第36話 新たな装備
投稿が遅れてしまい申し訳ござません!
来週は時間通りに投稿できる予定です。
今回の壁面文字の内容は一部抜粋の上、報告書に書いた。あそこにはこのことは秘密にしてほしいという要望が書いてなかったのでおそらく公表可能だが、一応書かないでおいた。そして、ヴァルキーと道中に書いた地図を一緒に挟み、そして先のボス部屋等の攻略方法や、ボスの特徴などのまとめて報告書を完成させた。
「よし、報告書完成~普通に冒険者ってこういう冒険クエストなら疲れているのに書かせるって本当に重労働だよね…」
「それは、あっちの都合だから仕方ないと言えるのだ。でも、それができるってことはリオはやっぱりすごいやつなのだ!」
「そうなのかもしれないけど、いまいち実感がわかないや」
「それでもいいと思うのだ~なにせ、それで自慢げというか傲慢というかそんな感じの嫌な奴になられるよりずっとましなのだ、だからそのまま実感する必要もないのだ」
「そう言ってとありがたいよ。僕の故郷では他の人に比べて自己肯定感が低くて、自分に自信がないのを危惧されてたし。よし!今日は探索のお祝いとして色々食べよう!」
「やったーなのだ!そういえば、デントロンは何が有名なのだ?」
「たしかに、なんか前に聞いた覚えがあるけどちょっと思い出せない…」
「なら、またギルドに聞けばいいのだ」
「そうだね、とりあえず帰ろう」
こうして、帰路についた僕たちは30分ほどかけてデントロンの町までたどり着いた。ギルドに着くと――
「いや~さっきの女性は何だったんだ…」
「なんか、リオはいませんか?とか叫んでいたし、ギルドの人が何かをしゃべった途端に様子が変わってその人のことを襲おうとしたし…今後は関わらないほうが良いと思うな…
」
「顔はきれいだったからもったいない…一体リオって誰なんだ?」
と、僕の話でひっきりなしになっていた。多分あの人だな…早すぎじゃない?
「リオ、ここの人の話からリオがいっぱい聞こえてくるのだ…なんでなのだ?」
「なんとなく見当はついてる…多分スフィールド村の村長さんじゃないかな?」
「スフィールド村の村長がリオに何のようなのだ?」
「付き合うか、もっと言えば結婚じゃない?」
「!? ということは我のライバルということか!ぐぬぬ…我が知らないということはあの湖より遠いところから来ているということなのだ…より強い愛を感じるのだ、こうしてはいられん!リオ!このあとお出かけするのだ!デートするのだ!」
「まあ、デートも何もこの後普通に寄るところあったし、いいよ」
「それじゃ、ちょっと待ってて」
そういって、ギルド内の椅子に待たせていつもの事務処理を始めた。いつも通りの作業が行われ、何事もなく終わるかと思っていたが、この出来事で忘れていた。このクエスト初制覇だった。ということで、当然すぐに終わるわけもなく、ギルド長に呼び出しを食らったのだった。
「お手を煩わせてすまないね、私はこのデントロンのギルド長をしているイリジというものだ。要件は大体わかっているな?」
「はい、この間のオートマ―遺跡の新しい入口の調査に関する話ですよね」
「そうだ、今回はこんな危険なクエストに挑んでくれてありがとう。本来なら、複数パーティーで数年かけて探索するものなんだが、君のおかげでわずか5日で終わったんだ。君の功績は偉大なものとなる。クエスト受注前にも合った通り、このクエストは特に難易度が高い。だから、それに応じた報酬を支払おうと思う。私たちに用意できるものなら何でも言ってくれ」
「それでしたら、5000ゴールドと頑丈な革で出来た鞍を作って欲しいです。大きさはこのくらいで…」
と、色々欲しいものの説明をした。すると―
「それだけでいいのか!?さすがに私は少なすぎると思う!私たちの勝手ではあるが10万ゴールドは払わせてくれ!正直それでも気が済まないくらいだ!」
「分かりました、お言葉に甘えて10万受け取ります。では、鞍のほうよろしくお願いします。」
