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ヤマメとの生活  作者: kanisaku
93/100

我慢とサド

ある朝。早く目覚めたケンは窓を開けて、地上から吹き込む肌寒い風を全身で受けていた。ヤマメはまだスヤスヤと眠っていてまだ起きることはないだろう。


ケ(ヤマメ…、寝顔も可愛いな…。ん?あ、良いこと思いついた)


突然頭の中で閃いたいたずらを実行するためにあれこれと考えを思いめぐらす。寝ているヤマメはケンのその企みに気付くことは無い…。



・・・・・・・・・・・。



その日の昼頃、ケンは紐を持ち出してヤマメに言った。


ケ「暇だし、ちょっとした賭けでもしない?」

ヤ「賭け?というか、そのロープは何?」

ヤ「何って、使うから持ってきたんじゃないか。俺は勝ってもなにもないけど、ヤマメが勝ったら、今日一日何でも言うこと聞くよ」

ヤ「やけに気前が良いわね…勝つ自身でも、あるのかしら?」

ケ「もちろん。ヤマメが泣きながら悲願するよ。そうなれば俺の勝ちだ」

ヤ「いいわ…受けて立ちましょう」


OKを貰ったケンはヤマメの両手を後ろにして紐で縛り、正座の状態の足首も紐で拘束する。これでヤマメは自由に動くことができない。


ケ「そして、今回使うもう一つの道具…。この薬だ」

ヤ「何それ…あ」


親指よりもう一回り大きい茶色の小瓶。すっかり忘れていたヤマメは思い出した。しかし、何故それをケンが持っていたのかは分からない。

それは、ヤマメが昔永遠亭で行われた宴会で酔った鈴仙からもらった薬だ。一度も使ったことはないが、皮膚にぬると触覚が3倍にまで増える薬だそうだ。何故受け取ってしまったのかは覚えてないが、ケンがそれを持っているということに少し焦りを感じていた。その薬は妖怪にしか効かず、人間のケンはどれだけ触れても平気でいられる。


ケ「別に卑猥な事じゃないさ。少しマニアックだけど…。これを」


ヤマメの服をめくると、綺麗な肌が露わになる。予め開けておいた小瓶から薬を下腹部に垂らし、指で塗り広げていく。


ヤ「んん…くぅ…」


ピクピクと小さく反応するヤマメを見てニヤニヤと不敵に笑う。人差し指だけでなく中指も伸ばし、ゆっくり塗り込んでいく。即効性というやつなのだろうか。1分もすればヤマメの口が半開きの状態で徐々に荒くなっていった。


ヤ「はぁはぁ、ちょっと…これ、効きすぎ…」

ケ「ルールは簡単だよ、これから10分間ヤマメのお腹を撫でまわす。その間にヤマメがトイレに行かなければヤマメの勝ち、ヤマメが決壊したら俺の勝ちだ」

ヤ「ど、どうしてこんな…ことを」

ケ「ヤマメを…イジメてみたかったからだ。それじゃ、スタート」


右手で少し押すように下腹部を撫でまわす。ゾクゾクとした感覚がヤマメの全身を襲い、尿意はすぐに来た。


ヤ「!?」

ケ「おや、もしかして…もうトイレに行きたいのか?」

ヤ「そんな訳ないじゃない…」


強がっては見たが、まだ30秒と経っていない。長い長い賭けは始まったばかりだ…。


ヤ(これに勝ったら、ケンを好きにできる…○○も、×××だって…。自由にできるの。耐えるのよ私…)

ケ「一分経ったよ~。まだ全然大丈夫だよね」

ヤ「当たり前…よ、こんなの…大したことないわ」


その割に膝を何度も動かし、我慢しているのはケンにはお見通しだ。ヤマメの後ろに回り込み、ひたすらに下腹部を撫でるケンは相変わらず微笑んでいる。

ジワジワと込み上げてくる限界、それを助長するケンの指、ヤマメは、あとどれだけ我慢すればいいのか分からない状況で只々耐えるしかなかった。


ヤ「ん…ふぅ…んあっ!?」


突然指の動きが速くなった。上半身を前に倒してしまうが、ケンが腕で押さえて完全に倒れるまでには至らなかった。


ケ「あれ?ヤマメどうしたの?平気じゃないの?」

ヤ「平…気、だって…」

ケ「でもその割には我慢してるの丸わかりだよ?まぁヤマメなら勝ってくれるよね。こんなことで漏らしちゃうようなら幻滅しちゃうな~。もしかしたら出ていっちゃうかも…」

ヤ「そんな!お願い、それだけは止めて!」


その言葉に必死になって訴えるヤマメとは正反対に、ケンはクスクスと笑っている。


ケ「ヤマメが勝ったら出ていかないし、俺をヤマメの好きなようにできるんだぜ?頑張って~」


ケンはお気楽に言うが、ヤマメは早くもギリギリの状況を維持している。少し気を緩めれば漏らしてしまう程までに来ているのだ。


ケ「あと6分だよ~」

ヤ(そんな、まだ半分以上…。これ以上耐えれない…っ!?)


