私情警察4 ~プロローグ~
「ありがとう! 鳥嶋のおじちゃん!!」
「バッカ!オレはまだ25だ! お兄さんだぞ!」
「あはは!バイバ~イ!!」
(聞いてねぇ…ったく…。…………オレ……老けて見えるのかな……?)
あれは、近所の子どもたち…。
公園でサッカーしてたら、ボールが外に転がって…
車が来たのをオレが助けたんだっけ…?
クルマに轢かれそうになって、泣き出して…かと思えば、
最後は笑ってかえっていたんだったか…?
2~3日後に、子どもたちがオレのとこにきて…
『かんしゃじょう!』なんて書いた紙をもってきたんだったな…。
そのとき、オレは思ったんだ。
ずっと…安月給でもいい。出世できなくてもいい。
こんなふうに…一生、派出所勤務も悪くねぇかもな。
この子たちがずっと笑っていられるなら…
どーせ、オレの頭じゃキャリア組には入れないだろうし…。
……あのころは、あのころで…充実していたな…。
そこで、一瞬あたりが暗くなって…
「んぁ? ここは……?」
見慣れた天井だ。オレの部屋だ。
(なつかしい…5年くらい前か。…あの子たちは…元気だろうか…?)
体の柔軟をして、洗顔。
そして、若作りクリームを顔に塗りたくる!!
(男も化粧しなきゃいけない時代か…やれやれ…)
オレは体の柔軟をして、そのあと外に出た。
(今日も異常なし…!)
カンタンなランニングだけしてオレは家に戻ってきた。
マリはオレにコーヒーを持ってきてくれた。
あたりにコーヒーの香ばしい匂いがただよう。
(……時間か?)
時間になったので、1階に降りた。
いつものように店の仕込みと掃除をさっとすませる。
加湿器の電源、室内の気温、外気温、観葉植物に虫の有無…。
ひとつひとつの行動にたいして指差し確認をする。
(……………ヨシ!…ヨシ!…とにかく、ヨシ!)
ガヤガヤ……ガヤガヤ……
時刻は午前12時。お客さんはいつもより少なめ…。
(客足が少ない…か…。オレの…スマイルが足りないのかな…?)
なんてことを考えていると、お店のドアから見慣れた顔の男が入ってきた。




