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探偵少年  作者: たま


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再会

「ただいま…」誰も居ないと分かっていても玄関開けて挨拶してしまう…切なさよ。

「あっ、おかえり。早かったな…あのケバいお姉さんとまたグダグダ話して遅くなるのかと思ってたよ。」そこには昂輝(こうき)がゴム手はめて掃除に励んでいる姿が!

「ど、とうしたの?合宿は?」「先生の奥さんが産気づいて、来週予定日だったのに。だから、先生に気にせず帰れ!って皆で帰しちまった。そしたら、教頭から合宿解散だって言われたんだ。

先生いなくても、俺らちゃんとやれるのにさあ〜ムカつくわ〜」と言いながらトイレ掃除にはげんでる。

「梅雨だと毎日磨かないと絶対カビるからな。心配だったんだよ〜案の定!今、ドメスト中だから使えないぞ!それと床はゴミ箱じゃない!と何回言えば分かるんだ?ゴミはゴミ箱に!

もう、本当にだらしないんだから!それで、良く生きれてきたな!」と言いながらキッチンでは良いかつお出汁の匂いが…

「暑いから焼きびたし作ってるんだ。出しが冷めるまで待てよ。お前、卑しいからな。汗かきながら食うなよ!暑苦しいから!」と昂輝(こうき)の元気な声が家の中に響くと涙がこぼれてきた。

「お、おかえり…」鼻水と涙が同時に流れる。

「…なんだよ!4日家空けただけだろ?バカ〜」昂輝(こうき)がうろたえる。

「だって、この5年間こんなに離れたの初めてじゃん!

寂しかったよ〜心配で心配で…」すでに霧子より10cmもデカくなった昂輝に抱きつく。

初めて会った時、黒い瘴気の塊みたいだった大人びた子供は、今では普通を絵に描いたような高校生になっていた。

「もう俺の洗濯物回してるのに…汚すなよ…ブタがあ〜」と言いながら昂輝も鼻をすすってる。

葬儀の日からちょうど5年目の夏休みだ。


中洲で死体で発見された女は、ショッピングモールのフードコートを追い出された後、彼氏と警察の交番に連れて行かれ親が迎えに来るまで拘束されていた。

しかし、そこで親とケンカになり交番を飛び出したそうだ。それ以降、姿が消えた。

翌日早朝、中洲にボロボロで壊れたマネキンみたいにゴミと一緒くたになっていた。

「彼氏も消えた彼女を探してたって言ってたのにね〜

それでも容疑者なんだね?」せっかく昂輝が帰ってきたので、寝るのが惜しくて居間で2人で風呂上がりのアイス食べながらテレビを見てる。

「あのお兄さん、女に困らないから殺しなんかしてないと思うけどなあ〜彼女のために人生捨てるのなんて割に合わないだろ?」昂輝が首を傾げている。納得いかないのだろう。

「邪魔になったのかもよ?桜子みたいな子とおちおち遊べないじゃん?」関わりが少しあるし、田舎では滅多に起きない殺人事件なので2人は必死で考える。

「警察は中洲まで運ぶにはかなりの力がいるから、彼氏をマークしてるみたい。確かに殺して中洲まで運ぶって、河の流れも結構キツいし大変だよね。1人で出来るのかな?」霧子も腕組んで悩む。

この頃スッカリ口を聞かなくなってたのに、しばらく離れてみて、お互いの存在の大きさに気付いたのか?

会話も普通にできるように戻った。

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