コスコスと、DJのように撫でられるお腹に、一気に緊張が走る。そんな反応を見て、ケンは言った。


ケ「今なら、トイレ行ってもいいよ。負けを認める?それとも勝って俺を自由に使う?」

ヤ(ケンを好きにしたい…でも、もう限界…)


フルフルと両足を震えさせ、指を何度も動かして気を紛らわそうとするがもう限界だった。ヤマメは、か細い声で伝える。


ヤ「げ、限界なの…トイレ、行かせて…」

ケ「分かった、じゃあヤマメの負けだね。トイレ行っていいよ」

ヤ(やった、これで、もう我慢しなくていいんだ…!)


喜んだのもつかの間、そのせいでより限界は近づいてきた。急いで立とうとするが、紐で縛られていて動くことができない。


ヤ「け、ケン…これ、解いてよぉ…」

ケ「ん~?なんで?」

ヤ「だって、これじゃトイレ行けな…」

ケ「トイレに行っていいとは言ったけど、ロープを外すとは言ってないよ?跳ねてでも行けば?」


そんな事したら、たどり着く前に漏れてしまうのは明白だ。それどころか、止めていた手を動かしてケンはまたもお腹を撫で始めた。


ヤ「ひぅぅ、ちょっと…これ以上、ダメ…!」

ケ「じゃああと10秒数えたら紐解いてあげるよ。いぃーーーーーーーーーーち」


ケンのカウントは、意地悪な程遅い。1秒が3~4秒あり、耐えるなんてできなかった。


ケ「にぃーーーーーーーーーーーーーい、さーーーーーーーーーーーーーーーーん」


それでも耐えた、ここで漏らしたらケンが出ていってしまう。耐えるしかない。


ヤ「はぁはぁはぁはぁ…」

ケ「しぃぃぃぃぃぃぃぃい。ごーーーーーーーーーーーお。ろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉく」

ヤ「ね、ねぇ!もっと早く数えてよぉ!もう無理、ダメぇ!」


身体を振って訴えるヤマメに、ヤマメの下腹部を攻めながら無情にもケンは言い放つ。


ケ「あれ?そんな事言うの?そんな事言うならまた数え直しだね。いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃち」

ヤ「!?」

ケ「にーーーーーーーーーーーーーーい」

ヤ「ご、ごめんなさい!謝るから、さっきのから数え直して!」

ケ「えー、どうしよっかな~…あ、数え忘れた。また最初からだね~残念だったね~」

ヤ「そんなぁ!…う、うぅ…」


ブルブルと身体が震える。カチカチ歯が鳴り、涎がとまらない。


ケ「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃち。にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい」

ヤ(も、もう…無理…)

ケ「さーーーーーーーんしーーーーーーーーー」

ヤ「ふぁ、ぁぁぁぁぁ…」


ヤマメのスカートがジンワリ濡れていく。ヤマメはケンとの勝負に負けた…。その解放感がたまらなく心地よく、だらしなくヤマメは上を向いたまた口を開けっ放しにしていた。


ケ「あーあ、ヤマメ負けちゃったね…」

ヤ「え、あ…お願い…出ていかないで…」

ケ「ルールはルールだから。残念だけど、俺は出ていくよ。じゃあね」


漏らし、縛られたままのヤマメを放置してケンはスタスタと玄関に向かった。ヤマメはその後ろ姿を涙目で見送るしかなった。


ヤ「あ、あ、あ…」


涙がこぼれる。出ていってしまった。その涙はとめどなく溢れ視界を遮った。が、その歪んで見えない視界を、だれかの指が拭って元通りにした。


ヤ「…ケン?」

ケ「なに?」

ヤ「出ていったんじゃ…なかったの?」

ケ「冗談に決まってるだろ、ヤマメを放置して出ていくなんて、気がくるってでもしないよ。それに縛ったまんまだしね」


小さなナイフで紐を切断しヤマメを解放する。動けるようになった途端にヤマメはケンに抱き着いて押し倒す。


ヤ「もう…冗談でも、あんな事言わないでよぉ…!アナタが居ないと…私生きてけないわ…」

ケ「分かってるよ…だから絶対に分かれるなんてしないから」


ポンポンとヤマメの背中を叩いて安心させるケンは、このヤマメの姿を見て喜ぶのだ。

ヤマメを攻め倒したケンは満足してその日を過ごした。

いいですよね。交わるシーンより、こうした我慢勝負の方が好きです。本番より前戯の方が好きです。こんな所でなにを言ってるんでしょうね自分は。

しかし、我慢してるヤマメ、可愛かったな~。またこんな感じの書きたいな~。



読者様につかの間の安らぎを

            「kanisaku」

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