10話断罪
次の日の夜。私は、タウ伯爵の屋敷の塀の近くに、いました。
「この辺でいいだろう。」
転移石をその場に置きます。すると転移石が僅かに光って、
「お前に、しては良くやった。」
グレンさんがその場に立っていました。
転移石を使い、野原から転移したおれは、屋敷を見渡す。誰かに見られていないようだ。リーザに、礼を言い、屋敷の中に入る準備をする。
『あらゆる物を無に変えよ。【ダークフープ】。」
魔術を、唱えると塀に2メートルくらいの黒い穴が、出来て庭が見える。
「お前は、ここにいろ」
忠告して、穴を通り抜ける。リーザも通り抜けてきた。
「何故、来た?あそこで待ってろっと言っだろう?」
「私も、気になるんです。噂が、本当かどうか。迷惑かけませんから、連れてってください。」
決意は、固く、諦める気は無いようだ。リーザを、連れて、庭には見張りは無くすんなりと、屋敷に近づけた。また、魔術を使い、屋敷に侵入する。中は、広く1度に5人ほど並んで歩いても、余裕があるくらいだ。
噂を確認すべく、奴隷たちが、いるであろう地下に行く。幸い階段が、すぐに見つかり階段を降りる。階段を降りると、明かりが灯っている。望みこむと 、門番が、1人椅子に座っており。その横に牢屋がある。
牢屋を見ると、そこには、『悲惨』な亜人の女性たちの姿が、そこにあった。片耳が1つ切られている猫獣人。両手が無い虎獣人。酷いものは、全身に釘で穴を開けたような跡があって息絶えている兎獣人。全身、切り裂かれている犬獣人。などがそこにいた。タウ伯爵は、なかなか悪趣味なことをしている。
「ひっヒドイ・・・・」
リーザも、顔を青ざめている。おれは、すぐさま門番を気絶させ、鍵をリーザに渡す。
「これで、あいつらを、助けてやれ。穴はまだ、開けてある。」
「グレンさんは?」
「・・・・おれには、まだ用事が残ってる。」
そう言って階段を上る。
さて、今日はどんなことをしようか。私は亜人どもにやる拷問を考えていた。亜人どもの悲鳴を聞くのは、実に楽しい。あいつらの苦痛で泣きながらやめて、やめてと懇願する亜人ども。それを、見るだけで私の心は、最高に高まってしまう。私の数少ない趣味だ。誰にも、邪魔させはしない。そんなことを、考えていると、"ギィー"っと扉が開いた。一瞬、身構えたが、どうやら気のせいだったらしい。
「タウ伯爵だな?」
いきなり、後ろから声が聞こえ振り返ると、黒い騎士がそこに、立っていた。
「バカな!どうやって、ここに入ってきた!?」
「今から、死ぬ奴に言う必要は、無い。」
「何だと!ふざけるな!!私は、伯爵だぞ!?私を殺したら、国が、黙っていない!」
「・・・タウ伯爵。きさまは、やり過ぎた。その罪は、死を持って知れ。」
黒い騎士が、どこからか取り出した大剣を構え、歩いて来る。まずい。奴は本気だ。本気で私を殺しに来る!
「ひぃ。」
逃げなくては。逃げなきゃ殺される。私は、部屋の外に、逃げようとする。ドアを開けて
外に出ようとした時、『見えない壁』に邪魔される。
「結界を、張らせてもらった。誰も助けにこない。」
「やっ・・・やめ」
「昔から、良く言うだろう。悪い子は、死神に魂、盗られるぞって」
『やめろーーー!!!」
「目には、目を。剣には、剣を。悪には、悪を。」
それが、私が聞いた最後の言葉だった。




