↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/42

18.第一章 裏 「剣術部」


教室を騒がせてしまったので、5人組とのお昼は中庭で食べることになった。

中庭にはパーゴラが複数連なった場所があり、椅子や小さなテーブルがある。

各々席についた所で僕から話し始める。


「さっきは驚いてあまり伝えられなかったけど、入部希望はほんとに嬉しいです。ありがとう!」

「まだ部活として立ち上がっていないけど、皆のおかげで5人以上集まったから部として成立させらそうだよ!」

と伝えお辞儀をした。


「そんな!鷹柳先輩が頭を下げることはなにもないですよ!僕らは好きで集まっただけなんですから。

…という事は僕らは全員合格という事ですかっ?!」

とユウ君こと神宮寺勇(じんぐうじゆう)くんが問いかけてきた。


……たしかに。

部活って入りたい人は誰でも入れるよね。そういう細かいところを決めていなかった。

道場ならまだしも、学校の部活なんだから皆入部させていい筈(はず)だ!

と、半ば雰囲気に任せて決めてしまった。


「う、うん、皆さえ良ければ是非入部して貰えたら嬉しいよ」


「「やったっ!」」と5人は声を揃えて喜んでくれた。


話が纏(まと)まった?所でいくつもの疑問点を一つ一つ聞いていった。


「皆に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


「もちろんですよっ、何がききたいですか?」と隣に座っている今ドキ女子の南真央(みなみまお)さんが応えてくれた。


「うん、まずは各々のクラスと志望動機を、あとスポーツとか知識とか、経験の部分も聞きたいかな」


「なんか面接みたいっ!」と南さんが笑うと、その隣のスポーツ男子っぽい榊原君くんが諌(いさ)める。

「おいっ!師匠を笑ったらダメだぞ!俺たちの入部が決まった時点で俺らは弟子、鷹柳先輩は師匠って立場が決まったんだからなっ!」と強めの語気で話す。


するとメガネ女子の福居姫(ふくいひめ)さんが、

「え、違うでしょ!部長でしょ!師匠だなんて呼んだら逆に鷹柳先輩を困らせちゃうよ」とこちらは榊原くんを諌める。


そして長身の高津国広(たかつくにひろ)くんは何も喋らず、ひたすら大きなお弁当をつついていた。


その後、一通り自己紹介と併せて動機や経験の有無等確認が出来た。


この5人の中で、剣術に関係した経験者は榊原くんと福居さんだけだった。

榊原くんは剣道を小学校からやっていた。

福居さんは実家が居合道の道場らしい。

実家の流派じゃなくて鷹柳流剣術でいいのかな?と思い質問してみると、

「家の道場は見た目だけなんです。いかに見た目を良くして生徒を集めるか、テレビに出るかしか考えていないんです」との事だった。


よくよく聞くと、福居道場はテレビにも出るような有名な道場らしい。

福居さんは妹で、お兄さんが今は実家の跡取りとして師範代を務めているそうだ。

少し興味があるからお休みの日にでも覗きに行こうかな。


話を戻す、経験者は上の2人だけ、あとの3人はというと、神宮寺くんはキックボクシング経験者、南さんは弓道の経験者、高津くんは趣味が刀剣美術館観賞らしい。

高津くん以外は皆、武術関連の心得はありそうだ。

とは言っても、高津くんには恵まれた体格があるから伸び代(のびしろ)は誰よりもあるかもしれない!

皆の話を聞き、これからの成長を考えるとワクワクが止まらなくなってきた。


「皆色々と教えてくれてありがとう!早速だけど、今日の放課後から武道場が使えるから、予定が空いてる人は始めてもいいかな?」と前のめり感が抑えらない。


「はい!そのつもりです!」と皆二つ返事で応えてくれた。


お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、皆にこやかに教室へ戻っていった。


やったぁーー!と心の中でガッツポーズする僕。

ここからスタートできる!

僕の目指す鷹柳流剣術の道だ!

皆やる気満々だし楽しみだなー、早く放課後にならないかなー、と半ば上の空(うわのそろ)で教室へ戻る僕であった。


午後の授業の合間、隣の席の百瀬さんが話し掛けてきた。

「鷹柳君何か良いことでもあった??」


「えっ、なんでわかるの?」


「やっぱり、自分では気付いてないと思うけど、お昼から戻ってから鷹柳君ずっとニコニコしてるもん」と小さく笑う百瀬さん。


「雪風っ!そうなのか?!女か?!女ができたのか?!」と、どこの親父だよと突っ込みたくなる物言いで滝くんが問い詰めてくる。


「ち、違う違う!剣術部の入部希望者が5人を越えたから部として成立させられそうなんだよ!」


それを聞いた滝くんは口を開けたまま固まる。

「う、うそだ!発表会では俺の方がリードしてた筈、なのに今日は俺の格闘クラブには誰1人入部希望者なんか来てないぞ!」と鼻をふんがふんがさせて近寄ってくる。


や、やめてほしい。

大きい滝くんが近付いてくると圧が凄い。


「う、うん、自分でも不思議なんだけど、たまたま集まっただけだよ!滝くんの格闘クラブにも集まるといいね」と何とかこの場をやり過ごした。


午後の授業が終わり、待ちに待った放課後がやってきた!

僕は目にも止まらぬ速さで机の中身を鞄にしまい、校舎裏に急いだ。


皆には17時までは校舎裏での基礎練習だと伝えてある。

早く行かなくては!!


kogetora_suguです。


お読み頂きありがとうございます!


やっと剣術部として始動できそうですね!!

これから皆はどんか成長をするのか楽しみです!


コメントやブックマーク等、是非ともお願いいたします!

励みになります。


それでは次回をお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。