22.神魔レオとの戦いまでに
……分かってます。
駄文だって事は……
(天草 時子視点)
「……レベッカ、あんな大口叩いたりして本当に大丈夫ニャン?」
「ど、どうでしょう……あはは……」
……どうも皆さん、天草 時子です。
私は今、菜々乃コーチと一緒にレベッカちゃん&王魅ちゃんコンビを尾行していました。
いや~、それにしてもまさか前世で培われた気配遮断技術を使う日が来ようとは。
ちなみに、これって陰キャの人見知りってよりかは誰かを壁になって見守りたいって考えから習得した技術で……
……って、私は誰に向けて言ってるんでしょう。
いやまあ、こんなエア実況をしてないとやってられない状況ってのは確かなんですが……
まさか、菜々乃コーチから2人を尾行する隠密の特訓を言い渡されるだなんて思ってませんでしたし。
「にしても、まさか時子がここまで隠密も出来たとは予想外だったニャン」
「それなのにバレない様に尾行なんてさせようとしたんですか!?……いやまあ、隠密は前世で壁になりたい時に使ってた技術ですが……」
「壁になりたいって……変わった奴ニャンなぁ」
「うぐっ……」
何か、人によってはトラウマが再発しそうな言葉が出て来ましたね……
いやまあ、私にそういった類いのトラウマはありませんが……
「ふぅ……ま、この感じを見るに時子は隠密の特訓とか必要なさそうニャンね?」
「え?……私はてっきり、ここから菜々乃コーチが手取り足取りくんずほぐれつ隠密のイロハを教えてくれるとばかり思ってたんですけど!?」
「……時子が変態じゃなきゃ、教えてやっても良かったんニャンが……」
「そ、そんな……菜々乃コーチ、さては私の気持ちを弄びましたね!」
「すぅ~……時子、いい加減にしねぇとマジで頭カチ割るニャンよ?」
「あ、冗談ですごめんなさい……」
……あ、これ本気で怒らせたらマズいタイプです。
菜々乃コーチに冗談は通じない、って教訓を胸に刻んでおきましょう。
「ハァ……ってか、次の神魔ってどんなのが相手なんニャンかね~?」
「さぁ……ただ、前みたいなズルがまた使えるかは分からないんですよね……」
「だ~か~ら~、それをどうにかするために私は苦労してお前達相手に特訓してやってるニャン!……だってのに、当のお前達と来たら……」
「ははな……何かすみません……」
結局、私達はレベッカちゃんと王魅ちゃんを物陰から観察しつつも、そんな風に中身のない会話をひたすら続けていました。
まるで、過酷な現実から目を背ける様に……
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(武巌原 軍破視点)
「……じゃ、次の神魔はほぼほぼ"そいつ"で確定って認識でOKなんだなァ?」
『そうラビな。……ボクちゃんの分析が正しければ、次の敵は〈孤高の王獅子〉こと神魔レオだラビ!』
オレは、ラビィリンからの分析報告を聞いて頭が痛くなってやがったァ。
……いやまあ、どの神魔だろうが頭は痛くなってただろうがよォ……
「ハァ……よりにもよって、あの〈孤高の王獅子〉が相手かァ……」
『そうそう……かつて侵攻した都市に何1つ抵抗すらさせず、配下らしき天魔の軍勢に一方的な蹂躙をさせたとかいう、あの神魔レオだラビ!』
……前回の神魔タウルスもそうだが、やっぱ神魔ってのは天魔なんかとは比べ物にならねぇレベルの相手だなァ。
それこそ、伊達に〈12の神罰〉とか呼ばれてねぇって話なんだろうがァ……
と、そんなタイミングで……
「……そんで軍破はん、こっからどないする?」
「あァ?」
「今後の方針、まさか軍破はんともあろう人が何も考えてない訳あるまいし……何かしらは考えがあるんやろ?」
今まで黙りつつも薄笑いを浮かべていた蛍菜が、今後の方針を聞いて来やがったァ。
「当然だろォ。……つっても、あくまで過去の侵攻から戦力を推測するしかねぇ訳だがァ……」
「そこはまあ、そうするしかないやろうし……」
「取り敢えずチーター型やガゼル型、ダチョウ型なんかに分類される足が速い天魔は昴の奴に任せるしかねぇだろうなァ。……で、他をどうするかだがァ……」
「後詰めを考慮しても、ババラはんと山茶花はんは欲しいわ~。……後、震麗はんと夢春はんも……」
「どいつも我が強過ぎて統率が取れそうもねぇ様な面子だなァ……」
「そんなん言い出したら、魔法少女全員がそんなもんやろうに……」
ま、それは言えてるかァ……
にしたって、〈疾走〉に〈野生〉に〈狂乱〉に〈振動〉に〈規則〉の組み合わせはなァ……
加えて、あの未熟者3人組と菜々乃、それからオレ達2人も合わせると……
……チッ、間違いなく混沌な事になる未来しか見えねぇぞォ?
