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司会者が声を張り上げる。
「それでは、今回のドラマの共同作家である――
マ・ユミ作家、どうぞステージへ!」
会場がざわつく。
「えっ、私、呼ばれるの!?
聞いてないんだけど!!」
「聞いてましたよ!
わたし昨日言いましたよ!!
“制作発表会は生中継で、ユミせんせも登壇します”って!!」
「聞いてない!!」
「聞いてました!!
寝ながら“うん”って言ってました!!」
「それ聞いてないのと同じよ!!」
ヨギョンは、
ユミの背中を押した。
「行ってください!
せんせの人生の分岐点です!!
ここで逃げたら、
一生“振られた女”のままです!!
今日からは“振られたけど成功した女”になりましょう!!」
「その肩書きも嫌なんだけど!!」
押し出されるようにして、
ユミはステージへ。
ジュニの隣に立つ。
記者たちのフラッシュが、
一斉に光る。
司会者が質問する。
「マ・ユミ作家。
今回、ハ・ジュニ作家との共同脚本制作ということで、
意気込みをお願いします」
ユミは、
深呼吸してから答えた。
「……意気込み、ですか。
そうですね……」
会場が静まり返る。
ユミは、
ジュニを横目で見た。
そして――
「“過去の男”と仕事するのは、
正直、気が重いです」
会場が爆発した。
「ええええええ!!?」
「過去の男!?
過去の男って言ったぞ!!」
「二人、付き合ってたのか!?」
ジュニは、
一瞬だけ目を見開いたが、
すぐに微笑んだ。
「……まあ、否定はしません」
「肯定したぁぁぁ!!」
ヨギョンは、
会場の隅で倒れそうになっている。
「ユミせんせ、
なんでそんな爆弾を……
いや、最高ですけど!!
視聴率爆上がりですけど!!
でも心臓に悪いです!!」
ユミは続けた。
「でも、
作家としては、
彼の才能を認めています。
だから――
仕事は、ちゃんとやります」
ジュニは、
その言葉に、
ほんの少しだけ目を伏せた。
「……ありがとう」
その声は、
誰にも聞こえないほど小さかった。




