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23.神魔レオとの戦闘開始!

帝星 王魅:攻略難易度☆☆★★★(時子限定)


基本的に相手によって攻略難易度は変化するが、時子には比較的心を許している。最初こそ警戒されるが、ある程度親密になればこちらのもの。

(俯瞰(ふかん)視点)


『……"王"の軍勢の歩みを妨げる貴様等は、いったい何者だ?』


その日、神魔レオと配下の天魔達は人類の生存圏……箱庭へと歩みを進めている最中だった。


が、それを妨げる者達が居た。


「ふぅ……テメェ等の天敵、魔法少女だがァ?」


「せやせや!」


まず、軍破と蛍菜が口を開いた。


『ほう……貴様等が、タウルスを……』


「そうだなァ……で、()るのかァ?」


『当然だ。……優勢な"王"が撤退する道理など、ある筈もなし!』


「ケッ!……やっぱり自尊心(プライド)高めな奴かァ」


軍破は神魔レオと話しながら、可能な限り相手の出方を探る時間を稼ごうとしていた。


そして、相手も話を続ける意思はあるらしく……


『ふん!……"王"の自尊心(プライド)が高いのは当然の事であろう……"王"は同じ目線で群れず、他者と馴れ合わず、誰かを信じる事すらしない……そうする必要がないからな』


「そう言う割に、あんたには沢山の配下が()るんやな~?」


『何を勘違いしている。……"王"は同格の存在を必要としないだけで、臣下は必要だ。……何せ、臣下なき王は王にあらず、なのだからな……』


「ふ~ん、そんなもんかい……」


……とまあ、そうして神魔レオと蛍菜の会話が途切れた、その瞬間だった。


『故に、貴様等も"王"にひれ伏せ。……〈神罰〉、【王者の威厳】!……ガルルルルァァァァァ!』


ードゴォォォォォォォォン!


……神魔レオの〈神罰〉が、魔法少女達に炸裂したのだった……



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(数十分前、天草 時子視点)


「……時子、大丈夫デ~スか?」


「緊張、してるのだわ?」


「えっ!?……まあ、はい……」


もうすぐ、神魔レオとの戦い。


ここ数週間、菜々乃コーチから口酸っぱく言われ続けていた(エックス)デー。


……私達にとっては2度目の、神魔との生存競争。


そんな神魔レオとの戦いですが、既に神魔タウルスの理不尽さを知ってしまった私は、その戦いに恐怖を抱いていました。


「……こんな日でも、箱庭の中は平和そのものなんデスよね……」


「パニックにさせない様に情報をシャットアウトしてるらしいのだわ……」


「あはは……私達の戦いって、本当に何のために頑張ってるんでしょうね……」


こんな日でも、箱庭の中は平和そのもの。


まるで、私達の戦いなんて存在しないかの様です。


……いえ、箱庭の人達にとってはそうなんでしょう。


私達の戦いは、何処か別の世界みたいな……


……現実だとは分かりつつも、実際は現実だとなかなか思えない……


これはそう、前世で外国のニュースを聞いていた時の私みたいな……


そう、思いを馳せていた時でした。


「あ、君が噂の時子ちゃんっすか~?……いや~、本当にキラキラしてて……アタイとは正反対っすね~……」


「「「っ!」」」


茶髪のボーイッシュヘアーに、小麦色の肌が特徴的な女性……〈疾走〉の魔法少女、鈴宮 昴さんが私に話しかけて来たのです。


……いやすみません、今はエロい事とか考えられません……


やっぱり、神魔タウルス戦でズルみたいな勝ち方してしまった分、次はもう無いかもしれないと思ってしまって……


「……お~い、無視っすか~?」


「あ、ごめんなさい!」


それに、私が昴さん相手に複雑な気分になってるのにはもう1つ理由があって……


……この人、何か闇を感じるんですよ。


それこそ、魔法少女を嫌がっているかの様な、そんな感覚が……


「……おい昴、私の弟子兼友人(ダチ)共に何の用だニャン?」


「「「っ!?」」」


え、菜々乃コーチ!?


