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特技の使い方 〜吸えない煙草〜  作者: cozy
吸えない煙草 第四章 0班
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対班長

対班長


勇司と久信は向かい合う慎介を見ながら、気を引き締めつつも初めての模擬戦の相手である慎介の実力を見定めていく。二人は顔を近付けると、 小声で会議を始めた。


「勇司さん、分かってるとは思いますがあの方は強いですよ。噂程度でしか分かりませんが、武勇伝には事欠かない方です。」


「だよな、0班の班長だもんなー。どうしたもんかね?とりあえず作戦名はやぶれかぶれでいいか?」


「悪くないと思いますよ。模擬戦ですから正面からいくのもありだと思いますし、それで散ったら骨は私が拾いましょう。ではいってらっしゃいませ。」


「お前も一緒に散れよっ!」


二人が緊張感のない会話を繰り広げていると、今日の訓練に付き合っていた黒マントを纏った0班員である遠藤 美優【吸血鬼】と、存在感たっぷりの山のような肉体の大男である神山 辰雄【不沈艦】が班長である慎介の元にやってくる。


「慎ちゃん、・・・それでいいの?」


「押忍。」


怪訝そうに尋ねる美優に対し、慎介は言葉が足りない美優の質問にとりあえず言葉を返す。


「それでって何か分からないが、手加減はしてやらないとな。見た所まだ俺の相手じゃないみたいだが。」


「分かった。」


「押忍。」


慎介の言葉を聞くと美優はその場から離れ部屋の隅に立ち、辰雄もその後についていく。

そして未だ会議を続けている勇司達に、向かい合うと視線で合図を出した。


「やるか。二人共、実力を見せてみな。」


勇司はすでに煙草入れから白い煙草を取り出すと火をつけ、久信は軽く眼鏡に触れるとロングコートの中から拳銃を取り出すと、そのまま模擬戦は始まり、勇司達は攻勢をかけていく。


【白煙】


【思金神の眼鏡】


勇司が吸い込み、一気に吐き出した白い煙はうねるように慎介の顔面に纏わりつき視界を奪う。目の前が真っ白に染まっても慎介は微動だにせず、正確に撃ち込まれてくる拳銃もその機械で出来た体には通用する事無く、軽い音をたてながら跳ね返していった。


「やはりこれでは傷一つ付きませんね。」


「予想外ではないけど、硬そうなお体で。」


更に勇司は煙草入れから銀色に輝く煙草を取り出すと、はげしく炎を吹き出すターボライターで火をつけ、手元に吐き出した。


【真銀煙・投網】


器用に丸く銀色の網を広げながら投げ、慎介の頭の上を覆い隠すように落ちてくるが、その時初めて機械の体は動き始めた。


【ブースター】


慎介の履いているブーツの踝部分から圧縮した空気を吹き出し、一気に身体ごとスライドさせ落ちてくる網を躱していく。


更にブースターを起動したまま二人の周りを高速で回り、距離を取ると身体を急停止させる。

そのまま左手で右手を握り軽く回すと、手首から先が外れ中から何本も重なった砲身が伸びてきた。


「挨拶代わりだ。これぐらいは避けろよ。」


【ガトリング】


慎介は右の肩甲骨にあるブースターを起動させながら、右手を伸ばし狙いを定めると砲身が回り始める。


【真銀煙・大盾】


勇司は残っていた真銀煙で自らの身体を覆い隠す程の銀色に光るライオットシールドを創り出し、機動隊員のように構えると久信も後ろに周り勇司の身体を支えるが、いつまでたっても衝撃はやってこない。


恐る恐るシールドから顔を出し、覗き込むとそこには砲身から黒い粉を勢い良く吹き出す慎介の姿があった。


「えっ?」


「えっ?」


「えっ!!」


三人は訓練室に充満していくスパイスの香りを嗅ぎながら、動きが止まる。黒い粉は挽きたての黒胡椒のようだ。

模擬戦を部屋の隅で眺めている美優と辰雄が呟いた。


「慎ちゃん今料理する時の体。だから言ったのに・・・。」


「押忍・・・。」




今話のこれは戦闘シーンなのだろうか?謎な一話でした。

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