表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀髪の猫はなにを願う  作者: 熊猫
第三部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/143

幕間『この手を離さないように』

挿絵(By みてみん)

夕焼けの道を、メルと並んで歩く。

手が繋がってる。

ちゃんと、しっかりと。

 

あったかい。

でも胸の奥がくすぐったくて、苦しくなるくらいドキドキする。

 

メルは、あんまり喋らないけど

たまに私の顔を見て、ちょっと赤くなって、

でも手は離さないでいてくれる。

 

それがすごく嬉しい。

すごく、大切。

 

私、こんな風に誰かと歩けるなんて思わなかった。

怖いこと、悲しいこと、思い出したくないこと

いっぱいあるのに。

 

でも、メルと一緒にいると

思い出すのが怖くなくなる。

私、ひとりじゃないんだって思える。

 

「彼女」って言ってくれた。

「俺の彼女だから」って、手を繋いでくれた。

 

……ねえ、メル。

私ね、すごく幸せだよ。

すごく嬉しいんだよ。

 

恥ずかしくて、言えないけど。

顔が真っ赤になって、声が震えそうで。

でも……いつかちゃんと、言えるようになりたい。

 

「私も、メルのこと、すごく好き」って。

「メルの彼女でよかった」って。

「一緒にいてくれてありがとう」って。

 

だから、頑張るから。

怖くても、泣きたくなっても、

メルと一緒に、ちゃんと歩いていけるように。

 

この手を、絶対に離さないように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