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探偵少年コウキ  作者: たま


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2/30

夏休み期間

普通は9時くらいに閉まるショッピングモールだが、フードコートだけは夏休み期間11時までになる。クールスポットとしてお年寄りや子供に休んで貰うためだ。

エアコン使わない使えない家庭もあるのだ。

毎年現実に熱中症で2000人死ぬ時代だ。

警察も巡回してる。

「先輩、店何軒から集めたんですか?」霧子はテーブルに所狭しと並べる。

「桜ちゃんもどんどん食べてね〜お酒は自分で買ってね。」唐揚げにポテト、パスタ、ラーメン、チャーハン、焼き鳥と茶色一色のテーブルだ。

田舎なので他に行く場所も無いので、家族連れにデートカップル、夏休みの中高生もガヤガヤと賑やかだ。

「良かったですよね〜田舎だから駅前にこれだけ敷地取れて。安いし助かりますよ〜この頃外食するのもドキドキだし。」桜子は男も好きだが飲み好きなのに、この頃男達の奢り率が下がってて、その為にも色んな男と付き合わないといけなくて困ってる。

「昔は相席とかあって、良く奢って貰えたけど今は無いですからね〜」と言いながらビールを巨大ジョッキで飲んでる。

飲んべえなのだ。OLのサラリーではすぐに底をつく。

田舎に巨大なデーターセンター作る時に閑職の総務管理部も追いやられたのだ。今どき、事務机や椅子やデスクの備品なんてほぼ需要がない。昔の殺虫剤とかもまだまだストックあるのだ。一応昔の制服も残ってる。

まあ、捨てるに捨てられない物が人材と共にデーターセンターの片隅に捨てられているのだ。

都心のオフィスはカフェスペースみたいでたまに集まる人達が使うくらい。在宅オフィスが中心になってる。

「私ら平成の残骸なんすよ!令和には要らないゴミ〜っ!」と酔った桜子が大きな声で笑う。

せっかく美人だし男好きなのに、この酒癖の悪さだ。

でも男達には、ここも受けてる。スキがあるのがモテの秘訣らしい。

データーセンター帰りの男達がチラチラ見てる。

番号呼ばれて店に自分の定食貰った女が後ろを通る時に桜子の椅子にカバンを掛けた。

「!」霧子は驚いたが桜子は気付いて無いようだ。

「なんか女がカバンを掛けて行ったよ、後〜」と桜子に知らせる。

「?あれ〜っ?これ、なに〜?」桜子が椅子に掛かったカバンを手に取ってケタケタ笑う。

「お巡りさん!泥棒です!あの女が私のカバン盗んだんです!」さっきの女が大声出しながら警官連れて戻ってきた。

「ちょいちょい、お姉さん、人もモノ取っちゃダメだよ〜」警備員のおじいちゃんが先に声を掛ける。

「いえ!違いますよ!あの人、ご飯受け取る時にこの子の椅子に自分で掛けて言ったんですよ!」酔った桜子がヘラヘラしてるので霧子が代わりに答える。

「私、見てましたから!」食い意地ははってて怠け者だけど、後輩が濡れ衣掛けられるのはダメだ。

それは許せない。仕事はいい加減だけど…

「ふん、ウソついてますよ、このおばさん!私はちゃんと腕にかけてご飯運んでました!

この女がカバンを分捕ったんです!」と桜子を指さす。

「お、おばさん?!!!」確かに40だけど知らない女におばさん呼ばわりされる筋合いはない!が…ショックでフリーズしてしまう。

桜子は全く状況分かってないのか、カバンをプランプラン揺らしてケタケタ笑い続けてる。

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