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21.王魅とレベッカ

何故でしょう。


何処か違和感のある文にしかなりません……

(帝星 王魅視点)


「じゃ、今日は特訓も休みにするとして……あ、時子は借りてくから、2人でその辺でもブラブラしててくれニャン」


ーガシッ!


「え、菜々乃コーチ!?……あ、ちょっ、力強くないですか!?」


「そんなの知ったこっちゃないニャン!」


「……これで脈アリなら、どれだけ嬉しかったでしょうか……」


……突如として言い渡された、特訓の休み。


しかも、時子だけは菜々乃コーチから解放されないという……


「Oh!……つまり、今日は王魅と2人っきりのデートって事デ~スね!」


「えっ!?……あ、そういう事になるのだわ!」


……つまり、私はレベッカと2人きり!?


そんなの、いくら何でも気まず過ぎるのだわ!


「それと一応言っとくニャンが、私は時子をそういう目で見てないニャンからな?……変に嫉妬とかすんじゃねぇニャンよ?」


「私は嫉妬なんてしマセ~ん!」


「……わ、私もなのだわ!」


「えっ!?……あの、それはそれで私としては複雑な気分なんですが……」


嫉妬しないと言った瞬間、時子が捨て犬の様な目で私を見て来たのだわ。


……ほんと、時子ったら何処まで行っても面倒臭い豚なのだわね。


「つう訳で、ここで解散ニャンな~。……あ、遅くても夕方辺りには戻って来るニャンよ~?」


「あ、引っ張らないで欲し痛たたたた……」


ースタスタスタ……


と、そのまま菜々乃コーチと時子は何処かへと行ってしまったのだわ。


で、後に残されたのは私とレベッカ……


「……き、気まずいのだわ……」


「Why!?」


そうして、私とレベッカによる気まずいデート?が幕を開けたのだったわ……



そして、数分後……


「……それじゃあ、今から何処に行くか決めないとだわ……」


「ん~……あ、ラーメン屋なんてどうデスか~?」


「まだ朝食食べたばっかりなのだわよ!?」


「Oh!……王魅は朝食後にラーメンを食べるタイプじゃありマセんデシたか~!」


「それ、どんなタイプなのだわ!?」


……どうするべきなのだわ?


まさか、ここまでレベッカと話が合わないなんて……


こういう時、何でもニコニコして聞いてくれそうな時子が居てくれたら……


そう、現実逃避を始めかけた時だったのだわ。


「あ、だったら公園とかどうデスか?……丁度、この近くにあった筈なのデス!」


「……確かにあった気はするけど、公園なんて行って何する気なのだわ?」


「そんなの、行ってから考えマショ~!」


「……ふ、不安なのだわ……」


……レベッカから近くの公園へ行く事を提案され、私は不安がりながらも渋々その提案に乗る事にしたのだったわ……



それから数分後……


「まて~!」


「つかまるものか~!」


ーキャッキャ!キャッキャ!


「Wow!……小さな子供達が元気に遊んでマ~ス!」


「そのぐらい、見れば分かるのだわ……」


私達は、多くの子供達が遊んでいる公園に到着したのだわ。


「も~、ノリが悪いデスね~」


「そんな事言われても、私はこういう反応しか返せないのだわ!」


うぅ……


やっぱり、レベッカと2人きりは厳しいのだわ。


「ま、無理なら無理で良いんデスが……それにしてもこの公園の風景を見てると、私達の頑張りも無駄じゃないんだって思えマスね~!」


「ええ、平和の象徴みたいな光景だものね。……でも、これでは逆に平和ボケし過ぎてる様にも見えるのだわ……」


「あ~、それは言えてマスね~」


……ラビィリン様が作り上げたこの箱庭で生きる殆んどの人間は、箱庭の外の世界なんてテレビ越しでしか見た事がない……


下手したら、この箱庭が世界の全てだと思ってる人だって居る程……


「……魔法少女か、その関係者ぐらいしか、外の世界には目を向けていない……箱庭の住人にとっては、私達の戦いなんて良くて娯楽にしかならないのだわ……」


この箱庭では、プロパガンダのために魔法少女の戦いがテレビ番組として放送されているのだわ。


……勿論、ショッキングな映像なんかは編集されてるとはいえ、あまり良い気分はしないのだわね……


「でもでも、私はその娯楽を見て誰かを助ける魔法少女に憧れたんデスよ?」


「……だからって普通、魔法少女に選ばれる事が嬉しいかと言われると怪しいのだわ……」


「そういうものデスかね~?」


「……世の中の全員が全員、レベッカみたいには生きられる訳じゃないのだわ……」


レベッカは魔法少女を楽しんでるかもしれないけど、普通は命の危険がある仕事なんてごめんなのだわ!


