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探偵少年  作者: たま


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万能

「僕は結婚しないといけないんだよ。母がこの頃煩くてね。付き合って子がいるなら早くしろと。同じ会社の子なら身元も学歴も保証されてるしと。

確かに沢山男が居るのは知ってるけど、僕が1番付き合い長いし。これだけ続くって、もう運命だと思う。

素行の悪さは、母が性根を叩いてあげると言ってるし!」どうも他にも男が居ることも承知みたいだ。

「いや〜、どう考えても自分の都合しかないでしょ?

だいたい彼女は今お気に入りの子が2人居て、飲みもソコソコにエッチに精出してるんですよ。

彼女の旺盛な精力を長谷川さんが満足させれる訳無いって…」と踏み込んだ話をした所で長谷川が手を挙げた。

殴られる!と思った所で昂輝が長谷川さんの腕をねじ曲げた。昂輝はバスケ少年だが、小学生から空手も習っててすでに黒帯だ。今は部活に集中したいと休んでるだけだ。

ついでにピアノも習っていたらしい。音大受けれるレベルらしくショパンやリストもたまに弾いてくれる。

家ではキーボードを良く演奏してる。

自作の曲まである。ついでに英語も日常会話なら困らない。万能なのだ。

まさに姉の再来だ。

おかげで惨めに感じるより、ただただスゴイと驚いてた。ただ、裏の凄まじい努力も見てたので…ちょっと怖かった、昔から。

昂輝もたまにちょっと怖くなる。集中力と頭の回転が異常な感じがする。

姉のようにならないと良いなと思うのだが。


「おっさん、女が嫌がってんのに無理強いすんなよ。

男らしく引き下がりなよ。女相手の暴力なんてクソダサいぞ。」と16歳で大人の男相手ににらみを利かす。

「昂輝くん!格好いい〜お姉さん、惚れそう。

どう、今夜大人にならない?」桜子が昂輝の男っぽさに気付いたようだ。悪食(あくじき)をさらす。

「ゴメン、俺から見ると20過ぎたらおじさんおばさんにしか見えないんだ…」と速攻断る。

長谷川さんが、ハハッと笑って手を下ろした。

「ホントだよね。オバサンオジサンのこんな見苦しい姿、若者に見せちゃってゴメン。

僕だって高校生の時、社会人なんて皆中年しか見えなかったもんね…」長谷川さんも正気に戻った。

「ココは僕が払うよ。それじゃ…」とトボトボと店を出ていった。

「大丈夫かい?お巡りさんを呼んでて遅くなったよ。」店に警備員のおじいさんと警官も来た。

「あ〜っ、すみません。もう終わりました〜大丈夫です。こめんなさい。」桜子が警官とおじいさんにウインクして愛想を振りまく。皆、一瞬で機嫌良くなり店を出ていった。

桜子のこの天性の魔性が、良くもありやっかいでもある。

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