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≪本論・シルカ平原攻略戦・転2≫

そこでオウタは次なる行動に出たのである。


彼はダーティープラトン攻略法のノウハウを他の者に伝授する事にしたのである。


そうして自分以外の実行可能な人員を増やし、広い平原全域をカバーしようとしたのであった。


この時、オウタは伝授の対象者を有無種限定にしなかった。


他種族にも募集をかけたのである。


そうした理由は、精鋭の中の精鋭が必要だからであった。


先に述べたようにダーティープラトン攻略法は至難の絶技である。


これを成功させられるのは、超ハイレベルな実力者だけである。


その条件を満たせるのは、トップランカーの中から更に選りすぐられた者だけであった。


ゆえに有無種限定ではシルカ平原全体をカバーできるだけの数が揃えられないのである。


実力の伴わない者を無理に使っても、徒に犠牲者の数が増えるだけである。


よって、どうしても他種族の人材が必要なのであった。


「また俺がひとっ走り行ってくるわ」


対メガネ共同戦線設立を成功へと導き、その折に他種族とちょっとした人脈を築いてきたノットレイシストのイェンが、募集の旨を伝えるため再び出動した。


だが、前回の時のように事は上手く運ばなかった。


もはや言うまでもないが、ジスモード大陸に住む人型知的生命体は極一部の例外を除いて皆レイシストである。


自種族以外を人間ではない下等生物として見下している。


有無種以外の者がオウタの募集に応じるという事は、そんな下等生物に頭を下げて教えを乞う、ということに他ならなかった。


先の共同戦線の時とは訳が違う。


あの時は、お互いの立場は飽くまで、対等、であった。


けれども今回は教わる側として、立場は当然、下、になるのである。

下等生物の下に付いて師事するなどレイシストにとって耐え難い屈辱であり、


「そんな真似をするくらいなら死んだ方がマシ」


と募集に応じようとしなかったのである。


しかし伝達に来たイェンが、


「死んだ方がマシ、という自分の事ですよね。大切な仲間がダーティープラトンで死んだ方がマシ、って話じゃないですよね。じゃあ一緒にやりましょうよ。助け出しましょう、大事な仲間を」


と説得したのである。


「……」


彼の説得が功を奏し、他種族は募集に応募したのであった。


こうしてオウタの下に、全種族のトップランカーの中から更に選り抜かれた最精鋭達が集結したのである。


その顔ぶれの中には我々十傑集と一悶着あった、コトゥーゲ、キューセンドルフ、ファルケンの姿もあった。


「コトゥーゲーーー!!!!!」


イェンは叫んだ。


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