「承知した!早速この町の最も腕利きの職人に作ってもらうことにする。ちなみに、この町の宿代は永年無料でいいからな」
「あれ?そこまでやっていただかなくても大丈夫ですよ、十分頂いているので…」
「半分町の英雄なんだ。私が言わなくてもタダになっていただろうよ。とりあえず、ギルド長権限でこの町の冒険者用宿はこの件で無料になる。泊まるときは提示してくれ。」
「わ、分かりました。ありがとうございます…」
といった形で報酬が決まり、やっと自由になると思っていた時だった。再びギルド長は口を開いた。
「それで、話したいことはもう一つあるんだ。」
「なんでしょうか?」
「ここに入ってくる中で気付いていたとは思うが、君を読んでいた女性がここにやってきたんだ。名前は聞けなかったが、まさかギルド内で暴れられるとは思わなかった。心当たりはあるか?」
「ええ、ちょうどこれからそれの対処も行おうとしていたところですね。」
「なら、話が早い。彼女と交渉して今回の事件で負った分の弁償を払うよう伝えてくれ。彼女はあまりに凶暴すぎて私たちの手には負えなかったんんだ。おこがましいとは思うが、よろしく頼む!」
「彼女まさか器物損壊までしたんですね。しっかりお話しておきます。僕のせいでご迷惑をおかけしました。」
「いえいえ、とんでもない。それよりも危険なクエストを制覇してくれた方がずっといいのだから」
「それでは、失礼します。」
こうして、ギルド長室を後にし、ヴァルキーの元へ戻った。すると、予想していた通り頬を膨らませてこちらを睨んでいる。当然だ、少し取っておきながら1時間ほど待たせたのだから。
「いつもリオは遅いのだ!今回は何だったのだ?」
「さっきクリアしたクエスト初制覇だったから、感謝と報酬の話長引いちゃった。あと、例の女性の話までちょっとした」
「そういえばそうだったの~さっきの出来事で忘れていたのだ」
「僕も」
「とりあえず、待ちくたびれたからさっさとその寄る場所とやらに向かうのだ」
「オッケー行こうか」
そうして、ギルドを後にし、向かったのは遺跡に向かう前に立ち寄った武器防具屋である。大体、防具を頼んでから一週間が経つので、進捗状況を聞きに行ったのだ。
「いらっしゃい、おお!あの鱗の少年じゃないか!品物なら出来上がっているぞ!試していくかい?」
「じゃあ、お願いします」
そういって店の奥から出てきたのは黒曜石のように黒く光る剣と、盾、そして腕にはめる防具のようなものだ。剣と盾は僕の物だが、あの腕にはめる防具はヴァルキーの物だ。ヴァルキーは龍の姿でないときは、蹴りや殴りといった攻撃が主体となる。足の方は動きに影響が出るということで、腕にだけ防具を用意したのだ。これにより、防御力と攻撃力両方を上げることができる。
「リオの剣と盾とお揃いなのだ~これでライバルから一歩リードなのだ!ありがとう!リオ♡」
「いいよ、色々助けてもらったし、これくらいどうってことないよ、これでもう少し難しいクエストも受けられるぞ~」
「正直今でも十分すぎるくらい高い難易度のクエスト受けられるのだ…一体どこまで強くなる気なのだ?」
「最終目標のあれを倒せるくらいかな~多分今のままだと足りない気がするし」
「それもそうなのだ。よし!もっと一緒にクエストたくさん潜って、倒したら愛の巣を作って一生一緒に過ごすのだ~」
「お、おう…」
若干ヴァルキーの熱量に圧倒されながら、新たな防具を手に入れることができた。僕はこれをいつ試そうかとワクワクしながら店を後にした。
どうも、winger86です。いつも本作品をありがとうございます。さて、今回のエピソードいかがだったでしょうか?2人がクエストに挑んでいる間に火種がついにやってきてしまいました。さて、理鳳はいったいどのように対処するのでしょうか?お楽しみに。先週は、執筆作業が滞っており、時間通りに投稿できませんでした。お楽しみにしていた方にはお詫び申し上げます。来週投稿する分の時間は確保できましたので、ここから頑張って書いていきます!それでは、また次のエピソードでお会いしましょう。




