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特技の使い方 〜吸えない煙草〜  作者: cozy
吸えない煙草 第五章 次代
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崩落

崩落


邪魔するバタフライナイフを甲冑の腕で受け止め、勇司は甲冑を煙へと戻す。煙草入れから青い煙草を取り出し、ターボライターで火をつけた。


【青煙】


青い煙を吸い込んだ瞬間に勇司の思考はクリアになり、戦闘の最中であるにもかかわらず心だけは不思議なほど平静さを保つ。

甲冑を脱いだ勇司へと更に飛んでくるバタフライナイフを、纏めて三本空中で掴むとそのまま野本へ投げつけるが、ガードしている太い腕に阻まれる。


その間にも勇司は前へと進み、攻撃の意志を消して野本の脇をすり抜け後方にいる杉山へと虚をつき攻撃を仕掛けていった。虚をつかれても直ぐ様攻撃に移り、突きにくるバタフライナイフを勇司は手首から打ち落とし、杉山をローキック一発で膝をつかせる。

振り向きざまに大振りで振られる野本の拳を上体を仰け反って躱すと、はだけたアロハシャツの襟を掴み強く引き、野本が踏ん張ろうとしたタイミングで足払いをかけ地面に転がす。


ここまでの流れを久信は視界に全て収めながら、全員の意識の外側と死角を狙いながら近付いていた。

膝をついた杉山の首筋にスタン警棒を叩き込み、勇司の隙すらついて倒れた野本の顔面を靴底て踏み抜きおまけとばかりに膝を落とすと、二人を行動不能にしていった。


「やはり首から上は効きましたね。では先を急ぎますよ。」


「おっ、おう。何か釈然としない気分だけど急いでるしな。」


倒れる二人をトンネル内に残し、勇司は何かモヤモヤする気持ちを振り払いつつ先に進んでいく。


(なんだろ?なんか切ない。本当に活躍したかった訳でもないけど、なんかこう溢れるやる気の行き先のなさが虚しいな。)


そして二人がトンネルを進んでいくと、先程感じた爆発により完全に崩落し行き止まりとなっていた。


「完全に塞がれましたか。爆発のタイミングを考えると、美優さんが巻き込まれている可能性が高いですね。」


「それはちと不味いな。じゃあまずは穴掘りか。」


勇司が真銀煙を使いスコップとツルハシを作り上げ穴掘りにかかろうとしたその時、土の壁から細い腕が飛び出し宙を掻く。

驚きながらも二人は腕を掴み引っ張り出すと、土にまみれた美優が出てきて少し暗い表情を見せていた。


「汚れちゃった・・・。」


久信はロングコートの中からハンカチを取り出し、顔の土を拭うと三人は追跡を一度諦めトンネルを戻っていく。

施設内まで戻るとそこには、道着を己と敵の血で染め上げた辰雄が目を瞑って立ち、多くの脱獄者達が呻き声を上げながら倒れていた。


「辰雄ちゃん大丈夫?」


「押忍。」


「けっこう強かった?」


「押忍。」


「じゃあ一度戻るよ。」


「押忍。」


こうして特技特別収監施設からは黒山を含む四人の脱獄犯を出したものの、なんとか事態を収め落ち着く暇もなく脱獄犯達の捜査に入っていくのであった。



とりあえず気合いで更新です。

とりあえずあっさりとした戦闘シーンでした。今後多少濃い目の戦闘シーン書けたらいいなー。

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