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天星UNFOLD〜占星術士の群青戦記〜  作者: 逢松十五
第2章 The starting at battles編
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第十二話「反撃開始」

前回までのあらすじ。

モスキートによる攻撃で気絶をしてしまった星宮は、

目を覚ますと、身体中の激痛に襲われていた。

そこに駆けつけていた白石により、治癒魔術をかけてもらい、なんとか戦線に復帰するも、

仲間たちは満身創痍。しかし星宮はモスキートに彗星を放ち、反撃を開始する。

俺はまず、真っ直ぐに突っ込んで、

相手の注意を誘った。

先鋒として打って出た。

そしてその隙に、

伊月が「魔砲(オヴィス)」で

牽制をしてまた注意を分散させる。


将駒は、能力で質量を上げた拳で地面を砕いて、第二魔術の物質操作を用いて

相手にコンクリを投げつけ、その体を固定させていた。


だが、一筋縄で行くモスキートではないわけで、怪力でコンクリートを砕いてその拘束から逃れていた。

「チッ、逃れやがって」


逃れられたら仕方ない。

次は俺が彗星を放って、

伊月が切り掛かる。

そしてやっとそこで攻撃が入った。

ガスっと、外骨格が砕ける音がした


『ギャァァァァ!!』 


相当悔しいに違いない。

あんなに叫ぶんだ。

おそらく痛みと誇りがおられた悔しさだろう。

アレにそんな感情を持ち合わせるような知性は感じないが。


「いける!いけるよ!二人とも!」


「たぁ!」

「おらよ!」

俺が飛び上がって脳天に剣戟を、

将駒は真っ直ぐ突き進んで土手っ腹に拳をぶち込もうとした時、

モスキートは羽を使って飛びあがろうとしていた。


「なっ!」


「チッ!」

空中にいたが、足に彗星の推進力を一瞬宿して、後ろに下がりながら着地する。

将駒も後ろに下がり、構えを取る。


しかし、伊月はそれを許さなかった。

後ろに回り込み、指鉄砲の構えを取る。


「させないよーだ!」

と叫ぶ。一瞬モスキートの注意が彼女に向いたが最後だった。


『【水の砲を放つ魔術(ハイドロスマッシュ)】!!』


彼女の指から水の弾丸が放たれる。

それは羽に当たって弾けて湿らせ、

飛行を不可にしてしまった。

それだけには留まらず、

手を開いたから、ぎゅっと握り、叫んだのは

『【凍結(アイシスフィーリン)】』

そうすると、羽は凍り、完全に飛べなくなってしまう


『ガァァ!?』

羽を無理に動かそうとしたことで、

凍った羽は軋み、砕けてしまったようだ。

さっきのは魔術の教科書で見た記憶があった。確か、

水生(すいせい)魔術の派生の一つで、

相手についた水から熱を奪う事で凍らせることができる氷結系の魔術。」

というもの、伊月はさっきから水生魔術に準ずるものを無詠唱で発動させている。一体どういうことなのだろう…


「星宮ァ!ボーッとしてんな!とっととやるぞ!」


そうだ、そうだった

今それを考えている時じゃない!


