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ボルカノ物語  作者: winger86
第1章 始まりの地 アパランティア地方
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第19話 次の目的地

「ゴルドナ北部の地図を見せてもらっていいですか?」


そういって、現在いるのはボスティールのギルドである。


「こちらになります。今度はどちらに向かわれますか?」

「近さ的にトゥーロンに向かおうかをともっています。そこまでの道中で出来るクエストはありますか?」

「ここは研究所があるボスティールですので、ここが目的地の依頼は多くありますが、ここがその逆は無いですね。依頼でしたら当該の町で受注するのをお勧めしますよ。」

「分かりました。ありがとうございます。」

「この区間は全く馬車などの高速の移動手段がないですのである程度時間がかかることは覚悟してください。」

「分かりました!お気遣いありがとうございます!それでは!」

「お気をつけて」


こうしてギルドと、ボスティールの町を後にした。今日は、昨日研究所に寄った翌日で、昨日フレンチを食べた後、宿に戻ってゆっくりした後、朝からギルドに向かった。そうして、次に向かうのはトゥーロンの『デーガ遺跡』である。ここの情報は無かったので、現地調査する必要がある。なので、今はとりあえず西に向かうことにした。今までの道中の約倍ほどの距離を馬車無しで行くので、かなり長い道のりになることが予想された。ということで、しっかり野宿用の準備を済ませて出発した。道中に、オーバとオスワンズを経由する予定で計画した。


「とりあえず、まずはオーバに向かうことにしよう。ここまでも結構遠いよな~とりあえず進もう。」


今通っているトゥーロンまでの道のりを『キューオ街道』というらしい。この道は、街と町の感覚がこのアパランティアでは特に長いため、あまり使われない街道である。実際、シチーム街道とファスト街道に比べると、すれ違う人通りが少ないように感じる。しかし、一個一個の町の規模はそこそこ大きいらしい。本当かな?ボスティールの町を離れてからある程度時間が経ったころ、森の中を歩いていると、何やらバンダナをマスク代わりに着けた何とも不良らしき手段に囲まれてしまった。


「おい、そこのお兄ちゃん、金目の物を置いていきな、さもなくば命は無いと思え!」

「普通にまっとうな商売をしたらどうですか?ここ近くに宿ないのでオーバとボスティールの間に作れば大儲けですよ?たぶん」

「それをやるよりこっちのほうがずっと楽で多く儲かるんだ!そんな地味なことに手を出している暇があったらどんどん金持ちからお金を奪って大儲けしてやる!」

「性に合わないったって、働かざるもの食うべからずじゃないですか。本当にその通りだと思うますよ。もし、目立つような活動するなら泥棒じゃなくて冒険者のほうがましっすね。盗賊は悪いほうで名前が広がりますし。」

「そのほうが良いじゃねえか!みんな俺たちのことを恐れてひれ伏してくれんだぜ、最高だよな!お前たち!」

「オー!!!」

「もちろんですぜ兄貴!!!」

「兄貴かっこいい!!!」


根本的に話が合わないようだ。どうしよう?あんまり自分の剣術を人を切るのに使いたくない。なんか、習得してから人に対して使うことが多すぎじゃない?前のクマの時ですらほとんど使ってないのに。よし、ここは全速力で逃げよう。


「じゃあ、僕はこれにて! とう!」

「逃げるじゃねえ!待ちやがれ!!!」


僕は前にいた盗賊たちを飛び越えて、全力疾走でオーバに向けて走った。もちろん、ただの位置盗賊団員と剣術上級拾得者では身体能力に大幅な違いがあった。そのため、後ろを振り返るともうその姿は見えなくなっていた。


「逃げ切ったな…あとどのぐらいかな?オーバまで、とりあえずもうここまで追ってくることは無いでしょ」


と思い、ここで昼食をとることにした。ボスティールで取れる白身魚の干物である。栄養価が高いらしいのだが、割とにおいが強い。そうすると、においでモンスターが寄ってきてしまい危ないので、通常は持ち歩かない。しかし、これを見てどうしても食べたくなってしまったので、買ってきてしまった。


「おーおいしいな普通に、においはさすがといったところだけど、さっきまで走っていた体にはすごくしみるな~」


このほかに、芋団子のようなものも水と一緒に胃へ流し込んだ。すると、その直後に難とさっきの集団が現れた――


「なんか匂うと思ったらお前ここにいたのか!今度は逃がさないぞ!お前たち!あいつを囲んでしまえ!逃げられそうになったら殺してしまっても構わない!」


今度はもっと野蛮な方法をとるらしい、僕は不意を突かれたものの、すぐに反応し再びオーバへ逃げた。すると、さっき食べた干物のおかげか、より力強く走ることができ、そこから1時間ほど走り続けて小さい村に着いた。少し休憩したいが、この後ろに盗賊団がおり、その盗賊団によってこの村がやられてしまう可能性があったので、この村のはずれでいったん待機することにした。


「これ、普通にヤバいよな。やっぱり僕剣で倒さなきゃまずいやつかな…嫌だな、僕が習ったのは人を倒す方法じゃないのに…」


そんな愚痴をこぼしつつ、30分ほど待ってみると、やっぱり現れた。どんだけ追ってくるんだよ!しつこ過ぎるだろ!


