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探偵少年  作者: たま


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桜子

とうとう桜子は倉庫から警察へ連れて行かれてしまった。「なんでよ?私、本当に何も関係ないって!先輩、刑事さんに言ってよ〜!」と叫んだが、確かに桜子と接触あった人ばかりだ。

「大丈夫!何もしてないんだから!すぐ帰されるからね。もしかしたら保護してもらった方が危険な目に遭わないかもよ?行っといで〜」と送り出した。

桜子の近くに犯人は潜んでる気がする。

長谷川さんは本当に残忍だった。身体が生きたまま引きちぎられていた。

でも人間では無い。キバや爪のある生き物だと警察も言っていた。桜子の近くにそんな人間はいないが、とうとうフェロモンでクマか獣にでも惚れられたのか???

「桜子さんの関係者の方も気をつけて下さい。絶対1人で動かないように!

部長さんと猪俣さんはお家が近いそうなので一緒に通勤して、家族が一緒に住んでない猪俣さんはご家族に頼んで来てもらって下さい。

霧子さんも通勤はご家族に連れ添って貰って下さい。」と注意された。

街全体にクマ注意と緊張感が走る。しかし、防犯カメラにクマの姿は映らなかった。

学校は集団登下校となり、川沿いは自警団が装備して朝昼晩と巡回するようになった。


「あの人さあ〜自分はニコニコしながら周りで陰惨な事件起こるタイプの人だと思ったよ!

博愛主義なんて宗教じゃん!

警察もあまりの関係男性の多さにどこから手を付けていいのか困ってるって。」迎えに来てくれた昂輝と夕飯の買い出しをショッピングモールでして帰ってきた。

食後の洗い物を2人でしながら昂輝がグチる。

「あの子は選り好みが無いんだよ。好いて貰えことが何より好きで、好いてくれる人皆好きなんだよね〜」霧子から見ると男をランク付けして態度をコロコロ変える女より、よほど良い子だと思うのだが。

男女の恋愛とは、そういうものでは無いらしい。霧子には良く分からない。

「ある意味2人は似てるよね?霧子の食欲が桜子さんの性欲なんだよ!何でも食ってみたいんだ!もう!」ガチャガチャと食器を洗いながら昂輝がイラ立ってる。」

「おおっ!そう言われたら、分かるよ!この世のまだまだ知らない美味しいものに巡り合いたいもん!

そうかあ〜そういう感覚なんだね、桜ちゃんは。」霧子も、なぜ桜子と馬が合うのか疑問だった。

どんなに好きでもカレーばっかり食べるのが嫌なように桜子は、誰かに絞ることが出来ないのだ。

今は猪俣くんと宅配お兄さんで甘辛を交互に食べてる感じなのだろう。霧子にも桜子の気持ちが分かった!

「はあ〜なに共感してんだよ!男ってな、独占欲の塊なんだよ。桜子さんを独占するにはどうしたら良いか?喜んで貰えるか?考える生き物なの!

頭のおかしい奴が、普通の人間の顔してどこかに潜んでるかもしれないのに!もう!」最後の皿を洗って霧子に突き出す。

「そうか!人間か動物か分からないけど、桜ちゃんに好かれるために害なす人間を排除していってるのか?」霧子は皿を拭き拭きしながら合点する。

「だから警察が桜子さんの身柄を拘束したのさ。

このごろ近しい猪俣さんと宅配お兄さんには捜査員が付いてると思うよ。

犯人かもしれないし、犯人じゃなければ殺される可能性高いからね。」頭の良い昂輝がスラスラと警察が何を目論んでるのか語ってくれる。霧子はほうほうとうなづく。

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