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天星UNFOLD〜占星術士の群青戦記〜  作者: 逢松十五
第1章 A rising stars編
8/29

幕間「総司令 鳴島神凪の憂鬱」

澄空が将駒にボコされたその日の放課後、

A.S.A.U.の本部、その総司令官室では、

鳴島神凪が座っていた。

―A.S.A.U.本部

場所:東京都スギナミ区


私は鳴島神凪。A.S.A.U.防衛大学附属

中高一貫防衛専門学校。

長ったらしいので皆は

A.S.A.U.防衛専門学校と呼ぶが、

私はそこで教師をしている。


我ながら、柄じゃないと思う。

私は、学長とご縁があって、

たまたま教師になれただけで……

私は、自分で言うのもなんだが

人の心がわからない……

もちろん、教師は心理療法士じゃないから、そんな事わからなくてもいい。

でも、私には……人間がわからない。

私には、彼らの燃え尽きるような感情の機微が、ひどく遠い国の言葉のように聞こえるのだ。

だって…私は……


「神凪先生…いえ、

鳴島神凪総司令殿。」


そう言われた瞬間、

職員室で見せる気さくな仮面を脱ぎ捨て、私は椅子に深く背を預けた


「あぁ、ミカ…()()()()は得られたかい?」


私に話しかけてきたのは、

金髪に碧眼、すらっとした長身の

典型的な長耳族(エルフ)の娘で、

私の秘書兼、諜報員の

甘露寺(かんろじ)J(ジェーンズ)・ミカ。

私が、最も信頼を置く子で、

潜入や搬送のスペシャリストだ。


「えぇ、例の情報に関しては、

近しい情報は入手しました……

しかし…申し上げにくいのですが…」


「いいよ、言って」


「こちら……例の紫水晶(仮称)

についてですが、おそらくは特異点(インターポイント)で間違い無いかと。

異能研の方々と調査をしたり、

私個人で地下帝国に潜伏して探りましたが、アレがおそらく戦いの火蓋になる存在かと……」


やっぱりか、私の"眼"にも、

アレは異質だと映ってはいたが、

最悪の想定が当たった……


「おっけ、ありがとう。

一応まだ活性化する見込みはないんだよね?」


「えぇ、可能な限り近づいて確認しましたが、刻印が刻まれておりました。

おそらくは魔術刻印。

分析班の分析によれば、

『古いタイプの魔洞の術式と新たなタイプの魔洞の術式…そして、人間の術式が入り混じった三重奏……!これは凄いですよ!』だそうです。」


うむ、ありがとう。でも

分析班の子の言い方や

表情も真似して報告しなくていいんだよ。

真顔から急に表情豊かになって、

また真顔に戻るの、それミステリアス系美女がやってるの面白いから。


「ぷっ、くはは!」


「あの、神凪司令、笑い事では…」


「あぁいや、ごめんごめん!あはは!

君ってあんな顔できるようになったんだ。」


感慨深い…昔は…絶望した顔をしていた。

両親を亡くし、途方に暮れていたところを私は100年前に拾ったんだっけ……


「あ、そうだ、私がスカウトした子、

近いうちに異能戦闘技能士の認定試験受けさせたいんだよね」


「あの…」


「ん?」


「お言葉ですが司令。まだ彼は転入して

1週間も経っていませんよ?

将駒君にもボコボコにされたと聞きましたが……」


まぁ確かにそうだよね、

でも安心して欲しい。

私にも考えがあってのことなのだから。


「あぁ、確かに彼は未熟だよ。

でも、彼には2ヶ月ほど、猶予を与えたい。その期間あれば、ヨユーで合格いけるでしょ」


「……無謀では…?」


「んまぁ!その辺のプランは君に一任しまーす!ごめんけど私はこの2ヶ月

私は本部の方で色々ある時期だから彼に教えられる時間が少ないので〜、

それでは〜♪」


私は席を立ち、室長室から退出をする。


「ちょ、神凪総司令、神凪様!!

待って…!!…はぁ……全く…

相変わらず人使いが荒いんだから……」


ため息をついたのち、姿勢を正してつぶやく。


「えぇ…貴方様のためであれば何なりと……」

度々幕間挟んでごめんなさい。

十五です。

では次回の六話をお楽しみに

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