表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
71/96

≪本論・ラストダンジョン3≫

無頭無尾とクリボーに挟撃されて、私達は大ピンチに陥った。


だがここで、コスタニコが、


「…今こそ…研究の成果を…魅せる時……」


と進み出てきたのである。


彼女の研究とはオウタやマクシアと協同で行っていた、忍術[ヌィンジュツ]と魔法の合体、であった。


(確か、肉体強化が重ね掛けできるようになって相乗効果で強化率が飛躍的に向上するっていう話だったよな。けれど、今のこの危機的状況は、肉体強化がパワーアップしたところで、どうこうできるものじゃないぞ)


私はそのように考えた。

だが、実際に行われた事は、私の想像を遥かに超えていたのである。


忍術と魔法の合体した技は、忍術の忍と、魔法の法の字を合わせて


【忍法[ヌィンポウ]】


と名付けられていた。


忍法は、忍者が主体となり、魔法使い(我々の世界の人間の事)二人と共同し、


【三身一体〈ヌィンジャエクスクラメーション〉】


となる事によって可能となる技術であった。


オウタがコスタニコとマクシアの二人と力を合わせて発動させたのは、


【忍法:核融合反応の術】


であった。


なんと驚くべき事に、あの核融合反応を、人の手で実現してしまったのである。


核融合反応については序論・背景にて少しだけ言及したが、この世界においても、異世界〈地球〉においても、その大自然の営みを稼働させているエネルギー源である。

それほどまでに凄まじいエネルギーを発する現象なのである。


(忍術と魔法の合体には大いなる可能性が秘められているとは聞いていたが、まさかここまでとは……)


私は驚嘆した。


オウタは忍法:核融合反応の術で発生させた膨大なエネルギーを、コスタニコに供給した。


受け取ったコスタニコは、それを魔力源として、こんなこともあろうかと開発しておいた大魔法


【メーサー殺大魔王光線】


を無頭無尾目掛けて放ったのである。

稲妻をまとった極太の青い光線がジジジジジという激しい音を立てて迸り、無頭無尾に直撃した。

その巨大な体が細胞レベルで焼き払われていく。


無頭無尾は長大化魔法を駆使し、常套攻撃手段である蛇体による圧倒的物量を以てして、こちらを押し潰そうとしてきた。


だが、メーサー殺大魔王光線による焼却スピードの方が早かったのである。

横薙ぎに照射された光線が周囲の木々諸共、押し寄せてくる無頭無尾の体を一瞬にして焼き尽くしていったのであった。


無頭無尾は分の悪さを理解したようである。

森林地帯を埋め尽くしていた蛇体の海原は、まさに潮が引くようにして退散していったのであった。


反対側にある山岳地帯にいたクリボーによる爆発も収まっており、新たなキノコ雲が立ち昇らなくなっていた。

クリボーの攻撃手段は自爆なので、対象を加害するためには、その影響が及ぶ有効範囲にまで接近しなければならない。

けれどもクリボーは移動速度が余り速くないのであった。

メーサー殺大魔王光線は超高火力なだけでなく射程距離が頗る長かったので、クリボーに対して、その自爆加害範囲外から一方的に攻撃を加えるアウトレンジ戦法が可能だったのである。

その事をクリボーは察したようで、早々に撤退してしまったのであった。


大魔王二体に挟み撃ちにされるという窮地に陥った私達であったが、忍法の力で見事にこれを撃退したのである。


何もせず、メンバー達が活躍するのをポカンと見守るだけであったリーダーのイェンがポソリと呟いた。


「あれ? これってもしかして、ラストダンジョン、楽勝なんじゃね?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