表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボルカノ物語  作者: winger86
第1章 始まりの地 アパランティア地方
10/33

第10話 冒険者としてのスキル

フィランデルに帰る際中、ティアと一緒に報告書を作成していた。あと一歩で命を落とすところであったことは報告書と一緒に口頭でも報告する予定だ。


「今回の冒険はかなりいろんなことが判明したから報告書の書く量が半端じゃないね」

「そうね、普段なら発見が1つか多くても2つ程度しかないから本当に大変だわ、いったい何から書けばいいの!?」

「そうだね…とりあえず冒険の進んだ順番で書いたほうが自分たちも整理しやすいかも」

「まあ、普通そうするわよね、でも今回はもっと報告すべきことが山ほどあるあから本当に悩ましいわ」


今回の遺跡探索の報告書に愚痴を吐きつつ、手分けして書き進めた。前にジルさんとブルーフートとの戦闘したときは、報告書1枚で済んだが、今回は3枚も使った。これはこの世界が大変革を起こすきっかけとなる情報な気がする。報告書には基本的にわかった情報すべてを載せるべきではある(なんなら義務付けられている。)が、ティアに対しても『”神”は人間を支配し、利用していた、そして半分を犠牲にしようとしていた』ことは言わず、報告書に書きもしなかった。これこそ、危険な情報である。つまり、これからはこの情報を隠しながら過ごす必要が出てくるのだ。これ出来るかな? そんな不安を抱えつつ、ついにフィランデルの町に到着した。


「もう夜ね、報告済ませたら解散しましょ」

「そうしよう、結構体力が削られたよ。もう寝たいかも」


町のギルドに到着し、報告書を提出すると、もちろんすぐに帰ることは出来なかった。書いた内容としては、『最深部の反対方向は迷路になっていること、迷路の攻略法は動いた壁の方向に移動すること、壁面に書いてある何らかの文字(英語)から先に進むとトラップが発動し、逃げ遅れると死ぬこと、そして、昔の”神”と大魔法使いに関する情報が書かれていたこと』である。もちろん、その文字の情報すべてを書いていない。これらのことがギルドの目に留まり、色々事情聴取のような形で様々聞かれることとなった。なんとか言いたくなる気持ちを抑えつつ、なんとか乗り切り解放されたころにはすでに朝となっていた。


「やっぱり色々聞かれたね…なんだかずっとひやひやしていたよ。なにか知らずのうちにやっちゃいけないことしていたのかとね」

「報告書の内容次第ではこういうことは結構あるわよ。私も過去2回くらい質問攻めにあってるわ」

「わりとこういうこと多いのは肝に銘じておくよ」

「それがいいわ、じゃあそれで解散ということで」

「今日はありがとう! 楽しかった!」

「ええ、こちらこそ、まさかこんなに楽しい冒険になるとは思っていなかったわよ」


こうして、ティアと別れを告げた後、かなりの遅刻でホテルにチェックインした。冒険者は朝帰りということが多々あるため、あっちの世界よりチェックインの時間に厳しくはない。自身の部屋に移動し、気絶するように眠りについた。



私――カボディアはギルド裏の宿舎について眠ろうとしたものの、全く寝付けなかった。かなり疲れているのに。そう、原因はあの男――リオだ。昨日、リオの本性をもっと知ろうと一緒に冒険したとき、危うく命を落とす場面で助けてくれたのだ。そこから、なんだかリオがかっこよく見え、さっき分かれたときも緊張で足早に離れたくらいだ。宿舎に入ってからは彼が頭から離れずにいる。


「かっこよかったな…もしかしたらお母さんの言う通りだったかもしれない。リオはいい人だ。他の人に取られたくない。いや、私結構チョロいな」


そんな独り言を口にしつつ、時間を追うごとに大きくなっている気持ちを抑え込みながら目をつぶり続けた。少しして、目を開けると夕方になっていた。寝付けないと思っていたが、いつの間にか寝ていたようだ。頭はかなりすっきりしたものの、気持ちは変わっていなかった。そこで、今日は昨日のご苦労様会としてディナーに誘おうと決めた。決めたら動くのは簡単、さっそく着替えてギルドのほうへ向かった。