「ごめん!将駒!目ェ覚めたわ!」


俺は叫びながら、突進していく。


『ギィギィ!!!」


モスキートはまた、高速突進の構えをとって突進を仕掛けるが、

砕け散った羽頼りの突進だったんだ、

超前傾姿勢から姿勢を崩して、

ドシンと、転けていた。


いける。今がチャンスだ


俺は刀を振り下ろしていた。

その脳天に。

そして頭に刃が触れた途端

奴の右腕が、俺へと伸びてきていた。

間に合わないっ、避けるのも、受けるのも。心臓部分は振り下ろしたことでガラ空き……死を自覚した。

世界が遅く感じる。

死を目前にして、脳が覚醒し

処理を早めているのだ。


でもなんの対処も浮かばない。

あぁ、また、不甲斐ないことにやられてしまう……


突然、横から衝撃が加わった、俺の体は弾き飛ばされていた。

本来俺の心の臓を貫くはずだったその尖った腕は、

将駒の左の腹斜筋辺りを貫いていた。


「グハッ‥‥」


鮮血が口から吐き出されているのを俺は、

その視界に収めていた。

あぁ、やばい仲間が死にかけている。

と思った次にはもう俺は地面に転げ落ちていた。なんとか受け身はとったものの、右腕を強打したせいで痺れる。

「っー…!!」


でも、それよりも、まず将駒の安否は…

将駒は、両足で地面に踏ん張り、その腕を抜かさないように、左手で握って押さえていた。

そして多分腹斜筋にも力を入れて抜けないようにしている。


「ハァ、ハァ…ゲホッ……残゛念゛だ゛った゛な゛ぁ゛!?ぐっ……テメェの針、意外と……重宝するぜ。……

今、オレ……自身の質量を……

5倍にしたァ……よって、テメェは腕を千切らねェ限りャぁ抜けねェぞ!」


モスキートは、必死に暴れている。

そして、左腕を使って将駒の脳天を貫こうとしたが、それも将駒の右手で阻まれた。


「星宮ァァ!!いまだやれェ!!!」


俺は走りだした。横から奴の胴体を真っ二つに切り裂く。

そうすればきっと……倒せる


俺が十分に近づき、剣を振り下ろした時、忘れていた。奴は昆虫の形を模したもの。つまりは足は三対ある。

片方の足の真ん中。そこの尖った部分が

俺の腹に向いていた。このまま刺される……そう思っていた時だった。


「さ゛せ゛……ないわよ!!」


倒れていた煉が、モスキートに向かって遠隔で拳を握り込むと、ジリっと、大気中の空気が収束して、モスキートの背中で小さな爆発を起こしていた、


『ギャァ!!』


それによりモスキートは、怯み、

過去最大の隙ができる。


「おぁぁぁ!!!

流星剣(ステラブレード)】!!!」


あの時咄嗟に放った技は、ステラブレードと名付けていた。そしてそれを今、

コイツに放つ。

彗星の推進力で加速された刃が、

猛スピードで振り下ろされる。

それはものの見事に、

モスキートの胴体をぶった斬っていた。


『ギャァァァァ!!ゥゥゥ……

ジユゥゥゥ』


モスキートの目から、輝きが消え失せ、

その体は、大気中の理力に分解されて、灰のように消えていく……と、同時に主が消えたことで、特異点(インターポイント)も自然消滅しようとしていた。


だが、

「念の為……ね……」


俺は、結界を使って、滅却を試みた。

小さな球状の結界で微小特異点を包み、

空間で圧する……今度は、白い光を放って、完全に滅却ができた……


「やった……終わった……やっと……ふぅ、死ぬかと思った……」


息が上がってる。本当に地獄を見るところだった。反省点ができた。

今回のことは、班のみんなでまた会議をして、次に活かそう。

おっと、そういえば将駒は大丈夫かな?

俺は地面に座り込んでいる将駒に話しかけた。


「将駒ー、大丈夫?」


「あー……腹減ったァ……なんかラーメン食いてェや……」


思わず吹き出してしまった。

だって、

腹貫かれた奴が言うセリフじゃないんだもん。


「テメェ何笑ってんだよコラ!…っ!

いってぇ……!クソッタレが!」


一体何にキレているんだかこの人は。

もうあまりにも面白くて、俺は

心の底から笑ってしまっていた。


それに釣られるように、伊月や

煉も…


「み、皆さん!大丈夫でした…か…」


駆けつけてきた白石さんは、

その光景に鉢合わせた瞬間、ちょっと引いていた。


「な、え、皆さん大丈夫ですか?

精神がイカれたとか…?」


「あっははは、ひぃ、大丈夫…なんか安心したら、笑いが出てきて…」


「なぁー!オイ、ヒナァ、聞いてくれよ、コイツらオレが腹減ったつっただけで笑うんだぜ?」


彼が立ち上がって白石さんにチクリに行ったら、

白石さんは彼の腹を見てこう言った


「……フフッ、そりゃ、お腹に穴を開けられてるのにお腹空いたなんて言えるの、ちょっと面白いですよ…」


「あー!お前もかよ!いってぇ!!」


「はいはい、今治しますからじっとしててくださいよ、……ラーメン行きましょうね♪」


まぁ、ともかく、かくして俺たち星宮班は初任務を終えた。


後日談とはなるけど、謎の高熱で俺は床に伏してしまった。結果…

「うぅ…ごめんっ、伊月さん…」

「ふふっ、"さん"はやめて。

はい、お粥…」

といった具合に、看病されしまった。

本当に恥ずかしい話だ。

十五です!彼らの初任務は無事に終わりました!

これからは、彼らの物語が真に始まります。

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