勝負 2
ケ「じゃあ行くぞ…」
ヤ「…」
拘束されたままのヤマメの両脇に手を伸ばす。肌が触れた途端に全ての指を動かし、とめどない刺激を与えてくる。
ヤ「っ!!!」
ビクッと反応したヤマメは、笑い声を出さないように歯を食いしばって堪える。
ヤ「~!ふー!ふー!」
目隠しされているためにどこをくすぐられるか分からず、無防備な部分を責められては身体をよじって小さく抵抗する。
しかし、ケンのくすぐりは止まない。まだまだ勝負は始まったばかりだ。30秒も経っていないというのに、ヤマメは涎を垂らし、必死に笑いを我慢している。
そんなヤマメをあざ笑うかのようにケンはヤマメの片足を持ち上げる。
ヤ「!?」
脇の次は足の裏を丹念に、執拗にくすぐる。突然の足裏からくる感覚に、笑い声が出そうになる。
ヤ「ひゃっ」
ケ「笑うのか?まだ一分も経ってないぞ?」
土踏まずを何度もくすぐり続ける。同じ場所からくる逃げられない感覚にヤマメの気力も限界に近づいていく。そんな中、ただヤマメの心の支えになっていたのが、ケンの為であるということ。もし殺されるのがほかの人物だったら、真っ先に笑って負けていただろう。
くすぐりに弱いヤマメがここまで耐えきているのは、ケンを思う力が成し遂げているのだ。
しかしその思いも物理的な感覚の前でかき消されようとしていた。
ケ「ふふふ…今やっと一分経過だ…。あとどれくらい耐えてくれるかな…?」
ヤ「な、何十分やったって…ケンの為なら私は笑ったりなんか…」
小さく抵抗しながら強がりを言う。そうでもしないと、本当に負けてしまうそうだから。
ケ「スピードアップするか?ほぅら」
ヤ「!? っ、ふぁあ!」
膝を上げてヤマメの片足を持ち上げ、両手で何度も何度も足の裏をくすぐり続ける。土踏まず・かかと・指のつけねを執拗に責める。くすぐる度に5本の指がピクピクと動き、必死に我慢しているのが分かる。
ヤ「ふぅふぅ…!」
ケ「これはどうだ?」
ヤマメの足を持ち上げる。そして、その足の裏をペロリと舐めた。
ビクッとしたヤマメの反応を見逃さず、弱い部分をどんどん舐めていく。
ヤ「ふぁ、ぅっくっ~」
口を閉じて笑いを堪える。そんなヤマメに追い打ちをかけるように、片手でヤマメの脇をくすぐる。
ヤ「ひゃん!」
どうやら、足の裏も弱いが、やっぱり脇はもっと弱いみたいだ。こうなったら、そこを重点的に…。
ヤ「やぁ…あ、あははははあははは!!」
両サイドからくる強烈なくすぐったさに耐えることができず、ついに笑い声をあげてしまった。
しかし、負けたヤマメに対してのくすぐりは止まない。
ヤ「ひぃ、くふふふふ…やめっ、あはははははははは!も、もう…私の負けでしょ!?早くやめてあはははははははは!」
ケ「確かに君は負けた、だからこれは罰ゲームの内の一つだよ。あと数分間はくすぐらせてもらう」
ヤ「くひぃ、そ、そんなぁぁぁははははははは!もう無理!止めて止めて!あははははは!」
終わる筈だった感覚から逃げることができず、ただただ身体を捩って抵抗をするヤマメ。しかし、両手を吊り上げられ、逃げることのできない状態のヤマメは笑うことしかできなかった。
・・・・・・・。
ヤ「はぁ…はぁ…」
くすぐりから解放され、ヤマメはガクガクと痙攣している。は開きっぱなしになりだらしなく涎を垂れ流している。
ピクピクと小刻みに震える両腕。脇を散々にくすぐられたために、筋肉が硬直してしまっているようだった。
ケ「さて、約束は約束だ。お前の男を殺させてもらうぜ」
ヤ「ま、まってぇ…。アナタの、目的は、なんなの…」
荒い息の中小さく問いかける。
ケ「殺す理由…特にないな。ただ、そう言った方が張り合いがあるだろう?まぁ君の場合、4分も持たなかったがな」
ヤ「あの人を殺さないで…殺すなら、私に…」
ケ「君は今日からずっとそこで、俺の愛玩として相手をしてもらう」
ヤ「そ、そんな…でも、それでもいいから、あの人だけは殺さないで!お願いよ!」
ケ「どうしようなぁ」
後ろからヤマメの胸を鷲掴みにし、脅すように揺さぶりをかける。
ケ「やっぱりいい身体してるねぇ。くすぐり以外の相手もしてもらおうかな」
ヤ「…!」
胸を揉みながらヤマメの反応を待つ。
小さく息が漏れているところを見ると、多少感じているようだ。
ケ「そうだな…じゃあ最後に、お前の愛しの男の顔を見せてやるか…」
ケンがヤマメのアイマスクを外す。
目の前に立っている人物を見た瞬間。ヤマメは目を丸くして硬直した。
ケ「どっきり大成功!」
ヤ「…」
ケ「いやぁ今回も可愛かったぜヤマメ。声変えて色々言ってたけど、反応が面白くてつい」
ヤ「…」
ケ「ほら、『へっへっへ…良い身体してるじゃねぇか』…な?結構低い声でるでしょ?指で押さえてたらなんかできるんだよね、コレ」
ヤ「…」
ケ「最後の胸はちょっとやり過ぎちゃったかな~って思ったんだけど、でも中々いい演出だったよな」
ヤ「…」
ケ「笑ってるヤマメの反応可愛かったし…ってヤマメ?…おーい、ヤマメ~」
目の前で手を振ってみたり、ペチペチと頬を軽く叩いてみたり、胸を揉んでみたりするが、全く反応が無い。一点を凝視したまま固まっている。
ケ「やりぎた…?」
その後、意識を取り戻したヤマメに、泣きながらボコボコにぶん殴られたのは言うまでもない。
拘束と目隠しのコンボっていいですよね。相手の動きを完全に封じたって気になります。そして拘束されているのが可愛い女の子だったら…うほほい
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」




