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ボルカノ物語  作者: winger86
第1章 始まりの地 アパランティア地方
21/37

第20.5話 やっぱり遠かったキューオ街道

このお話を書くにあたって、『第20話 Idie(イダイ)なスフィールド村』の内容を一部変更しております。そちらも併せてご覧ください。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


変更点:僕は早歩きで森の中を進んだ。それから数時間…→僕は早歩きで森の中を進んだ。それから数日


追記

割り込み位置を間違えました。すみません。

スフィールド村から歩くこと、半日で一つ目の目的地オーバ村に着いた。一応ボスティールで当面の間の路銀には困らないが、何かあっては遅いので、ここでも一つクエストをこなそうと考えた。しかし、後ろからオーガンさんに追われている可能性があったので、短時間で終わるものにしようと考えた。そうなったらもちろん、薬草採取クエストである。この世界は本当にこの種類のクエストが山ほどある。異世界から来た初心者には優しい世界だとつくづく思う。早速オーバのギルドに向かった。


「こんにちは、クエストを受けに来たのですが、短時間で終わるものはありませんか?」

「こんにちは、何か急ぎの用事ですか?それならクエストを受ける必要もないと思いますが…でも、路銀に困っているというなら、この『オーバ』の薬草採取クエストなどはいかがでしょうか?ちょうどこの時期が旬なのでたくさん取れて短時間で終わらせられますよ」

「ならそれにします。冒険者証はこちらです。」

「ご提示ありがとうございます。ん?あなたもしかしてニュークで指名手配されているリーさんですか?」

「人違いじゃないですか?」

「実は私こう見えて人を見間違えたことないんですよね。嘘をつくと報酬減らしますよ。」

「あーすみません。僕ですね。」

「なるほど、まああれは防衛隊長の職権乱用との噂もありますので信用してませんでしたけど、この後も視覚に襲われる可能性は否定できないのでくれぐれも道中安全に気を使ってください。ちなみに、実際のところどうなんですか?」

「ちょっと耳を貸してください。実はかくかくしかじかで…」

「なるほど…それはやっちゃいましたね。あそこの不良集団は一回やらかすとずっとまとわりつきますからね。それで何人もの冒険者が命を落としたか…」

「あーそんな感じだったんですね。僕も脅されてやらされたんでね。」

「よく生きてここまで来れましたね。何かやられている方なんですか?」

「フィランデル流剣術をちょっと…」

「なら結構上手な方なんですね。ここに入ってきたときからただモノではないオーラを感じましたから」

「そんなオーラ出てます?別に大したことないと思いますけど」

「周りの冒険者見てください、ね、あなたにくぎ付けですよね?」

「あれ?おかしいな、まあいいやとりあえずこのクエスト受けます。」

「はい、それでは少し作業をしますので少々お待ちください。」


そうして待つこと数分


「お待たせしました。クエスト受注作業が終わりました。お気をつけて」

「ありがとうございます」


そういってギルドを後にした。そして、クエストの依頼書に書かれている地図を見ると、オーバの南の方で取れるとのこと。早速南の森の方へ向かうと、たくさんの『オーバ』が生えていた。早速既定の量だけ回収し、すぐにギルドの方へ向かった。


「確認が取れました、クエスト通りの量ですね。お疲れさまでした。報酬はこちらとなります。」

「このクエスト難易度のわりに料金が高いように感じるのですが、どういうことなんですか?」

「通常ならこの半分の報酬額なのですが、今はボスティール研究所から大量の依頼があり、それに対してのクエスト受注量が少ないので、報酬を増やして量を確保しています。」


一体今度は何の研究をしているのだろう。謎が深まるばかりだ。ちょっと前に言ったときでさえ、あの研究所でやっている研究の一部しか見れなかっただろうし、もしかしたら変な研究でもやっているんじゃ…異世界の研究所なら50-50で当たってそう…今はトゥーロンの『デーガ遺跡』に向かわないといけないから、いつかボスティールに戻ってきたときにでも見せてもらえるか交渉しよう。それはさておき、トゥーロンへ向けてとにかく西へ進もう。この先の状況についてギルドの人に聞いてみることにした。


「ここから夜までに進める大きな町ってどこですか?」

「今日一日で進めるのはシラキが限界だと思います。シラキは少し大きめの商人街です。モーレン地方やプレール地方北部、アパランティアの内陸部などの様々な場所からものが集まってくる街なので、色々な物を見ることができますよ」

