秘密
「……翼、もう少しだけ、このままでいさせて」
新庄 加奈子は、早乙女翼の胸に顔を埋めた。
民家の二階。窓の外では夜の闇が広がり、遠くから風の音が聞こえてくる。
この島で始まった殺し合いから、どれほどの時間が過ぎただろう。いつ誰に襲われるかもわからない。明日、生きている保証さえない。
それでも、今だけは何も考えたくなかった。
「……ああ。俺も、こうしていたい」
翼は加奈子を抱きしめた。
互いの体温を確かめるように、二人は黙って寄り添う。
けれど、二人の心には、それぞれ誰にも打ち明けられない秘密があった。
加奈子を縛りつけていたのは、坂井莉乃という女だった。
最初、莉乃は加奈子にとって頼れる存在だった。悩みを聞き、優しい言葉をかけ、困ったときには手を差し伸べてくれた。
加奈子は彼女を信じた。
しかし、その優しさは、少しずつ鎖へと変わっていった。
莉乃は加奈子の弱みを握り、秘密を周囲にばらすとほのめかし、逆らうたびに罪悪感を植えつけた。
「私がどれだけあなたのために動いてあげたと思ってるの?」
その言葉を聞くたび、加奈子は自分が悪いのだと思い込んでいった。
やがて莉乃は、加奈子に望まない性的な行為を強要し、個人制作のアダルト映像に出演させるようになった。加奈子が拒絶しても、莉乃は秘密を暴露すると脅し、逃げ道を塞いだ。
撮影の条件まで莉乃が勝手に決めた。避妊を認めず、薬も飲ませないという残酷なルールでアダルトははしまった。
初めてあった30代ぐらいの男性にインタビューからはじまりキスそして胸をさらわれ「そろそろ裸みたいな」といわれ服を脱いだ
全裸の加奈子に、カメラが近づいてくる。そしてプレイが始まった胸やマンコを男性が愛撫する嫌ではあるが、性的おもちゃをクリトリスに当てられイってしまう。この映像がほしかったのだろう男性は興奮していた。「じゃあ奉仕して」男性がパンツを下すもうちんこは勃起していた。
歯が当たらないように気ようけて相手のちんちんを口の中に包み込み舌を動かした。このテクニックも莉乃にフェラおしえるの上手い男性いるからといられ教え込まれた
フェラしてる顔をカメラにおさめられている気持ち悪い
男性が「あぁ....我慢できない挿れようか」
男がそう告げると、加奈子の手を取り、ベッドへと導いた。
彼女は言われたとおりに身体を動かした。
男性の支持で股をひらいたそこに男性が勃起したちんちんをクリトリスに当てながら『ナマいいよね」ときいてくる。
加奈子はうなずきと男性は加奈子に挿入してきた
男は満足しているらしい。何度も彼女の表情を確かめ、カメラの位置を気にしていた。
加奈子は、感じるふりをしながらその場の時間をながれるのを、待った。
男性は、正常位、バック 騎乗位 種付け正常位 最後はキスをさせながらの中出しフィニシュだった
やがて男が満足したあとも、カメラはしばらく彼女を映し続けていた。
加奈子は視線をそらした。
撮影が終われば、すべてが消えるわけではない。
自分の知らない場所で、この映像が再生されるかもしれない。その想像だけが、いつまでも頭から離れなかった。
加奈子は恐怖と屈辱に耐えながら、いつか終わると信じようとした。
坂井莉乃が同人AVを確認したらしく「きれいなな中出しだったよ。同人AVの醍醐味は中出しだからね」といわれお金を渡された2万円た
でも地獄は終わらない
加奈子は、妊娠した。あたりまえではる1週間で5人の男性と関係をもっていた。
全部坂井莉乃の指示である
加奈子は絶望していたこの国は妊娠中絶が禁止されてるからである
妊娠してることは翼にだけは知られたくなかった。
一方、翼もまた、加奈子に隠し事をしていた。
音楽一家に生まれた翼は、幼いころからプロのミュージシャンになることを夢見ていた。路上ライブの動画が注目され、SNSのフォロワーは三万五千人を超えた。
周囲は彼の才能を称賛した。
しかし、注目されるほど、翼は追い詰められていった。
次の曲を作らなければならない。期待を裏切ってはいけない。もっとすごい作品を生み出さなければならない。
焦れば焦るほど、メロディーは浮かばなくなった。
そんなとき、同級生の小林慎之介を通じて知ったのが、LSDだった。
最初は一度だけのつもりだった。
だが、現実から逃れる感覚を覚えてしまった翼は、次第に薬に頼るようになった。アルバイトで稼いだ金も、その大半が消えていった。
金が足りなくなると、翼は加奈子に嘘をついた。
「ちょっと借金ができたんだ。返すまで、デート代を立て替えてくれないか」
本当の理由を話せなかった。
加奈子に嫌われたくなかった。夢を諦めた人間だと思われたくなかった。
何より、自分自身の弱さを認めるのが怖かった。
加奈子が苦しんでいることにも、翼は気づいていなかった。いや、気づこうとしなかったのかもしれない。
二人は互いを愛していた。
だからこそ、相手を失うことが怖くて、本当のことを言えなかった。
「……加奈子。何かあったら、俺に話してくれよ」
翼が静かに言った。
加奈子は顔を上げた。
「翼こそ、何か隠してない?」
一瞬、翼の表情が強張った。
「……何もないよ」
加奈子も、笑顔を作った。
「そっか。私も大丈夫」
それ以上、二人は尋ねなかった。
言葉にすれば、壊れてしまうものがある。二人とも、そう思っていた。
「でも、もし何かあっても……一緒に考えるよ」
翼の言葉に、加奈子の目が潤んだ。
「……うん」
彼女は再び、翼の胸に顔を埋めた。
そのときだった。
焦げ臭いにおいが、鼻をついた。
「……何だ?」
翼が顔を上げた瞬間、階下から赤い光が漏れているのに気づいた。
炎だった。
古びた家の床や壁を、火が勢いよく這い上がってくる。
「加奈子、逃げるぞ!」
翼は彼女の手をつかみ、階段へ向かった。
しかし、出口へ続く廊下には煙が充満していた。熱気が肌を刺し、息を吸うたびに喉が焼けるようだった。
二人は必死に外へ飛び出した。
その直後、闇の向こうから人影が現れた。
西園寺琉生。
その手には、小型のプロパン式火炎放射器が握られていた。
次の瞬間、炎が二人を襲った。
「加奈子!」
翼が叫ぶ。
加奈子の身体に火が燃え移った。彼女は悲鳴を上げ、地面を転がりながら必死に火を消そうとする。
翼は迷わず駆け寄った。自分の服で火を叩き、彼女を助けようとする。
だが、炎は翼にも襲いかかった。
「やめろ! 加奈子から離れろ!」
激痛に耐えながら、翼は琉生をにらみつけた。
琉生は何も答えず、ただ二人を見下ろしていた。
視界が揺れる。
身体に力が入らない。
それでも翼は、倒れかけた加奈子へ手を伸ばした。
加奈子もまた、彼の名を呼ぼうとした。けれど、声にならなかった。
意識が遠のいていく。
最後に翼が見たのは、炎の向こうに立つ西園寺琉生の姿だった。
そして、加奈子の脳裏には、坂井莉乃の顔が浮かんでいた。
自分を支配し、逃げ道を奪い、人生を壊してきた女。
もし生き延びられたなら、もう二度と、誰にも自分の人生を支配させない。
その思いを胸に刻んだところで、加奈子の意識は闇に沈んだ。
炎だけが、夜の闇を赤く染め続けていた。
――生存者、残り45名。




