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イベントは起きた。起きたし、ヒュバードお兄様が「無」の表情で魔物を切って捨てた。夢に出そう。
「大丈夫か!?」
「腰が抜けましたわ」
なんかもう、一瞬で終わったとはいえ深窓の令嬢にこのイベント無理すぎません?泣いてないだけよく頑張っているし、多分この事伝わったら学院の警備してる人で痛い経歴がある人間が数人いなくなると思う。
「無事か!?怪我もしているようだし保健室に行こう」
声が聞こえてふとヒロインのミーシャ・シュトレーゼさんを見れば、今の私とほぼ同じかたちで向こうはヒュバードお兄様によしよしされていた。完全にスペキャ顔である。
こちらに来ているのはアルヴィンお兄様である。
ちなみに周囲の女子は黄色い悲鳴を発したりしているが、ヒュバードお兄様はともかくアルヴィンお兄様は完全にシスコンの危ないやつなんですけど大丈夫なのでしょうか?顔が良ければいいのかな。
「ヒュバードが女生徒を助けるなんて珍しいな」
「そうなのですか?」
「ああ。助けると余計に面倒なことになると大抵放置なのだが……」
困惑した様子のアルヴィンお兄様。流石に「これって恋では」とか言う気力はない。
と思ったら後ろからセーラが「さすがミーシャ様!ヒュバード様の心を射止めたのかしら!」と言っていた。いつの間にか名前呼びになっている。そしてラブの気配を感じ取っている。アルヴィンお兄様はそういうことか、と納得したように頷いた。納得するんですか…。
「フィンは怪我はなさそうだな」
「本当に腰が抜けていただけですわ」
立ち上がって砂を払うと、心配そうに手や足を見ている。
それよりも、生徒会なので事態の収拾に向かってほしいと言っておいた。後ろ振り向かなくていいです。というか見過ぎですわよ、お兄様!!
「いきなり距離が近くなると逆に怖いですわ……」
「本当に怪我はないの?」
少し慌てたようなクリス様がそう問いかけてくる。
「ありませんわ」
確かめるためか距離がちょっと近くって何故か赤面してしまう。
「本当?よく見せて」
近づいてくるクリス様を咄嗟に軽く突き飛ばしてしまってから、ハッとする。
「あ、あのごめんなさい」
なんだか妙な動悸がする。赤くなっている頬を隠すように手で覆う。
「大丈夫ですよ。ふふ、照れたあなたも可愛らしい」
だからそういうとこぉ!!
パッと見、百合




