表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
159/189

ステラの帳面・その八 他人の数字

――宿


『本日、全員のステータスを写した。他人の数字を写す趣味は、ない。ないが、写した。全員分。理由、資料価値。配置は、見開きに三名ずつ。比較は、同じ見開きの中でだけ許す決まりとする。決まりは、いま作った。』


『特記の欄。ミーナ「見て見て、私の敏捷、Yujiより上!」。Yuji「そこは職業補正だろ」。ミーナ「補正込みで人生だよ?」。……補正込みで人生。今週いちばんの格言が、いちばん雑な文脈で出た。帳面は、文脈を選べない。選べないので、格言の欄も、ない。余白に書く。余白は、こういう時のために、ある。』


『カイン、防御297。写すのに、三度、見直した。写し間違いを疑う数字と、疑わない数字が、ある。297は、前者だった。本人「これはあれだ、数字っつうより、古傷の記録だな」。数字を情緒で読む男である。読めてしまうのが、悔しい。』


『フルールの頁、スキルの行が、多い。書き写していて、欄が足りなくなった。欄が足りない、という事態は、この帳面で初めてである。理由、不明。不明の欄に、線を一本引いておく。線は、埋まる日まで、引いたままにする。』


『自分の頁は、最後に、いちばん小さい字で写した。写す者と写される者が同じだと、検算が、利かない。検算の利かない頁は、小さく書くに限る。』


『私事の欄。数字は六人分。食卓の椀も、六人分。帳尻、合っている。以上。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