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ボルカノ物語  作者: winger86
第1章 始まりの地 アパランティア地方
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第13話 北へ

僕は、フィランデルで様々なことを学び、ついに出発することにした。前の遺跡探索に書いてあった『呪いの解除方法を探し、”神”の正体を明かしてくれ』というお願いである。前々から自分も気になっていたので、その願いをかなえようと考えたのだ。しかし、情報が圧倒的に少ない現状とりあえず最も情報が多そうな場所へ移動する必要がありそうだ。そこで、情報をギルドに聞いてみることにした。


「あの、ゴルドナについての情報がたくさんありそうな、それこそ大きな図書館とか専門機関とかがある場所ってどこですか?」

「それならここから北へ向かって、ゴルドナ最大の都市ニュークを超えてさらに北のボスティールに行かれてはどうでしょうか? ボスティールは様々な教育機関が集まった場所で、ゴルドナの図書館とも言われてます。」

「いいですね。ありがとうございます。ちなみにそこまでどのくらいかかりそうですか?」

「ここフィランデルからニューク、ニュークからボスティールまでそれぞれ馬車が出ているのでそれを使えばいいと思いますが、ニュークボスティール間の馬車は未だに復旧が完了していないそうです。なので、ニュークまで馬車で向かい、そこから先は徒歩ですね。その場合だと一週間はかかるかもしれません。」

「分かりました。じゃあ早速向かおうを思います。少しの間でしたけど、お世話になりました。」

「少しお待ちください、ボスティールに向かうならついででいいのですが、こちらのクエストを受けていただけませんか?」


と渡されたのは特殊な鉱石と薬草の採取である。これは、ギルドではなく直接届けてほしいみたいだ。それも、両方ともなるべく新鮮な状態で届けてほしいという条件付きだ。このため、通常の採取クエストの5倍の報酬があった。


「そうですね、自分の力試しもしたいので受けようかと思います。」

「ありがとうございます。このクエストかなり負担がでかくて、期限ギリギリまで誰も受注してくれなくて困っていたんで助かりました。ありがとうございます!」

「いえいえ、お安い御用ですよ。」


そういってクエストを受けつつまずはニュークへ馬車を使って向かった。この馬車は以前利用したシチーム街道の馬車と基本同じものである。そのため、何の変哲もなかった。ただ、一つ変わったこととすれば、噴火から約1か月たっていたことで、この『ファスト街道』沿いはほとんど火山灰が見られず、緑が青々としていた。どうも、2週間前ほどに除去が終わったらしく、通過するのにはとても良いタイミングだったそう。ラッキー、それはともかく、1、2時間もすると少し高い5階建てくらいの木造建築物が並んだ街並みが近づいてきた。ここがゴルドナ最大の都市ニュークである。見た目としては、副都心の池袋駅西口に近く、あの雑居ビル群を木造で作っただけのようである。運賃を払い、馬車を降りてまずは、クエストの内容を確認した。

・カボンド岩を10g採取せよ

・マリースの花の蜜を20g採取せよ

  ただし、二つとも採取してから24時間以内ものとする。

そもそもカボンド岩とマリースの花ってどれ?ここのギルドに聞いてみよう。


「あのーすいません、カボンド岩とマリースの花ってどれですか?」

「それならこちらに資料がございますよ。少々お待ちください。」


少しして――


「お待たせしました。カボンド岩はこちらの真っ黒い岩で、ここから少し西のアパランティア山脈の山中で採掘されます。基本的に、アパランティア山脈のどこでも取れますが、この岩は空気に触れると別の物質へを変化してしまうため、採取が難しいのです。今回のクエストはどうなってますか?」

「ボスティールのボスティール大学で受け取り、期限は採取後24時間以内です」

「ならボスティールのやや南にあるコースターで採取するのはどうでしょうか?ここなら歩いて4時間程度でボスティールに迎えますよ」

「ありがとうございます!」

「いえいえ、あとマリースの花ですね。これは、このニュークも通るファスト街道沿いでもニュークから北で取れる薬草で、これも鮮度によってその効用が変わってきてしまうものです。この薬草はファスト街道から少し外れるだけで採取可能なので、ボスティール付近で採取するのがおすすめです。なので、本当なら馬車で一本でボスティールに向かうのが普通なのですが、今は街道の途中で火山灰による大規模な土砂崩れがあったために、馬車が通れなくなってしまい、現在運休をせざるを得ない状況となっています。なので、到着までには1週間ほどかかるかと思います。もう出発する予定でしたら、お気を付けて。この先はまだ復旧が完了していないので道路状況だけでなく、モンスターたちもどうなっているか分かりませんから。先月にブリーデ付近でモンスターの暴走があったと報告に聞きます。幸いこちらのほうはどうなっているか分かりません。」

「教えてくれてありがとうございます。でも、今日はこのニュークを探索しようかと思います。」

「それがいいかと思います。ここは何度も申し上げている通り、ゴルドナで最大の都市です。基本何でもありますから色々楽しめますよ。」

「はい!分かりました」


こうして、今日はニュークに1泊することにした。さすがに訪れて一泊もしないのは急ぎすぎだろう。そもそも、このクエストは北のボスティール付近で取る作戦にしたのだ。今日はまだそんなに移動していないが、この町を探検しよう。そういって町の探索を始めた。

 基本的に建物はアパレルショップらしき衣服のお店が多く立ち並んでいた。そしてこの町を歩く人たちがみんな揃っておしゃれな服を着ているのだ。他のピーツやブリーデ、フィランデルなどは町の人がみんな西洋の一昔前の恰好もしくは冒険者の恰好をしているのにもかかわらず、ここだけはフランスのような雰囲気まで感じる。僕も一着だけジャケットを購入した。もしかしたらそういう場に呼ばれる可能性があるからね。まあ僕を誘ってくれる人間はいないと思うけど。

 アパレルショップ街をはずれると、今度は飲食店が立ち並ぶエリアに到達した。とはいっても、一部だけで、ちょっと外れるとまたアパレルショップが出てくる。さすがに多すぎだろ。飲食店のメニューはそれぞれの地方の食べ物屋さんが半分、アメリカンフードのファストフード店が4分の1、その他のお店がまた4分の1といった形だ。ここでアメリカンフードを目にするとは意外だな~ちょうどお昼くらいになったので、今日はメクシー地方の料理屋さんに入った。メニューを見ると、タコス、モレ、チュロスなどまるでメキシコ料理が多かった。ただ不思議だったのは、もしここが普通のメキシコ料理屋なら辛さはとんでもないが、このお店は辛さが選べて、辛さ無しというものできるようだ。それが目に入り、このお店にしようとなったわけである。僕は、タコス2個とシナモンみたいな香辛料のチュロス2本を頼んだ。もちろん、辛いのが苦手なので辛さを抜いてもらった。早速タコスに手を付けると、その味は強烈なスパイスの香りが鼻を通り抜けるものの、辛さはなく、とてもおいしく食べれた。そして、チュロスは棒倉庫スーパーのように巨大で、食べ応えがあった。生地は外はカリっと、もちもちでおいしかった。


「んっ! うまっ!!! 僕ケバブは大好きだったんだけど、タコス初めて食べてみたけどめっちゃおいしいな。サイコー!! あとチュロスも旨い!」


このお店で腹ごしらえをした後は、アパレルショップ以外の場所がないかを巡った。すると、この町のはずれのほうに見るからにラスベガスのような場所が現れたのだ。


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