手に持って、クラーケンの背後から頭の先端から胴体部分を縦に思いっきり引き裂いた。


クラーケンは足で掴まえていた海賊たちを手放して海底の方へ落ちていったので、慌てて一本の足を掴みマジックバッグに入れた。



海の中を見渡すが海賊がいるようには思えなかったため、少しずつ沈んでいっていた船をまっすぐにしてから、先端を持ち、みんながいる場所へ戻った。


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