「いやまァ、まだ昴は陽キャなだけで比較的マトモだし、震麗も割かしマトモな方だァ……が、他の3人は何というかなァ……」
「あの3人、野生児に精神異常者に傲慢不遜って問題しかあらへん組み合わせわからな~……」
野生児のババラ、精神異常者の山茶花、傲慢不遜の夢春……
……ほんと、神魔レオとの戦いの中で問題を起こさねぇでくれるとありがてぇんだがなァ……
「つっても、これが最善策なんだろうなァ……」
「速度型天魔対策に昴はん、耐久型天魔対策に震麗はん、その他の天魔対策にババラはん、そんで肝心の神魔レオ対策には山茶花はんと夢春はん……出来うる限り最善の組み合わせやと思うで?」
「だと良いんだがなァ……」
速度特価の昴、敵を内側から破壊可能な震麗、狩りの天才ババラ、神魔の威厳なんかに屈しねぇ山茶花と夢春……
……多分、これが最善の組み合わせなのは間違いねぇと思いてぇんだがァ……
「……何や、えらい不安そうやな?」
「当たり前だろォ。……神魔レオの〈神罰〉は、過去のアレコレから推測するに敵の戦意喪失若しくは敵を行動不能にさせるものだァ。……それに対して、山茶花と夢春が対抗出来るかってのがなァ……」
「むぅ……あんま嫌な事は考えたないわ~」
「そうは言ってられねぇのが、オレ達の仕事だぞォ?」
神魔レオは、侵攻した都市の住民に抵抗1つ許さなかったと記録されてやがる。
……となると敵を戦意喪失させる能力か、敵を行動不能にさせる能力のどちらかって線が濃厚だなァ。
が、それにこちらが対抗出来るかってのが不安要素になっちまってらァ。
「……最悪、王魅はんの覚醒に賭ける事になるかもしれへんな~?」
「〈女王〉の覚醒かァ……前回みたいな奇跡を信じるのは、あんまり褒められた策とは言えねぇがァ」
「でも、それしかあらへんもん……」
……蛍菜の言い分も分かる。
山茶花と夢春で駄目なら、もう奇跡に頼るしかねぇもんなァ。
「ま、取り敢えずは参加予定メンバーに連絡をしとくかァ。……本人達の希望も聞いときてぇし……」
「せやな……」
そうして、オレ達は参加予定メンバーへと連絡を入れてったァ。
……大きな不安を、胸に抱きながらァ……
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(俯瞰視点)
軍破から5人の魔法少女へと送られた、神魔レオの討伐or撃退依頼。
それに対する、各々の反応はというと……
「……アタイの気持ちも知らないで、本当に勝手な人達っすね……ま、一応やるっすけど……」
〈疾走〉の魔法少女は、渋々といった反応で承諾していた。
「〈孤高の王獅子〉、絶対に狩ってやるノダ!」
〈野生〉の魔法少女は、神魔レオを狩る気満々の反応をしていた。
「けひゃひゃひゃひゃひゃ!……神魔を相手取るとかマジウケジワる~♪……ってか、やる気満々激エモファイヤー♪?」
〈狂乱〉の魔法少女は、またもやよく分からないギャル語らしき言葉を使っていた。
「……不安になる作戦アルな……」
〈振動〉の魔法少女は、一抹の不安を抱いていた。
「ほう……余の法と王獅子の威厳、どちらが勝つか見物なり……」
〈規則〉の魔法少女は、静かに闘志を燃やしていた。
……そんなこんなで依頼を受け取った魔法少女達は、それぞれの思いを胸に"その日"を待った。
そして数週間後、"その日"はやって来るのだった……
ご読了ありがとうございます。
読まれてないのも駄作なのも分かってます。
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後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。




