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ヤマメとの生活  作者: kanisaku
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ちれいどの

翌日の朝。汗をかきながらうなされていたケンは何時にも増して暑苦しい布団の中で目を覚ました。

  ケン「う…うぅ…。暑…」

一番暑いと思えるのは布団の中。自分が行る場所は地底だから常に気温が高いのは分かるが、それにしても暑すぎる。薄々正体のわかる元凶を確認するために、布団をチラッとめくってみる。

やっぱりヤマメが居た。幸せそうな表情をしてスヤスヤと寝ているのはとても可愛らしいのだが、何故こんな所で寝ているんだろう。嫌なものを見る目で見ていると、ヤマメは目を覚ましてニッコリとほほ笑んでくる。

  ヤマメ「おはよう、アナタ」

  ケン「あぁおはよう。蒸し暑いからどいてくれないかな~」

  ヤマメ「アナタはまだいい方よ?私なんて、体全体をずっと入れてたから蒸し暑くて死にそうだもの」

  ケン「じゃあなんで入ったんだよ…」

ズルズルと横から這い出るヤマメは、汗でビショビショになった半袖の寝巻を脱いで上下黒の下着だけになる。

  ヤマメ「ふぅ…涼しいわ」

  ケン「聞いてた?なんで入ってたの?」

  ヤマメ「だって、アナタと一緒に寝たかったから…でも、あんなに暑いなんて思わなかったわ」

手でパタパタと扇いで風を送るが、まったく効果はないようだ。

  ヤマメ「でも…本当に暑いわね」

  ケン「布団に籠ってたからだろ…」

枕をポンポンと上に投げていると、突然ヤマメが自分に抱き着いてきた。艶めかしく指を動かし、片手で頬を撫で、もう片方の手で背中を撫でまわす。

  ヤマメ「暑いなら、尚更暑くなっちゃいましょう?」

しかし、ヤマメの両手を掴んでグイッと引き離す。

  ケン「止めてくれ、これ以上暑くなったら病気にかかっちまう」

  ヤマメ「かかっていいのよ?私は病気を操る能力…病気にかからないケンを病気にさせるなら本望よ」

  ケン「そうなのか」

  ヤマメ「そうよ」

  ケン「…とりあえず。涼しくなりたい」

  ヤマメ「そんなこと言われても…涼しくなる方法は無いわよ」

  ケン「残念すぎるぜ…」

  ヤマメ「そんなに気を落とすことはないわ。お互いに暑さを楽しみましょ?」

  ケン「楽しむものくらい選ばせてくれ…こんなに暑いんだ。窓くらい開けよう」

ガラガラと窓を開けると、地底にも関わらず涼しい風が吹く…わけもなく、温泉地帯なだけに生ぬるい風が全身を覆う。

  ヤマメ「川でもあれば良いんだけど…」

  ケン「そういえば、洞窟の出入口の手前に橋あったんだけど…あそこじゃ泳げないの?」

  ヤマメ「あそこは深いわ。そうね…ケンが増殖して5重のピラミッドをしても水底から水面には届かないわ」

  ケン「例えがなんか嫌だな」

  ヤマメ「兎に角、かなり深いわ」

  ケン「そうか…じゃあ、川泳ぎは諦めよう。他に何か…ん?」

開けていた窓から一枚の紙がヒラヒラと入ってきて、自分の足元に落ちる。拾い上げてみると何か書かれていて、それをジックリと読んでみる。

  ヤマメ「なに…それ?」

  ケン「喜べヤマメ。えーっと…なにこれ。ち、ち、ちれい?ちれいどの?」

  ヤマメ「ちれいでん」

  ケン「あぁ、地霊殿か。そこの人が、温泉の一部を巨大なプールに変えてくれるそうだ。水着用意しな!」

  ヤマメ「私…泳げないわ…」

  ケン「安心しろ。大船に乗ったつもりでついてきなさい」

  ヤマメ「穴が空いて無ければいいけどね」

  ケン「こう見えても外の世界じゃ25mの尖兵と呼ばれていたんだ。泳ぎは得意だよ」

  ヤマメ「凄いのかどうか今一分からないわ…」

東方に出てくる漢字って、難しいの多いですよね。調べてもすぐに忘れちゃう・・・(泣

さぁ! 次は! プール! です!!



読者様につかの間の安らぎを

            「kanisaku」


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