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探偵少年コウキ  作者: たま


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21/30

出所祝い

家族旅行から戻った部長はニコニコと家族写真を机に飾り、猪俣くんはやる気なさそうにオンラインゲームに興じてる。

霧子は食堂で貰った廃棄寸前の朝のおにぎりの余りをムシャムシャ食べてる。

食堂の人も余ったおにぎりを夜ごはんに出すのはダメなのだが捨てるのも勿体ない。

ゴミ箱の前で待ち受けてる霧子に「早く食べるのよ。朝握ったのだから。」とくれるのだ。

さっそくデスクに持ち帰りトースターで焼き色を付けて醤油を塗る。また軽くトースターしてお椀にほんだしの素入れてお湯を入れた中に焼きおにぎりをジュワッと入れて崩しながらハフハフ食べる。

カピカピのおにぎりが最高のオヤツなるのだ。


「結局、あのブリーダー見たのは何なんですかあ?」猪俣くんが聞いてくる。昂輝の推理を話したものかどうか悩む。

犯人は誰でどこに潜んでるか分からないのだ、まだ。

「姉貴が山にクマの仕掛けしてるんですが、全然引っ掛からないとグチってました。普通はクマ掛からなくてもイノシシとかシカ掛かるのにって言ってました。」と猪俣くんがジビエ作りの話をしてる。

桜子が戻ってきたら酒の肴に出すのだろう。

山に大型の動物が減ってるのか?それとも誰がくくり罠に木を噛ませたりして排除してるのか?

「犬とか罠に掛かったりしないの?」霧子が聞く。

「う〜ん、保健所がしっかり捕獲してるから野生の犬は滅多に見つからないけど…でも、遠吠え聞いたと言ってたな…姉貴。」猪俣くんが話す。

山で遠吠えするのは野犬達だ。日本にもうオオカミは居ない。

電話が掛かってきた。

「はい、はい、そうですか?桜子さんがやっと、結構長かったですね〜はい、分かりました。」部長が電話を置く。

「桜子さんが、やっと解放されるみたいだよ。良かったね〜」と全然座ってるだけなのに汗をかいている。

「やった!ジビエのシカのジャーキー食べてもらおうっと!」猪俣くんも嬉しそうだ。


猪俣くんのジャーキーあるのでモールで出所祝いできず、桜子の家でお祝いになった。

本当に酒のための家だった。

冷蔵庫とワインクーラーが同じ大きさで並んで、冷蔵庫の中は酒の肴が山ほど入ってる。

「桜ちゃんスリムなのって、ご飯食べてないからじゃない?」覗かせて貰って心配になる。

「そばは好きなんで酒の肴に良く食べますよ〜

後は寿司とか食べれば炭水化物取れるしね〜」とか言ってるので食事らしい食事は会社のランチだけのようだ…

「猪俣くんに腐りそうなモノは頼んどいて良かった〜

お姉さんが同居するから、ウチにエッチな物は隠してくれって頼まれたのよ〜だから鍵渡しといたの。」桜子が冷蔵庫の肴が増えてて上機嫌だ。

「シカのジャーキーは昔買って食べたよ〜本当に希少なのよ、美味いし。」と喜んでる。猪俣くん、株が爆上がりか?

「それより、犯人の目星はどうなの?警察内で調べとかの時に捜査がどこまで進んだが聞いてないの?」と霧子が桜子に聞く。

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