「ふ~ん……だったら、王魅は魔法少女になりたくなかったんデスか?」


「っ!」


……まあ、その質問も想定内ではあるわ。


「……あ、答えたくなかったら言わなくても良いんデスよ」


「いいえ、言うのだわ。……ぶっちゃけ怖かったし、貴女達が居なかったらこんなキャラも保てなかったと思うのだわ……」


「え?」


実際、怖くなかったと言えば嘘になる。


……時子とレベッカが居たから、私はここまでやって来れたのだから。


「私のこの『なのだわ』って話し方、実際はただのキャラ付けよ。……私って、見た目通りそこそこお金持ちの家に産まれたから……」


「……いえ、それだけが理由じゃないデスね?」


「正解。……時子には秘密にして欲しいんだけど、私は実家での立場があんまり良くなくて……どうにか話し方でお嬢様感を出したり、魔法少女として活躍して実家の連中を見返そうとして……どうにかこうにか頑張って……来たのだわ」


「Stop!これ以上は詮索しないでおきマ~ス!」


「……聞いても良いのよ?」


「出来る限り相談には乗るつもりデシたが、王魅は言いたくなさそデシたし……」


……ほんと、レベッカはよく人を見てるのだわ。


なのに、話は致命的に合わないのよね……


と、そんなタイミングだったわ。


「あ、おねぇちゃんたちテレビにうつってた~!」


「え?……あ、ほんとだ~!」


「たしか、まほ~しょ~じょとかだっけ?」


……近くで遊んでた子供達に、私達が魔法少女だって気付かれてしまったわ。


だけど、レベッカはいつもと変わらないテンションで子供達に話しかけて……


「Yes!……私達は魔法少女デ~ス!」


……そう、堂々と告げたのだったわ。


「えぇ~、すご~い!」


「あたし~、おおきくなったらまほ~しょ~じょになりたいの~!」


「あ、ズル~い!」


魔法少女だと告げた瞬間、レベッカは一気に子供達の人気者になっていた。


……その余波は、私の方にも子供達が来るレベルだったわ。


ただ……子供達の内、女の子は魔法少女になりたがってたのが気になったわ。


けど、そんな子供達にレベッカは……


「あ~……残念ですが、君達は魔法少女にはなれマセ~んよ?」


……そう、夢のない事を言ったのだわ。


「ちょっ、レベッカ!?」


「どうしてなれないの~?」


「おねぇちゃん、ひど~い!」


「なれないって、そんなのまだわからないじゃ~ん!」


……確かに、この箱庭に住む多くの女子の中から魔法少女として選ばれるのは最大でも13人。


選ばれない可能性の方が高いとはいえ、そこまで言わなくても……と、思っていると……


「……だって、魔法少女が討ち倒すべき神魔や天魔は、私達の代で全部倒してしまうつもりで居るからデ~ス!……そうなると、君達の代まで倒すべき敵は残ってない事になる訳で……」


「え~、つまんないの!」


「……そんなの、できるの?」


「いままで、たおせてないんでしょ?」


「それこそ、やってみないと分かりマセん!……出来る出来ないじゃなくて、やるしかないんデス!」


「「「すご~い!」」」


……言ってくれるのだわ……


私達の代でって……


……いくらやるしかないとしても、そんな堂々と言えるなんて……


「……レベッカ、本気でやるつもりなの?」


「当然デ~ス!……私は時子や王魅、それから他の魔法少女の皆さんとなら、不可能はないと思ってマスから!」


「……そう……それは、ありがたいわね……」


この後、私達はしばらく子供達と戯れながら、時間を潰したのだわ。


……それはそれとして、レベッカと話が合う気は全くしなかったのだわ……

ご読了ありがとうございます。


もし過去のキャラ設定と矛盾があれば、作者のミスなので指摘してください。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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