ペットがほしいな2
首輪を付けられてから1時間。ケンの前には水の入った底の低めな皿と、熱々のステーキが乗った皿がもう一つ出されている。
ケン「…えっと、食べていいの?」
ヤマメ「えぇ、ケンのご飯。いや餌よ。手は使わないようにね?犬はフォークなんて持たないでしょ?」
ニコニコしているヤマメは、伏せをしている自分を上から立って見下ろしている。それを見上げているが、首が痛い。
ケン「…白か」
ヤマメ「うふふ、もっと見るかしら?」
少し膨れたスカートをたくし上げ、より白い下着が見えるようにする。
ヤマメ「犬だから、簡単に発情しちゃった?でもお預け…。それより、早く食べなさい?」
ケン「発情って…。まぁいいか。はーい」
厚めのステーキに噛り付き。熱さを我慢しながら美味しいステーキを貪る。
ヤマメ「がっついちゃって…可愛いわね」
しゃがんで頭を撫でるヤマメは、ジッとステーキを食べるケンを見つめる。
ケン「何?」
ヤマメ「可愛いな~って…」
ケン「カッコいいと言ってくれ。男性に可愛いは禁物だ」
ヤマメ「分かってるわ。カッコいい、カッコいい…。あら、タレが付いてるわよ」
口元にステーキにかけていたタレが付着している。ケンの顎を指で持ち上げ、口元を舐め、タレを取る。
ケン「ご主人様ありがとう」
ヤマメ「どういたしまして…」
礼を言ってすぐ肉にがっつく。その姿を見ているだけで、ヤマメは満足だった。
餌を食べた後のケンは、ヤマメに膝枕をされながら頭を撫でられていた。
ケン「なぁ…これ、楽しいか?」
ヤマメ「アナタとなら楽しいわ」
ケン「在り来たりな回答ありがとう」
ヤマメ「そう…どういう回答なら、在り来たりではないの?」
ケン「うーん…『もっと楽しいことしましょうか?』とか…かな」
ヤマメ「もっと楽しいことしましょう?」
ケン「いや今更…ぅふ」
豊満…とまでは言わないが、多少豊かではあるヤマメの胸に顔を無理矢理埋められる。柔らかい感触だが、同時に息苦しさも感じる。
ヤマメ「男の人って、こうすると喜ぶんでしょ?いや、今は…雄犬かしら?どう、尻尾でも振ってみる?」
ケン「尻尾ないじゃん…」
ヤマメ「その内一緒に買いましょ」
ケン「…変な話だけど、刺すタイプとか止めてくれよ?」
ヤマメ「なんのことかしら?」
内心わかっているのだろうが、いじらしく笑うヤマメに、自分は尻に敷かれるしかなかった。そんな自分を胸に埋めたまま、頭を撫で続けるヤマメは、相変わらず妖艶だ。
その頃、ヤマメの住む借家の1階では。
パルスィ「ずっと同じ首輪っていうのも、代わり映えしなくていやでしょ?新しいの買ってきたわよ」
緑色の、彼女の目と同じ色をした首輪。それをカチャカチャと自分の首に巻いて微笑む。
カズヤ「自分じゃ見れないんだから、代わり映えなんて感じないよ」
パルスィ「気分転換よ。ほら、似合ってるわ」
手鏡で写された自分の姿。死んだ目をしていて、目の下には薄らとクマができている。毎晩パルスィに耳元で愛と妬みを囁かれ、気が狂いそうだ。熟睡できた試しがない。それに、夢にまでパルスィが出てくるようになったのだから…。
カズヤ「…なぁ、寝てもいいかな」
パルスィ「そうね…最近は無茶しちゃったし。ゆっくりお休み…」
パルスィに膝枕されたカズヤは、囁かれないことを確認し、安心した表所と心で眠りにつく…。パルスィは、黙ってそれを見つめるだけだったが、目の中はカズヤで埋まっていた。
ちょこっとだけでしたが、パルスィも首輪を付けてカズヤを飼っているみたいですね。完全に自分の所有物扱いです。羨ましい…。
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」




