第十四話「残骸処理任務」
今回のあらすじ。
この日、星宮は将駒と二人きりで任務に向かうことにした。その任務は残骸処理任務。一番簡単な任務だ。
今日受注した任務は、
残骸処理だ。
すでにA.S.A.U.の正規隊が殲滅・滅却した後の特異点発生地点。
そこで壊れた建物の瓦礫や、
残った魔洞の死体を撤去したり…
まぁ、本当に事後処理だ。
むしろ、学生隊の任務はこれがメインなのだ。
ちなみに、魔洞は死ぬ時に塵になることがあるが、あれは魔力濃度が濃い魔洞が死ぬと、形を成せなくなって、魔力構造体が毛糸細工みたいに解ける事であぁなるのだと、
ほんでもって、理力で打ち消されたことによる綻びがそれを加速させていると。
逆に低級は死体が残る。それは、
肉体の魔力濃度が薄く、
実体部分が多いからだそう。
さて、今日は…というか、今日も
出撃するために学校から出る出撃車で向かうのだが、その車庫までの通路を
将駒と歩いていた。
さて今日の任務の報酬は……と考えていた時だった
「そーいえばよ、」
「ん?何?」
「オメェの親って、どんな人なんだ」
どんな人、うーん、
どんな人と言われてもなぁ、父さんは天文学者なだけの普通の人としか……
「普通の人…かな、少なくとも父は。天文学者ではあるけど。」
「父は?……かぁちゃんは違ぇのか?」
そう、俺の母さんは、変わっている。
俺の母さんはエルフなのだが、
なんの仕事をしているのか、
世界中を飛び回ってている。
父さんが言うには、母さんは魔術の研究者らしい。というか、世界中を飛び回っているくせに、父さんとの間には俺含め、5人の子供がいる。そう言う部分も変わっている。どう言うスパンで世界を飛んでいるのやら。
いや、そう言えば5人目が生まれてしばらくしてから出かけたんだっけ、じゃあ一応子育てはしているのか、
母さんは変わった人だった、
昔話を聞かされたけど、
神代ギリシャの人魔戦争を経験しただの
ブリテンの宮廷魔術師だっただの、
嘘か真か…いや、絶対嘘な作り話を聞かされたものだ。
ただ、そういえば‥ 母さんが家を空ける時、庭の植物が一斉に彼女の方を向いてお辞儀をしていた気がする。……いや、子供の時の見間違いだよな,
「って感じで、母さんは変人で」
「へー、案外マジで凄い人ではあるかもだぜ。」
「またまたぁー?」
と、話していると車庫まで到着していたので、運転手の隊員さんに挨拶してから、乗車をした。
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今日の任務地、東京は日野市
確か俺の地元、八王子市のお隣さんだ。
こうしてみると本当に、東京郊外は…
普通に田舎だ。
ちなみに、今日の班は、皆別々に分かれて任務をしている。
俺は、今日は将駒とのペアで活動している。ペアなら伊月と組んでるだろと思うかもしれないが、
実を言うと、ペア交換もできるのだ。
じゃないと、いろいろ融通も効かないのである。
俺たちは散らばった残骸を回収したり、
魔洞の死体を回収したり、
任された任務を遂行していた。
「なぁよ、」
「なんだい?将駒君よ」
「ってなんだその語り口は、気持ち悪ィ」
「いやさ、オマエってなんで、防専入ったんだって思ってよ……」
なんで……か、そう言えば
言ってなかったっけ……
「あ、いや、別に悪ィ意味じゃなくてな?」
「わかってるよ、口下手だもんねぇ?」
「あ゛?……まぁ、本当のことだけどよ」
「まぁ、そうだな。俺は……
この力を誰かの為に使えるんじゃないかって思って。」
「ンなんだそれ、変なヤツだな……」
変なヤツって、ひどいヤツだな。
ま、確かに自分のためじゃないんだもんな。
「そー言うお前はどうなんだよ、将駒?」
「オレか……オレは……」
ドゴォォン……
どこか遠くで、大きな音がした。
彼の声を遮るように。
その一瞬、将駒は苦虫を噛み潰したような、あるいは遠くを見つめるような寂しい目をした。
そして、「うわぁぁ!!魔洞獣が動き出したァ!!?」と、
叫び声が聞こえてくる。
その後、通信が入った
『こちら処理班!こちら処理班!
魔洞獣が活性化した!応援求む!」
「ハァー、ったくヨォ……人が話してるってのによ……」
「全くね、じゃあ、」
「「行くか!!」」
俺たちは、魔洞獣が起き上がったと言う
場所に向かっていった。
現場に着いてみれば、処理班だけ残った現場では混乱が起こっていた。
俺は思わず口から漏れ出ていた。
「あーあ、こりゃ大惨事だな、」
全部低級の魔洞獣だから、
自分たちでもなんとか出来るが、
ただ、処理班の方々はそう言うわけにはいかない。
戦闘職では無いから。
「ったく、世話が焼けるぜ」
そう言い放った後、将駒は真っ先に突っ込んで行った。
その日の任務は、何故か起き上がった魔洞獣の処理で、ほとんど時間が食われて、まともに処理任務ができなかった上に、学生は帰らなければいけない時間になったので、帰された。
でも、なんだか楽しい任務だった。
「ったく、明日は横浜で任務あんのによ……明日起きれっかなぁ?」
「起こすよ」
そう、明日、明日は横浜港で任務がある。久しぶりの戦闘任務だ。
だから今日の戦闘は準備運動になったと思う。
僕は、上手く書けているのだろうか。
次回第十五話「横浜港の大騒動」




