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私情警察7 ~プロローグ

「鳥嶋、警察官を辞めるってホントか!?」

「ああ…」

「なぜだ?…この間の事件か?」

「それもあるが…。もう疲れたんだ」

「……………そうか」


同僚は黙ってしまった。

オレは警察官という仕事に疑問を持つようになっていた。

目のまえにいる悪党が裁判で無罪になり、泣き寝入りする遺族たち…。

金と権力で罪をもみ消す権力者…。そして割を食うのが弱者という世の中…。


なんでだ!?悪は裁かれるべきだろう……!!

法の下の平等とは…所詮は建前だったのかよ………!!


法律と自分の中にある正義が…相反することに気づいてしまった。

そうこうしているうちに…オレは一種の鬱になってしまった…。


オレは警察署に背を向け、力なく歩き出した…。


「鳥嶋…!」

「……?」

「いつだっていい!元気になってからでいい!戻ってこいよ!」

「待ってるっス!先輩!」

「ああ…ああ…!」


そこで、一瞬あたりが暗くなって…


「んぁ? ここは……?」


見慣れた天井……オレの部屋だ。


体を起こし、柔軟、洗顔、町内をランニング…いつものルーティンワークだ。

特に異常もないので家に戻ってきた。家のまわりをぐるっと見回した。

異常なし。建てたばかりだから、当然ではあるが…。

しかし、この見回りにも意味がある。

なぜなら、ハチの巣や毒ヘビがいたらお客さんにも迷惑がかかるからだ…。

定期的に見回りして事故・事件をを未然に防ぐ…。


(警察官も建物も定期的に見回りが必要という点はいっしょだな)


少しの時間…オレは自分のお店を見ながら、物思いにふけっていた。


(しっかし、そのあと喫茶店の経営か…。我ながら、ヘンな経歴だ…)


さっと朝食をすませ、マリの淹れてくれたコーヒーを飲む。

時間になったので、1階に降りた。

いつものように店の仕込みと掃除をさっとすませる。

加湿器の電源、室内の気温、外気温、観葉植物に虫の有無…。

ひとつひとつの行動にたいして指さし確認をする。

これも…いつものルーティンワークだ。


(………たぶん…ヨシ! 圭介の言葉にも…スマイルだ!)


オレは開店時間ギリギリまで鏡のまえでスマイルの練習をしていた。


そして……


ガヤガヤ……ガヤガヤ……


時刻は午前12時。お客さんは…多い。


(…おろ?結構お客さんが来てる…!スマイルの練習が実を結んだのか…?)


マリも少し安心している…。よかった、よかった。

小さくガッツポーズをしていると、いちいち癇に障るヤローが店に入ってきた。

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