切り裂き魔
切り裂き魔
勇司と久信は0班へと回されてきた事件の一つを受け、事件の捜査を担当している警察署へと来ていた。
そして資料を受け取ると、乗ってきたセダンに戻りその場で資料を眺めている。
「こいつは酷いな。つうか何が目的だよ。」
「確かにかなりの異常性を感じますね。我々では手に余りそうな容疑者ですよ。」
二人の見ている写真には凄惨な現場の生々しい状況が写されていた。板の間に転がされた道着姿の遺体から血が溢れ、一面血の海と化している。
「ここって空手道場だろ。マジかよ・・・。」
「捜査によると単独犯の可能性が高いとのことです。全員が鋭利な刃物による出血死だとの事なので、相当な使い手ですね。」
「それを二人でか。なかなかにハードだ、そして一言で表すならイヤだな。」
「どうしましょうか?班長は無理そうであれば他の班員に声掛けてもいいと仰ってましたが。」
少し考え勇司は嫌々ながらも結論を出していく。
「そうだなー・・・、とりあえず見つけてから考えよう。そして無理そうならすぐに誰か呼ぼう。」
「それでいいと思いますよ。とは言え余りにも容疑者への手掛かりが少ないですね。目撃者すら残されていないのですから。」
「だな、物騒な話だよ。暇を持て余してしょうがないくらいになってほしいもんだよな。」
手掛かりを求め、二人はセダンのエンジンを掛けると現場となった道場へと走らせていくのであった。
そして二人は郊外にたたずむ、聖堂拳会と書いてある広々とした道場へ到着する。そこには鍛えられた肉体を持つ男達が、道場の外で話している様子が目に入ってきた。
突然現れた車に男達は不信感を表していたが、二人はセダンから降りるとIDカードを示しその場にいる一番実力のありそうな男に話を聞いていく。
「何か心当たりなどはありませんか?」
「ないな。あってもこっちの問題だ。早く捕まる事を祈ってるよ。」
「全力を尽くします。くれぐれも敵討ちなどは考えないようにお願いします。」
「・・・ああ。分かってるつもりだ。」
道場へと入り捜査をしようとしている勇司を止め、久信はセダンに戻るように促しその場を後にする。ハンドルを握る勇司に、特局へすぐ戻るようにと指示を出していた。
「どうした?まだ現場を見てもいないぞ。」
「多分ですがあの方達は容疑者を知っていますね。あの剣呑な雰囲気からして、すぐに向かってもおかしくは無いです。」
「それは不味いな。じゃあ戻ってる場合じゃないだろ。」
「この車は見られてしまいましたからね。車を変えてすぐに戻ります。」
二人の乗るセダンは特局の地下駐車場に吸い込まれていく。そして三分後、勇司と久信の乗った軽トラがサイレンを鳴らしながら地下駐車場を飛び出し、来た道を急ぎ疾走していくのであった。
おニューな事件です。
なかなかバタバタと書いているので誤字脱字等見つけたら報告をお願いします
てなわけでここまで読んでいただき感謝です。