「そうですね、そこにしようかと思います。それでは」

「はい、クエスト受注ありがとうございました」


僕はオーバの町を後にした。実際に地図を調べてみるとちょうど寝る時間のギリギリにつく距離であることが分かったので、逃げるついでに若干早く進むことにした。さすがにもう追いかけてこないとは思うけど…ファルキーズのこともあるし…念のためね。その先は特に景色も変わることはなかった。変わったこととすれば、若干往来が増えた程度だと思う。それも、そのほとんどが大きめの荷物を持っており、おそらく商人かもの運びのクエストを受けた冒険者かと思われる。実は、クエストはギルドだけで受けられるものではない。これは非公式な物であり、違法ではないものの、その労働内容が過酷なものもあるという噂。ちなみにこの話はカボディアから聞いた話である。ここまでの冒険で一回もそういうことに出くわしていないが、今後受けることになるかもしれない。トレーニングしておこう。そこから少し歩き、トラブルが発生した。それは、やや大きめの馬車が横向きに倒れており、その近くにはけがを負った若い男性の冒険者らしき剣を持った人と、倒れている年老いた商人らしき人がいた。


「どうしましたか?」

「危ないですよ!あそこにモンスターが現れたんです。私が気付くのが遅れて、みんなもろともやられてしまいました。」


と言われた方向を見ると、熊らしきモンスターがこちらを睨んでいる。どうも、この荷台に乗っている木の実を狙っているらしい。すると、重傷を負った商人が僕たちに語り掛けてきた。


「あのモンスターは…冬眠明けなのだろう。冬眠明けはお腹が減って凶暴になるんだ。だから冒険者を雇って進んでいたのにこのざまだ…はは」

「あまり無理してしゃべる必要ないですよ。とりあえず、冒険者の方は傷を負っているようなので、あのモンスターは僕がどうにかします。その間にこの人の手当てをしてあげてください。」

「分かりました!でも爪が鋭い上に早くて危険ですよ!私も戦います!」

「大丈夫です。手短に済ませますから」


そうこう話をしている内にモンスターが全速力でこちらに向かってきた。前にアパランティア山脈で見た個体より小さいから何とも思わない。前回は未遂だったのでそのまま川に誘導して解決したが、今回はすでに人に危害を加えているので容赦はしない。僕は少しだけ強く踏み込み、初級の横切りを使った。すると、すぐにモンスターの首は切り落とされ、討伐が完了した。


「ありゃりゃ…まさかこんなに強い方がいるとは…こんな強い人に会ったのは40年ぶりだ…彼も私のピンチに駆けつけて一瞬で解決してくれたんだ…彼も君のように若かったけど…またこうして同じように助けてもらえるなんて…」

「さっき俺も同じ技使ったんすけど、全く歯が立たず、どうしようかと思っていたところだったんですよ。なんで同じ技でそんなに高い威力が出せるんですか?すごいですね!弟子入りしたいです!」

「なんで威力が出せるのかと言えばそれは単に鍛錬を積み重ねただけですよ。弟子は取っていないのでご勘弁願います。商人さん、その冒険者の名前ってご存じですか?」

「ああ、確かハイドだったような…」

「それ、私の師匠ですね~まさかこんな形で師匠の名前を聞くとは…」

「そうだったんですか!エホッ!エホッ!」

「結構重いけがですので無理しないでください。」

「ハイドってことは…フィランデル流剣術のエレム教室生ですよね。俺は別の教室だったんで何が違うのか…もしかしたらエレムで修業しなおしたほうが良いかもしれないですね~はは」

「別にあの教室が特別なことをしているわけではないので、自身でトレーニングが一番早いんじゃないですか?僕も卒業後もトレーニングは続けていますし」

「なるほど頑張ります!」


などと色々話し込んでいる間に日がかなり傾き始めていた。


「僕、ちょっと急ぎの用事あるんでこれで失礼します。ちょっと雑ですけどごめんなさい」

「私が何とか動けるので頑張ります!」

「本当にすみません!」

「私からもありがとうございました。ここからは私たちで何とかしますので…どうぞ先に向かいください」


普通ならここで放っておくわけにいかないが、方向が逆な上に、時間もないので仕方なくここでお別れすることにした。


「救世主さん、名前を聞いてもいいですか?」

「リオです!」

「リオさん、本当にありがとうございました」


そういってそこから先はマラソンのごとく全力疾走で道を走り続け、太陽が落ちかける前にシラキへたどり着いた。

どうも、winger86です。いつも本作品をお読みいただきありがとうございます。今回は、スフィールドからランチェスターに向かう話パート1でしたがいかがだったでしょうか?今回も理鳳はしっかり人助けをしましたね。でも、助けた後の処理が個人的に雑のように感じました。せっかく体力があるなら運んであげるとかね~とはいいつつも、ヒーローは颯爽と現れて、颯爽と消えるのでヒーローらしいと言えばいいのかもしれません。それはさておき、みなさん違和感に気付きましたか?実はこの話もう一つ続きます。意外に書く内容が多く、全部を収めようとすると通常の1.5倍から2倍ほどになることが予想されたので、結局2つに分割することにしました。なら、最初から話数を変更したほうが良いのかもしれませんね。ということで、度重なる不規則エピソード更新をしてしまうことに関してお詫び申し上げます。この次のエピソードも金曜日には投稿できるように頑張ります。それでは、また次にエピソードで会いましょう。

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