アイツより
午後。2時か3時頃。ケンは居間に正座させられ、ヤマメと向かい合っていた。
ケ「それで、話とはいったい…」
ヤ「昨日の夢に出てきたメス蜘蛛の事で分かったの…アナタを付け狙う奴は多いわ」
ケ(メス蜘蛛…性別で言えば、ヤマメもメス蜘蛛なんだけどな…)
ヤ「やん、メス蜘蛛だなんて…アナタから言われる罵声も新鮮で良いわ」
頬に両手を当て、クネクネと身体を左右に振るヤマメ。心を読まれた?
ヤ「…とりあえず、これからはアナタにより一層注意してもらうわよ。あんな小さい蜘蛛でも妖術が使えたんだもの。きっとこの部屋に、気付いていないだけでアナタにすり寄るつもりの生き物がたくさんいるわ」
ケ「たとえば…ヤマメとか?」
ヤ「私はもうすり寄ってるじゃない」
軽くつっ込まれながらも、話を進めていく。
ヤ「アナタにも、何か術でも覚えてもらおうかと思ってるんだけど…」
ケ「あ~パスパス。術なんて覚えちゃったら俺もう人間じゃないじゃん。それこそ化け物呼ばわりされるよ」
ヤ「妖術が使える人間なんて珍しくないわ」
ケ「でも…覚えちゃったら悪用するかもな~」
ヤ「どんな事に…?」
ケ「うーん…。ヤマメに○○○したり××××とか▽▽▽▽や□□□□□とかしちゃったり…」
ヤ「そ、そんな…はぁぁぁ…」
顔を真っ赤にして唖然とするヤマメ。その表情が、どんどん喜びのものへと変わってきた。
ヤ「さっそく覚えましょう!まずは相手の動きを止める金縛りからよ!」
ケ「いや覚えないよ?」
ヤ「え…私を○○○したり××××とか▽▽▽▽や□□□□□とかしないの?」
ケ「自力でする」
ヤ「ケンありがとう!嬉しいわ!」
歓喜の声を上げながらケンに抱き着くヤマメ。柔らかい胸が当たって、結構嬉しかったりする。それに気づいたのか、ニコォっと裏がありそうな笑みを浮かべる。
ヤ「ねぇ、昨日の夢で、あの女とどこまでしたの?」
ケ「え…キスして、胸揉まされて…それくらいだけど」
ヤ「そう…じゃあ、私の方がケンを満足させられるって証明してあげるわ」
夢の時の女性と同じようにケンを押さえつけ、濃厚なキスをする。
何度も舌で舌を舐め回し、互いの唾液を交換させる。ねっとりとした音が響き、二人をその気にさせる。
しばらくキスを続けたヤマメは、ケンの手を掴んで無理矢理自分の胸に押し当てる。
ヤ「ん…どう?私の方が良いでしょ?」
ケ「あ、ああ…そうだな」
ヤ「そう、やっぱり…んん…アナタには私がお似合いなのね…ぁ…」
甘い声を漏らし、目をトロンとさせながらケンを誘惑していく。
ヤ「あの女とは、してないのよね?」
ケ「あぁ、されかけたけどな…」
ヤ「私となら…いいわよね?」
上着を脱ぎながら、「いいえ」とは言わせないと言わんばかりの口調で言うヤマメ。もちろん、「いいえ」なんて言わない。
ケ「やだ」
ヤ「えぇ!?」
「いいえ」とは言わないが、「やだ」とは言う。理由は一つ。
ケ「腹減った…昼飯も食べてないのに、本番なんてしたら餓死するぜ」
ヤ「そんな大げさに…」
ケ「とりえず、昼飯くってからにしよう」
ヤ「…わかったわ」
残念そうに上着を着直し、少し落ち込んだ様子でフラフラと台所に向かう。彼女を少しでも励ますために、自分も台所に向かい。料理の手伝いをする。
昼間からアツアツを見せつけてくれますね…。なんて大胆な二人でしょう。
そういえば、まだ婚姻届をだしていないんですよね。だから、二人は未だにカップルのままです。
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」




