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24.第一章 裏 [部活始動]


南さんからはお昼を食べている時も細々と質問をされた。

好きな食べ物、趣味、休みの日には何をしているのか、目玉焼きには何をかけるかなんて質問もあった。

楽しい時間ではあったけど、少し疲れを感じながら午後の授業へと入っていった。


そしてお待ちかねの放課後がやってきた。


急いで支度をし部室へと向かう。

前までは仮の部活だった為部室は無かったが、吉良先生のご配慮により約8畳の部屋をゲットできた。

吉良先生ありがとうございます。

噂では吉良先生は教頭先生(女性)に好かれているそうだ。


部室は男子と女子とで仕切りを立て、半分半分で使用している。


毎度の事、僕は急いで来たので部室には誰もいない。

ささっと胴着に着替え、校舎裏へと向かう。


そういえば胴着も皆で統一するべきかな、でもお金がかかる事だし躊躇(ちゅうちょ)してしまう。

体操着でも問題はないけど、袴(はかま)の利点である足捌(あしさば)きを隠すという事が体操着だと学べない。

まぁ今は要検討、後々皆に相談って感じかな?と剣術部のこれからを、あーでもないこーでもないと考えているとあっという間に校舎裏へ着いた。


今日のメニューは、

1.特殊竹刀の準備

2.毎日行うウォーミングアップの方法を教える

3.基礎練習

4.打ち込み練習

5.ストレッチ

って感じかなー。


学校では普通の竹刀を使うことも考えたが、鷹柳流剣術を教えるという名目上、しっかり本家通りにしておきたい。


などと考えていると続々と部員が集まってきた。

各々との挨拶を終え、皆に今日の練習メニューを伝えた。


「部長!その特殊竹刀ってのは自分で作るものなんですか?」と榊原くん。


「いや、実は頼んで作ってもらう物なんだよね、だから皆に相談したくて。

一本1万円くらいなんだけど、現状の部費で賄(まかな)えるのは10本くらい。

防具も揃えたいから、竹刀は5本であとは防具に回す感じでいいかな?」


「そうですね、部活が大きくなれば部費も増えますし、それに遠征費や合宿費用は部会費を集めれば良いと思います」と福居さん、 とても頼りになる。

副部長お願いしてみようかな。


「では竹刀の本数はそれでいきますね!

本当は竹刀の長さは人それぞれ微調整出来るんだけど、部費を使うのでとりあえずは個人用ではなくオーソドックスな物にしときます。

とりあえずはそんな感じかな、質問とかは大丈夫かな?」


質問等は特にないそうなのでこれでOK!


では次のウォーミングアップの方法の説明だけど……と長々と説明し、身体を使った基礎トレーニングまで終わった。

時刻は17時過ぎ。


「それじゃ次は打ち込み練習をします。竹刀は僕が2本持ってきているから、1人は受けでもう1人が打ち込み役ね。

一度お手本をするから見ててね、それじゃ福居さん受けをお願いできるかな?」


「は、はいっ」と少し驚いた様子で応える福居さん。


「この中で竹刀を握ったことがあるのは福居さんと榊原くんだけど、剣道とは違うからまずは福居さんにお願いしたんだけど、良かったかな?」


「はいっ、だ、大丈夫だと思います…」と自信なさげだ。


「大丈夫ですよ!まずはお手本、本気で打ち込みはしませんので」


「そう、ですよね。受けた際は流した方が良いですか?」


「はい、受け流しの練習も兼ねたいのでお願いします

」と言い竹刀を渡し各々準備をする。


竹刀の重さや長さを確認する福居さん。

普段は木刀かな?

特殊竹刀は木刀より重くしてあるから馴れるまでは大変かもしれないな。

勝手が違うから可愛そうだけど、皆のために頑張ってもらおう。


「それじゃいきますね!1人10本ずつを皆で回して合計100本くらいやるので皆しっかり見といてくださいね」


福居さんに視線で合図を送り構えてもらう。


「いーち!」とかけ声を掛け打ち込む。

『バシュッ』という音とともに受け流された。


「福居さん言い感じです!ただもう少し早めに流してもいいかもですね。それじゃ次、にー!」……と10本打ち終えた。


「こんな感じです、基本的には上段からまっすぐ振り下ろします。相手の中心線を意識しながら。

振り下ろし先は頭か肩口の2種類がありますが、今日は頭を狙ってください。

受ける側は竹刀を横に向けて下りてくる竹刀を受けます。

竹刀と竹刀がぶつかる瞬間に右か左に体重を移動しながら受ける竹刀の剣先を地面に向けます。

上手くいけば打ち込まれた竹刀は地面の方向に流れていきます。

まぁ、口で言うよりまずは見たまま実践してみてください。」


最初の挑戦は神宮寺くんと南さんペア、その次が榊原くん高津くんペアもなっている。


神宮寺くん達は、運動神経は良いけど竹刀の扱いにまだ馴れていないみたいで、受けが遅くなって力を流しきれなかったり、降り下ろしがブレて肩口に入ってしまったりしていた。


榊原くん達は中々筋が良い。

2人ともなんとなく形になっている。


「じゃ次は僕達ですね、こうやって続けていきますね!」


全員が100本打ち込む時には、皆なんとなく形にはなっていた。


「はい、終わりー。今日は道具と少ない中ありがとうございました。明日から竹刀が届く金曜日までは今日と同じメニューでいこうと思います。

それまでは素振りも出来ず申し訳ないんだけど、我慢してほしいです。」


「そんな!全然平気です!むしろ楽しいですよ!

本来なら部活体験週間ですし!鷹柳先輩は気にしすぎですよ!」と神宮寺くん。


最後に全員でストレッチをし解散。

こうして始めての部活は無事に終わった。






kogetora_suguです。


お読み頂きありがとうございます。


コメントやブックマークなど是非宜しくお願いします!

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