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≪本論・シルカ平原攻略戦・転4≫
実際の訓練においてもオウタの理不尽は火を噴いた。
彼は木材等で原寸大の顎足付を作成し、六本の歩脚を魔法で駆動させ、更に斬撃魔法まで施して殺傷能力まで持たせて、本物さながらの粉砕器を再現したのである。
そして彼は受講者達の前で、まず自身でその粉砕器を掻い潜って見せ、タイミングに関する説明をした後、
「やれ」
と命じた。
命じられた受講者達は、
「そんないきなりやれって言われて、出来るかっ!」
と抗命したがオウタは、
「出来るか出来ないか、じゃない。やるかやらないか、でもない。やれ!」
と重ねて命じた。
「死ぬだろ!」
一人の受講者がそう反論するとオウタは、その者へ、
「貴様、自分のその腕が曲がるようであれば曲げてみろ」
と言った。
「?」
言われた受講者は指示通り己の腕を曲げて見せた。
それに対してオウタは、
「つまり、そういう事だ」
とだけ口にした。
「? そういう事だって、どういう事だ? ちゃんと説明しろ!」
抗議してくる受講者にオウタは、
「貴様の腕が曲がるという事は、その腕は曲げていいという事だ。同様に、貴様が死ぬという事は、貴様は死んでいいという事だ!」