何でここに……


「あ、菜々乃ちゃんっすか?……いいや、何でもないっすよ……」


「嘘を言うなニャン。……お前が魔法少女に選ばれたせいで選手生命を絶たれたのは知ってるニャンが、だからって時子にちょっかいかけるなニャン」


「……そこまで知ってるなら、余計な事はしないで欲しいっす。……いや、この娘達も知ってるんっすっけ?」


「チッ!……いい加減にするニャン!」


あ、昴さんと菜々乃コーチが一触即発の雰囲気です……


ここは、原因?の私がどうにかしないと……


「あ、噂のトキコなノダ!」


「マジあげぽよ~♪」


「うげっ……最悪なタイミングで来ちゃったアル」


「喧嘩は止すなり!」


……あ、今回参加する他の魔法少女の皆さんが来ちゃいました……


〈野生〉の魔法少女、ババラ・メバドさんは色黒緑髪の野生児っぽい女性。


〈狂乱〉の魔法少女、阿雅観沢 山茶花さんはショッキングピンクのボサボサ髪が特徴的なヤマンバギャル。


〈振動〉の魔法少女、陳 震麗さんは黒髪を頭上で2つのお団子に纏めている女性。


〈規則〉の魔法少女、万年文 残柳斎夢春さんは白髪のおかっぱが特徴的な女性。


……どの方も、こんな状況じゃなきゃアプローチしてた程の美人揃いでした。


「あ~あ、色々集まって来ちゃったニャン。……何なら、私が全員ボコしたって良いニャンよ?」


ーぞわっ……


「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」


えっと……


何故か、後から来た魔法少女の皆さんまで巻き込まれてしまいました……


というか、何ですか菜々乃コーチのこのオーラ……


ただの受付嬢が出して良いオーラじゃありませんって!


「すぅ~……ご、ごめんっす……」


「コイツ、狩っちゃ駄目な相手なノダ……」


「マジゾワゾワ~……」


「どうしてこっちも巻き込まれてるアル?」


「余の法で、縛れるかどうか……」


……あ、魔法少女の皆さんもドン引いてます……


「……ケッ!……どいつもこいつも玉無しだニャンなぁ!」


「いや、菜々乃コーチ……魔法少女は全員女性なので、玉無しなのは当たり前で……」


「マジレスすんなニャン!……後、実際の肉体じゃなくて精神面の話だニャン!」


「は、はぁ……」


……うん。


いつもなら、もっと色々反応する余地がある筈なのに、何故かそういう反応が出来ません……


もっとこう、発情したエロ猿みたいな気軽な反応をしたいのに……


「……時子、本当に大丈夫ニャン?」


「え?……あ、当たり前じゃないですか~♥️」


「……大丈夫じゃなさそうニャンな!」


ーバチィィィィィン!


「痛だ!……な、何するんですか!?」


……え?


今、どうして私は菜々乃コーチからハリセンで叩かれたんです!?


「……ちょっとはスッキリしたニャン?」


「へ?」


「……時子は、もっと考え無しになって良いニャン。……ただ仲間を守るために頑張る、そんなスタンダードな魔法少女で良いんだニャン!」


「あ、はい……」


……言われてみれば、少し思考がクリアになったかもしれません。


いや、確かに脳内がスッキリしてます。


これはそう、ゴニョゴニョした後の賢者タイムみたいな……


「……もう1発ぶっ叩かれたいニャン?」


「思考でも読みましたか!?」


「いいや、冗談半分ニャンよ。……どうせ時子の事だニャンから、思考がスッキリした途端にエロい事を考えるのは分かり切ってたニャン!」


「えぇ……」


ありゃりゃ、そこまで把握されちゃってたとは……


……やっぱり脈ナシなのが痛いです……


「じゃ、戦場でも頑張れニャン!」


「あ、はい!」


結局、この場ではこれ以上の事は起こりませんでした。


昴さんも、菜々乃コーチの介入でこれ以上の横槍を諦めたみたいですし……


ですが、この時の私は考えない様にしていました。


神魔の恐ろしさを……







そして数十分後、神魔レオとの戦いの場で……


「ハァ……ハァ……」


私達は、地に伏せていました。


前方に見えるのは、前世の特撮で登場していた4足歩行怪獣サイズの白いライオン……


その〈神罰〉により、私達は強制的に神魔レオ相手に跪く結果となっていました。


……1人を(・・・)除いて(・・・)


『貴様も、"王"の威厳に屈しろ!』


ーブンッ!


「ハァ……ハァ……んなの御免だニャン!」


ーバチィィィィィン!


その1人とは、菜々乃コーチ。


彼女はたった1人、神魔レオの爪攻撃をハリセンで払い続けていたんです。


『貴様、何者だ?……魔法少女共ですら、"王"に屈したというのに……』


「馬鹿言うなニャン!……あいつ等は、テメェに屈する様な奴等じゃねぇニャン!」


ースッ!


『ほう……"王"相手に中指を立てるか……』


「へぇ、これ通じるんニャンねぇ……」


そんなこんなで菜々乃コーチは中指を立てながら、神魔レオの攻撃を払い続けていました。


……動けなくなった私達を、守るために……

ご読了ありがとうございます。


菜々乃のハリセンは、相手にダメージを与えられないだけで割と何でもあり。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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