「兄貴!この先に村がありますぜ!どうしやすか?」

「その村の大きさはどのくらいだったんだ?教えろ!」

「大きくも小さくもない村でしたが、金品の物がやけに多い村でした!行きますか?」

「よく教えてくれた!そこの村を襲って俺たちは一攫千金を手に入れ、自分たちのアジトを作り直すぞ!!!」

「オー!!!」


オーマイガー。マジでダメな奴だ。ということで、正面に立って食い止めることにした。


「また、お前か!お前を追ってみればこんなにいい村があったなんて、先導ありがとよ。でも、邪魔するっていうんだったらお前をここで倒す。」

「ちょっとあなたたちダメそうなんでここで対決しましょう。そっちは全員で僕に攻撃してください。もし僕が負けたら僕の金品はすべて上げます。でも逆なら、あえてあなたたちの言葉を借りるなら、命は無いと思ってください!」

「なめるんじゃねえ!!!野郎ども!!!こいつをブチのめせ!!!」


しっかり全員で襲い掛かってきた。そこで、フ流にある広範囲攻撃技の中級技で仕留めることにした。結果は僕の圧勝。一撃で盗賊団全員を倒すことができた。すると、後ろの村のほうから若い女性の方が駆け寄ってきた。


「これ、あなたが一人でやったんですか? 助かりました!!! ありがとうございます!!!」


ん?通常なら僕人殺しで極刑も覚悟してたんだけど…とりあえず経緯を聞いてみる。


「実はこの集団『ファルキーズ』と言ってこのあたりの村やその道中を行く冒険者を狙って襲い、金品を一つ残らず奪っていく集団だったんです。このファルキーズのせいで、周りのいくつの村が壊滅状態になりました。私たちの村には普段経験豊富な冒険者が在住していて、その人によって守られていて、さらにこっちのほうにはあまり来なかったんですが、今日はその方がいない日と、襲撃の日が重なって絶望的でした。ですが、あなたのおかげで助かりました!」

「あの集団そんなやばい集団だったんですね…ですが、謝りたいことがあります。実は、このファルキーズがこっちに来た原因は僕なんです…僕が逃げ続けてこっちに引き寄せた余りにあなたたちを危険にさらしてしまった。申し訳ないです。」

「いえいえ!とんでもない!それでも助けてくださったことには変わりありません!そんな自分を責めるようなこと言わないでください!あ、申し遅れました、私この村―スフィールドの村長をしておりますオーガンと申します。今回のことでお礼がしたいので、ぜひ村までお越しください!」

「いや、とんでもないです。今日はとりあえずもっと進んで次の村にでも向かいます。」

「このあたりの地理をご存じですか?次の村はありませんよ。次はオーバです。1日くらいかかりますよ。今日はここに泊まっていってください。いいですね…」

「はい…分かりました」


村長の圧に負け、今日はこのスフィールドで一泊することにした。

どうも、winger86です。いつも、本作品をご愛読いただきありがとうございます。本日は昨日投稿できなかった分、2話投稿にしました。さて、今回はストーカー気質強盗団の話でしたが、いかがだったでしょうか?あまりにしつこい盗賊団なんて本来存在しないと思いますが、面白いと思ったので、このような内容に仕上げました。実際相当迷惑ですね。次回は記念すべき20話目ですが、なんと1章が完結する予定です。(もしかしたら伸びるかもです。)そして、ストーリーは北なのでモーレン地方に入ると思いきや、プレール地方に入ります。若干気候が変わるので、その値の描写に注目して鑑賞いただけると嬉しいです。今後ともこの作品をよろしくお願いいたします。それでは、また。


メモ

キューオ街道:

トゥーロンとボスティールを結ぶ街道。この区間は休憩所、宿になる村が少ない上、モンスターの遭遇確率も高いので通る冒険者が少なく、多くの冒険者はニュークを経由して向かう。そのため、ここを通る冒険者は経験豊富だったり実力が高いことが多い。

ファルキーズ:

キューオ街道東部を拠点とする窃盗・強盗団。この間理鳳によって壊滅した。それまでは、5つの村を壊滅に追いやり、50人以上の冒険者を殺害している凶悪な集団であり、この先のオーバで討伐依頼のクエストがある。ちなみに、今までそのクエストを受注した人はいない。キューオ街道は先述の通り金品をもつ村、冒険者が多いため、そこを重点的に狙っての行動とみられている。しかし、そこまで知能は高くない。

スフィールド村:

オーバとボスティールの中間付近にあるこのあたりでは最も大きな村。普段は冒険者が在駐しており、基本的に安全な村だが、たまにその人が出張に出ることがある。村長は病気でこの世を去った先代を継いだ娘オーガン。基本的に冒険者が生きていくのに必要なものは揃っている。ただし、ギルドは無い。

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