通常業務
通常業務
特局の0室ではきている要請を全て一度止め、全員が揃っている。班長である慎介は情報班から回される情報を全て自らの身体に埋め込まれている機器で受け取り、考え込んでいる様子であった。
「ダメか。これだけやって引っ掛からないとなると、完全に潜ったな。」
全員の視線が慎介へと集まる中、すぐに結論を出す。
「今回の脱獄犯は全部で四人、主犯は元彗星会の黒山と他元彗星会の面々、施設内で繋がったと思われる脱獄犯三名だ。すでに捜査は警察によって始まっているが完全に足取りは消されているらしい。情報班からも新たな情報は入ってこないし完全に上手いこと逃げられたな。」
すると椅子に座り手帳を開いていた竜胆がバックの中に手帳を戻すと席を立つ。
「では通常業務に加えて、そちらもしっかりと頭に入れておきます。では予定がありますので。」
そう言うと竜胆は0室から出ていき、自然と全員は自らの活動に戻っていく。勇司は訓練室に入ると、吊り下げられている巨大なサンドバッグと向き合っていた。
軽く拳で二度叩き力強いローキックを放つとサンドバッグが激しく揺れる。そこからローキックを中心としたコンビネーションで攻撃を続け、息が完全に上がるまでサンドバッグから音が止む事はなかった。
「せいが出ますね勇司さん。ですが行きますよ、要請が入りました。」
「フゥッ、じゃあ行きますかね。ところでどんな要請なんだ?」
「掴みにくい内容ではありましたが、飲酒運転からの逃走で今現在も警察が追っているようですが、全く歯が立たないとの事です。」
「飲酒運転はよくないよな、うん。じゃあ行くか。」
二人はすぐに準備を済ませると地下駐車場へ行き、逃走を続ける容疑者の元へ急ぎ車を走らる。
ハンドルを握る勇司は訓練により少し熱の残る身体を、クールダウンするように窓を開けながら走らせていく。その間にも久信は情報端末に送られてくる情報に目を通す。
「容疑者の身元が判明しました。池山 達郎45歳、特技は【現実的御巫山戯】です。・・・どんな特技なのでしょう?」
「・・・一言で表すなら斬新だな。今のところ脅威は感じないがもしかしてそれが罠かっ?」
「私には分かりませんが、すでに車を乗り捨てて徒歩で逃走中との事です。警察では確保が不可との事で距離を置いて追跡中、そして緊急要請が来たようですね。」
「まあ、0班の担当なのかどうかは謎だけど俺が決める事ではないわな。もう近いし気合い入れますかね。」
そして到着した現場では二人の想像を遥かに超える現実が待ち構えているのであった。
少々話しを加えさせていただきました。
とりあえずふざけたお話しを多少書きたくなってきたので、オジサン容疑者には頑張っていただきましょー。




