アウェー
アウェー
二人は百貨店の地下、食料品のフロアへと来ていた。江夏の痕跡は見失っていたが、勇司の勘により地下に一度下ってきている。
「勇司さん、それにしてもなぜ地下なのでしょうか?」
「そりゃあデパートにきたら上に登りがちだけど、裏を書いてってやつだよ。我ながらナイスな推理だろ。」
「悪くはないですね。少し失礼します。」
携帯が鳴ると、久信はすぐに対応し何かを話すと頷き電話を切った。
「誰からだ?とりあえずお惣菜コーナー当たりから攻めてみるか。」
「ここの支配人からでした。最上階のレストラン街で目撃したと、従業員からの情報があったそうです。せっかく久々に頭使ったのに無駄になるとはご愁傷様としか言いようがないですね。では行きますよ。」
「マジかよ。そして久々とは失礼なっ!二週間ぐらい前に数字の組み合わせをいろいろと考えたぞっ。」
「二週間何も考えずによく生きて来れましたね。その方が驚きですよ。」
二人はエスカレーターを使いながら、ゆっくり上の階へと昇っていくが江夏の姿は見当たらず最上階まで到着する。レストラン街をくまなく捜索するが、やはり江夏を発見することは出来なかった。
「はてさて、そりゃあいつまでも同じとこにはいないよな。」
「すでに支店長には容疑者の写真などは渡してあります。再び情報が入るまでここから徐々に下の階へと捜索していきましょう。」
そして二人は一階ずつ潰していくが、百貨店ゆえの広さに苦戦しつつも久信の特技で死角を作らないように江夏を探していく。
すでに顔を見られている事もあり慎重に歩を進めていくため、なかなか捜索ははかどらず広い百貨店内で少し浮いていた。
「なかなかにここの男二人は目立つよな。」
「そうですね、なるべく目立つのは避けたいのですが。」
「つってもなかなかここに男二人は奥様方に溶け込み辛いものがありすぎだぞ。」
「ええ。では私のほうの勘を頼ってみましょう。」
二人はエスカレーターを使い、下っていくと一階に到着する。そこはさらに二人にとってのアウェーな地が待っているのであった。
何かとバタバタしていてかなり短くなってしまいました。
反省中です。