「すみません、現在リオさんの居場所は分かっていません。こちらに伺いしましたら、お部屋まで手紙にてご報告いたします。」

「そうですか、ありがとうございます」


一体どこにいるのよ!!!! どこのホテルいるのか聞いておけばよかった!!!と後悔しながら町を巡った。すると、街の定食屋さんらしき場所にリオの姿が見えたのだ。ただ、まだ手を振ってこっちの存在を知らせるのは恥ずかしいのでそのお店に言って直接話しかけることにした。



起きると、昼を少し過ぎたあたりの時刻であった。昨日の昼から何も食べておらず、かなり空腹になってしまったので、街に出てご飯を食べることにした。


「今日は何食べよう…とりあえずスタミナが付きそうなものにしよう」


そういって、入ったのは焼肉を使った丼のお店だ。僕は早速牛らしき動物の肉の丼を頼み、一気に掻き込んだ。


「体に沁みるーーー!!!!! おいしー!!」


実に1日ぶりのご飯であるあっという間に完食し、お店を後にした。


「やっぱり冒険者として少しでも戦闘スキルを身につけておいたほうがこれからの冒険では賢明なんだろうな~にしてもどんなスキルがあるんだろ、ちょっとうろちょろしてみるか」


そういうわけで、フィランデル中の教室を見て回った。まず初めに目に留まったのは剣術を教えてくれる教室であった。流派はその名の通り『フィランデル流』というらしい、曰くここフィランデルは地理学的に言うと、広い平地であり、街の真ん中には大きな川が一本流れているという地形だ。そして、その川の河口もこの町にあるため、交通の便が良く、時々怪しい組織に攻撃を仕掛けられるとのこと。それでも、塀を置いていないが、これはこのフィランデル流を学んだ剣士がそれだけ強いということの表れでもあったりする。そして、初心者にも習得しやすいということから、ゴルドナ中で最も使える人が多い剣術であるらしい。ギルドって便利だな~こんな情報まで載せてくれるなんて、だけども場所は全く書いてくれないのは不親切よな。そういうことなのでフィランデル流剣術の教室に入った。


「いらっしゃい! お前さん見ない顔だな、もしかして入校を希望かい?」

「はい、一旦お試しっていう感じでやってみたい気持ちもありますけど…」

「そういうことなら、大歓迎!!! じゃあ早速基礎的な技と体力を上げるためのトレーニングをするぞ!!」

「はい! 分かりました!」


そういって早速フィランデル流剣術(ここからはフ流と省略して表現する)をお試しで受けてみることにした。その後1~2時間程度のお試し教室ではあったものの、かなりみっちり教えられ、ある程度剣術が使える程度にはなっていた。これが初心者にお勧めたるゆえんか~たしかに複雑な動作が無くて覚えやすい。その上戦いになれば長い持久戦が可能なのはありがたい。結局、その校舎にはお金を払い、1週間通うことにした。このフ流は非常に短時間で習得可能なのも特徴である。なので、大半の人は1週間でマスターすることができる。修業を終え、帰りしなお腹が減ったので、近くにあった定食屋によって夕飯を食べた。食べたのはあっちの世界で言うところの生姜焼き定食である。おそらく名前は違うであろうが、キャベツらしき野菜に豚肉らしき肉が味付けされてのっかっており、白米とみそ汁がセットとなっている。日本に帰ってきたみたい…うれしい…僕はすぐにご飯を書き込み、黙々とご飯と食べていて、ふと前を見ると昨日見た姿が見えた。


「昨日ぶりね、リオ」

どうも、winger86です。今回でこのボルカノ物語は10エピソードになりました。ここまで読んでくださった方には感謝申し上げます。ということで、今回は遺跡探索クエストの後処理的な話でしたが、ここから理鳳くんはこの大きな秘密を抱えながら冒険をすることになります。そして、ヒロイン化したティアことカボディアの対処も行う必要がありますね。自分なら半分願ったりかなったりなんですけど…秘密を抱えて過ごすのはキツいですからね。

ということで、少し雑談が長くなってしまいましたが、引き続き毎日投稿をしていきますのでよろしくお願いいたします。それではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